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13♡すれ違う2人(episode有桜)

いつの間にか眠っていたのか目が覚めてしまった。












隣から「うぅ」という呻き声が聞こえる。












うっすら目を、開けて見てみると……彼が一人でしていた。












彫刻のように美しい顔と体を見て顔が赤くなる。












彼の口からでる、吐息の様な時には呻き声が部屋に響く。












彼とはこの1年何度も性行為をしているが、私が恥ずかしいので、薄暗い中でしていた。












まさか気づかなかった。彼のアレがあんなに大きいなんて。このペットボトルよりも大きいアレが私の中に入ってるなんて驚きでいっぱいだった。













彼から「うぁ、はぁ」という声が聞こえてくる。私のアソコも疼いてくる。












彼が「好きだ。愛してる」と言ってる。大好きな圭吾さんからあんなに愛されたらどれだけ幸せだろう。












私と同じだけのいやそれ以上の愛を囁かれたら天にも登る思いだろうなぁと思っていた。












だけど……その思いは打ち砕かれた。












彼の口から発せられた名前は彼を誘拐から守った勇敢な女の子。彼の運命の人、ラブストーリーの相手












志帆だった。












吐息混じりの声だったが確かに【しほ】と、言っていた。












心の中で泣いていた。












私も彼に愛されたい。こんなにも大好きなのに私を愛して欲しい。今すぐ言いたい位だったが、彼から冷たい目で「君なんて好きじゃない。」と言われたらもう立ち直れないと思い彼が事を終わらせるまで静か待っていた。












そして今横で寝ている彼が寝言で「あいしてる。運命の人」と言った。顔を覗いて見ると本当に幸せそうな顔をしている。起きてる時でも寝てる時でも志帆は彼の中で充満してると思うと羨ましくて妬ましくて仕方ない。











彼の好きな人が志帆じゃなく他の人なら良かったのにそしたら嫉妬はしてもこんなに惨めな気持ちにはきっとならなかったのにと思った。












彼の愛する志帆は、来月帰って来る。












こんなに愛してるならもしかしたら契約結婚の期間も短くなるかもしれない。












彼から早く終わらしてくれと言われたらどうしよう……











そんな事ばっかり考えてしまう。










なるべく彼と一緒にいたい。夜だからか暗い事ばっかり考えてしまう。










彼の胸にキスをする。「だいすき。圭吾くん」眠りにつく。











1週間が経ち、私の専属の家庭医の林医師が往診にきてくれた。漢方にも精通されているとの事で流産してから漢方薬を飲んでいた。出血も止まり体調も戻っていた。










「奥様、血液検査の結果も正常です。激しい運動はいけませんが散歩や簡単な家事などはしてただいても大丈夫です。」










「分かりました。ありがとうございます」










「いえいえ。この漢方薬は1ヶ月分お出ししてますので全部飲みきって下さい」










私にお辞儀をして林医師は帰っていった。










散歩してもいいとの事だったので外に出て庭園を散歩する。









私と圭吾さんの家は元々おばあ様の家だったそうでお花すきのおばあ様が育てた花が綺麗に咲いている。









様々な色の花が咲く花壇をみていると庭師のお爺さんのお孫さんが話しかけてくる。








「奥様、この花がお好きですか?」








「綺麗な花だなと思っていただけですよ。」








「もし宜しければ奥様も何かお花育てられますか?」








「いいんですか?」








「もちろんです!奥様はここの女主人様なんですから何を植えられても構いません。奥様専用の花壇をお造りしますね」








「ありがとうございます。」何を植えようかなと考える。でもガーデニングをした事もないからどんな物がいいか聞いてみた。これがいい。あれがいいと。この青年は色々教えてくれる。








すると後ろから低い声で……








「何をしている?」という圭吾さんの声が聞こえてきた。








「旦那さま。奥様専用の花壇に植える花の話をしていました。」








「君は?」








「すみません。庭師の後藤隆夫の孫の後藤日向です。」








「そうか。世話になるね」私の肩を寄せて抱きしめるようにこちらを見てくる。いつもと違う彼の様子に戸惑っているといつもの優しい顔に戻って頬を撫でながら、言う。







「綺麗な花が咲くといいね。あまり無理しないようにね。先に戻るよ」庭師の青年の肩も軽く叩いて屋敷に戻って行った。








「奥様、僕、旦那様を怒らせてしまったでしょうか?」







「全然怒ってなかったですよ。大丈夫です。」







そうは言ったけど、振り向いた時の彼は確かに凄く怒っていた。体から冷気な出ていた。丸で魔王がそこに君臨しているようだった。どうしたんだろ?何か仕事で嫌なことでもあったのかな?







もしかして……私がこの庭師の青年と話してたから?







……いや違うか……彼は志帆がすきなんだから私が誰かと話そうが気にするわけないよね。







私が庭に出る前、取引先と電話やWeb会議をしてたからそこで彼があそこまで怒る事があったんだろう。







そう自分に納得させて、私はまた、庭師の青年と植える花について話し合う。







ガーデニング初心者でと育てられるような花をチョイスする。場所も咲いた時のバランスを考えてくれた。花が咲くのが楽しみになってきた。







そうこうしているとお昼の時間になったので、手を洗いダイニングに向かう。







もう体調は良いので3日前からダイニングで食べている。







ダイニングにはいると圭吾さんがすわっていた。








「お待たせしてすみません」






「俺も今来た所だから大丈夫だよ。気に入った花はあった?咲くのが楽しみだね」






「ガーデニングなんてした事ないからちゃんと育てられるか不安ですけど、がんばって育てますね」ニコッと笑って見ると彼が目線をそらす。






私の笑顔ってそんなにダメなんだろか…






暗くなったらダメダメと自分に言い聞かせて運ばれてきた食事を黙々と食べる。






「美味しい」と笑顔が零れる。有坂家の料理は本当に美味しい。給仕係の使用人に少しおかわりをお願いしてしまった。





圭吾さんからクスっと笑い声が聞こえてくる。





「なに?!なに?!」とわたしが言うと





「ごめん!ごめん!本当に美味しいに食べるなぁって思って。沢山食べてね」と言われる。





笑顔で「はい!」というと圭吾さんも笑顔を返してくれた。笑顔がいっぱいの食事で本当に楽しかった。1人の食事に慣れてると思ってたけど、やっぱり皆で食べるご飯が1番だなぁと改めて思った。





圭吾さんも楽しいと思ってくれたら嬉しいなぁ。


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