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10♡有坂家の優しさ(episode有桜)

どれだけ寝たのだろうか?起きると頭が痛く、体も重く感じる。ぴーとチャイムを鳴らし使用人を呼んだ。







外から入ってきた人物にびっくりする。








「お義母さん?!どうしてここに……」急いでベッドから出て来ようとする私をベッドに戻し言う







「圭吾から電話があって有桜ちゃんの事聞いたのよ。辛かったわね。今日は何も考えないでゆっくり過ごしなさい。食欲はある?薬膳スープを作ってきたの良かったら食べる?」義母は優しく背中をさすってくれた。温かい手の温もりに次第に目から涙が零れおちる。








「お義母さん。ごめんなさい」スープの中に涙が零れおちる。








「大丈夫よ。有桜ちゃん。大丈夫だから」優しく抱きしめてくれる。







母が倒れてからこんな風に抱きしめてくれる人は義母が初めてだった。嬉しくて悲しみもあったが嬉しさも入った涙だった。








「お義母さんのスープ凄く美味しい」







「ありがとう。有桜ちゃんの為なら毎日でも作るわ」







「そんな事言ったら甘えちゃいますよ」







「可愛いいうちのお嫁ちゃんの為なら大丈夫よ!むしろうれしいくらいだわ」この優しさが心の中に染み渡って行く。義母とお喋りをし1日を過ごす。







「子供は天からの贈り物だからね。今回の事は有桜ちゃんが悪い訳じゃないから気にしなくていいのよ。圭吾もだし、私たちも有桜ちゃんがいてくれたらそれだけでいいのよ。本当にこんなにいいお嫁さんが来てくれて嬉しいわ」







「お義母さん。私こそです。」沢山お喋りをした。







夕方になりお義父さんが帰って来るからとお義母さんは帰って行った。







妊娠してた事により情緒か不安定なのか凄く寂しくなってきた。







枕に伏せっていると涙がまたでてきた。








ドアが空く。外から圭吾が急いだ様子で帰ってきた。、







彼は私の頬をなぜてからキスを落とす。







「ただいま。俺の奥様」優しい圭吾の眼差しを見てうれしいのに何か罪悪感を感じて目線を避けてしまう。





止まることのない大粒の涙がどんどん溢れてしまう。






「ごめんなさい。」と私が言うと泣く私を抱きしめて優しい声で彼が言う。






「大丈夫。有桜のせいじゃないから。自分を責めないで、俺がいるから。思いっきり泣いたらいいんだよ。」






「私、私」彼の大きな手が優しく背中をさすってくれる。






「うん。辛かったね。母さんからは聞いたけど、体は大丈夫?俺、明日から1ヶ月休みを取ったんだ。先生もしっかり療養する様に言ってたからしっかり有桜のお世話するから安心してね。」






「お仕事忙しいのに私のために……」涙で言葉が詰まってしまう。






「君は有坂家の奥様なんだ。俺が世話をするのは当然だろ?」





「ありがとうございます」涙がまたポロポロと落ちる。





「気にしなくていいよ。夕飯はもう食べたのか?江原さんに頼んでくるよ。」





そう言って、彼は部屋を出ていった。廊下で江原さんに私の食事など家庭医に聞いた内容を話してる様だ。





涙がまた溢れてくる。





本当は寂しかった。





母が倒れてから体調悪い時に傍にいてくれる人は誰もいなかったから。





でも、彼は傍にいてくれると言ってくれた。





契約妻の私にもこんなに優しくしてくれる。そんな彼を……圭吾くんを本当に2年後に諦められるのかな?





離れられるかな?そんなの出来ないよ……嬉しいけど、優しくしないで欲しいと思ってしまう。だって別れが決まってるのにどうしたらいいのか分からなくて……また涙が溢れてくる。






ドアが開き圭吾が食事ののったカートを押して入ってきた。





「食事にしよう。有桜はあまり歩かない方がいいから部屋で一緒に食べよう」笑顔でベットに備え付けられているテーブルに私の食事を置く。





美味しそうな匂いがする。






「残してもいいから食べれる分だけでも食べてね」優しく言われて。





無言で頷きスプーンでポトフを食べる。





鶏肉が柔らかく野菜の甘みがいっぱいに口に広がる。






「おいしい……」






「良かった。」彼が小さい声で呟いていた。私達はそれぞれお互いを食事をとった。和やかな食事時間だった。





私はお風呂に入っても大丈夫だか出血の影響で自分で洗っている最中に倒れては危険だということで使用人の人達が手伝ってくれた。流石に体を洗って貰うのは恥ずかしかったので髪の毛のみお願いした。






お湯の温度も心地よくアロマのいい香りがした。





私の好きなカモミールティーも傍に置いてくれてた。






「奥様の髪は本当にお綺麗ですね。肌も陶器のように美しいです」





「さすが旦那様が奥様を溺愛されてるのわかります」






「そうかな?ありがとう」





【圭吾さんの演技が上手いから、皆が圭吾さんが私に夢中で溺愛してると思ってるわ。私達の関係は契約だから違うのに……むしろ私の方が彼が好きなのに】





心の中で有桜は思った。





使用人達は圭吾と有桜のラブストーリーを嬉しそうに話している。






「奥様。軽くお身体をマッサージさせて頂きますね。」





浴室の隣にあるマッサージ用のベットでしてもらう。心地よい強さでマッサージしてくれるため、ここ最近、仕事と妊娠の事で溜まっていた疲れが一気に出たのかマッサージの最中に寝てしまっていた。





•*¨*•.¸♬︎




「有桜は寝ているのか?」




「はい。旦那様、お疲れだったのかマッサージが始まってすぐにお休みになられました。」




食事を終え、風呂に入って戻ってきたら有桜はすやすや心地よさそうに眠りについていた。




俺は寝室のベッドに有桜を寝かせる。痩せている。




つくべき所にはしっかりついているが他の所はとても痩せている。




「奥様の食事をもっと増やすように」使用人へ言う。




「承知しました。では私共は失礼します。」




「ああ。明日もよろしく頼む」




眠る有桜の頬を撫で、軽くだきしめてから寝室の机で仕事に取り組む。





仕事は山積みだった。在宅でいける物は全て持ち帰ってきた。どんどん処理していく。




仕事に没頭していたら時計の針は深夜0時をさしていた。




軽く水を飲みベッドへ横になる。



まだ、青白い顔をした有桜の顔を見る。真面目で優しい彼女の事だ。自分のせいで流産したと思ってないか心配になる。今回はだめでもまだまだ機会はある。今はゆっくり休息して欲しい。それだけを思い眠る頬にキスをし優しく包み込むように抱きしめる。



【彼女が明日も笑顔で笑ってくれますように】そう心に思いながら眠りにつく。


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