19♡ママのお見舞い(episode有桜)
1ヶ月の療養期間が終わろうとしていた。朝食を食べている時に圭吾さんから
「実はお母さんが入院していることを大崎さんから聞いたんだ。明日お見舞いに行きたいんやけどいいかな?」
「そうなんですね。全然構いません。ただ……母は」
「植物状態なのも聞いてるよ。話さなくても構わない。ただ、俺が有桜のお母さんに会いたいんだ。直接俺が話したいだけなんだ。いいかな?」
「分かりました。」
食事が終わり私は美海ちゃんに電話をかけた。責める為じゃない。美海ちゃんがどこまで圭吾さんに話したのか気になった。
「もしもし美海ちゃん。」
「有桜ちゃん。もしかして私が話しちゃった事だよね?
ごめん。どうしても頑張ってる有桜ちゃんの事言わずにはいられなくて。」
「美海ちゃんが私の為にしてくれたこと分かってるかは大丈夫だよ。ただどこまで話したのか気になって……」
「お母さんが入院して有桜ちゃんがアルバイトをしてたって事しか話してないよ。水川さんがお姉さんだって事と有桜ちゃんが昔から有坂先輩の事話してないし、本当の運命の人は有桜ちゃんだって事も言ってないよ。」
「ありがとう。美海ちゃん」
「有桜ちゃん。有坂先輩は有桜ちゃんの事を大事に思ってるよ。勇気を出して1度話してみて!」
「うん。わかった」美海ちゃんには行ったけど、高校時代、志帆と手を繋いで笑顔で歩いている彼を何度も見ていたんだよ。私の事すき?なんて怖くて聞けないよ。
1日が長く感じられる。
花壇の整備をしても、お菓子を作っても、気分がどんよりしてしまった。
私を心配した江原さんが、圭吾さんへ何かを言っていた。
「有桜。よかったら一緒に映画でも観よう」
有坂家で経営してきる映画館がある。
そこにはVIPしか利用できない個室があってそこで今まで上映した映画が見観れるらしい。元気の無い私を気遣って圭吾さんが連れて来てくれた。
「有桜はどんな映画が好き?」
「えっと……実は動物の映画が好きなの」
「じゃあズートピアとかSingとかどう?」
「うん。好きだよ」
「じゃあその2作にしよっか」
店員さんに飲み物とポップコーンも頼んでくれた。
ここは本当に家のリビングで映画を観ている様な感じだった。映画を真剣に観ていた。1作目が終わった後にトイレへ行き戻ってくると温かい飲み物にかえてくれていた。
こういう優しい所が好きだぁ。でも……この優しさは志帆が帰ってきたら終わるのかな?
美海ちゃんから勇気を出してって後押しされたから私も勇気を出して聞いてみた。
「あの圭吾さん……」
「うん?どうしたの?」優しい顔だ。
「後、もう少しで志帆さんが帰ってくるでしょう?」
「うん。そうだね。」
「志帆さんが帰ってきたら私たちの……私達の……」どもってしまう。でも圭吾さんは根気よく待ってくれる。
「私達の……時間減っちゃう?」ちがーう!!
これが聞きたかったんじゃないのに……この契約結婚が終わるのかが聞きたかったのに……もう私の意気地無し。
「はっきり言うと減るかな。」やっぱり……心が抉られる。私の顔を見て彼がはっとする。
「ごめん。言い方が悪かったね。減るって言ったのは今、有桜も俺も休暇で休んでるからって意味だからね!志帆が帰ってくる頃はもう仕事始まってるし今と同じ時間では取れないしね。でも!短くなる分内容は濃くなくかもしれないから……覚悟しててね。有桜ちゃん」何かイタズラっ子ぽい笑顔になってる。こういう時の圭吾さんはあの時意地悪なんだよなぁって呆然としてると気がつくと私は圭吾さんの膝の上に横抱きになっていた。
店員さんに「次のを始めてくれ。後、こちらが呼ぶまで来なくて大丈夫だよ。」
「はい。承知致しました。社長」
ドアがバタンとしまった途端にはげしく濃厚なキスが始まる。
舌を絡めて絡めてお互いの唾液我慢混ざる。片手は胸を揉み、もう片方の手で私の手首を掴み、圭吾さんのアレを触るように促す。そして私のアソコを指でいじめてきた。
やっぱりあの笑顔の時は意地悪だぁ。でも耳元て大丈夫だから。安心して。志帆なんて気にしなくて良いから。って何度も言ってくれた。それだけで涙が止まらない。私の涙を舐めてキスを涙が止まるまで続けてくれた。
また耳元で「素股エッチしていい?昨日もしたけど我慢出来ない。だめ?」と聞いてきた。この休暇中で更にエツチになった気がする。
「ぅん。して。気持ちいいのちょうだい」というと嬉しそうに腰を振ってくれた。1回では治まらなかったのか3回もしていた。
嬉しそうな顔をして映画館を出て家に帰る。一緒にお風呂に入り、今度はバスタブの中で抱き合って何度もキスをしてからベッドに入る。明日は母のお見舞いへ行く。
「有桜、この格好で大丈夫かな?」
「はい。かっこいいです。」
「お母さんに気に入って貰えそう?」
「圭吾さんならなんでも似合いますよ」
「ありがとう。ならこれで行こう」
圭吾さんの運転で母の入院している病院へ行く。病棟で母の主治医の医師と話をする。
「有桜ちゃんにこんな立派な旦那さんがいたななんて先生も嬉しいよ。」
「先生ありがとうございます。」
「義母の様子はどうでしょうか?」
「植物状態が長いですが、安定されてます。ただいつ目覚めるかはご本人が生きたいと思って頂かないと難しいです。」
「分かりました。今後の入院費用については今後は妻ではなく私が支払いをしていきます。」ここまで考えてくれている事に胸が熱くなる。
「じゃあそろそろ行こうか?」
「はい。!」
「ママ、圭吾さんが来てくれたよ」
「お義母さん。初めまして有坂圭吾です。これまで来るのが遅くなってすみません。今後はちょくちょく来させてもらいます。」
圭吾さんは母の手をにぎり優しく撫ぜてくれた。それだけで嬉しさが込み上げてくる。私が席を外している間に何かを言っていたが、教えてくれ無かった。でも圭吾さんの晴れやかな顔をみて私までうれしくなった。
病院から出て近くの公園を手を繋ぎぐるっと回った。母があーなって大変でしんどかった事を色々話せた。
「でも、今は圭吾さんと一緒にいて幸せです。」と答えたらぎゅーっと抱きしめてくれた。
耳元で「俺も有桜といれて幸せだよ」と言ってくれた。今だけは素直に受けとってもいいよね?本当に幸せな時間だった。




