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第七十四話:聖域の宴! 守護者たちと動物たちの賑やかな一夜

激戦の勝利を祝う宴が始まった!

レオやキングたちと交流する騎士団。

動物たちの不思議な生態に触れ、ガルス団長もご満悦!

平和なひとときの中で、絆が深まっていく。

激戦の疲れを洗い流すかのように、聖域の館には温かな灯りがともった。アイギスが調理場を魔法で厳格に管理し、エリスやヴィオラが手際よく配膳を進める。庭には大きな焚き火が焚かれ、心地よい肉の焼ける匂いと、弾ける火の粉が夜空に舞い上がった。

「あの……みなさん! よかったら、ここで食事をしていきませんか? 宴と言えるほどのものじゃないですが、今日の勝利のお祝いです」

俺の言葉に、騎士団長ガルスは目を丸くして立ち止まった。

「えっ? いいのか? 我々は到着しただけで、ほとんど何もしていないのだぞ? 奏多殿のその不思議な『相棒たち』が全て片付けてしまったようなものだ」

レオが「ワンワンッ!」と明るく吠え、森の奥から現れたゴングたちゴリラの群れも「ウホウホッ!」と胸を叩いて歓迎の意を示す。

「し、しかしだな……」と戸惑うガルスを、エリスが優しく笑って促した。

「団長、せっかくここまで来ていただいたんです! 他のみなさんも、今日は肩の荷を下ろして休んでいってください!」

ガルスは大きく笑い飛ばすと、集まった大勢の部下たちに向かって号令をかけた。

「そこまで言うのなら……みんな! 今夜はここで英気を養うぞ! 宴だ!!」

「うおおぉぉぉっ!!!」

アイギスが重厚な声で「歓迎する」と呟くと、聖域は一気に熱気に包まれた。マーリドも空中でふわりと浮遊しながら、『フッ……こういうのも悪くない。たまには騒がしいのもいいだろう』と満足げに目を細めている。

宴はすぐに最高潮に達した。

騎士の一人がレオに「お手!」と手を出すと、レオは正確に前足を乗せてくる。

「すげぇ! 本当に言うことを聞くのか、この魔獣は! 全く隙がないのに、なんて愛嬌があるんだ!」

感動のあまり、その騎士はレオの頭を何度も撫で回した。

一方、セラたちが泳ぐドクターフィッシュのプールに足を浸した騎士は、感嘆の声を上げた。

「こ、これは……足の裏がこそばゆいが、不思議と戦いの疲れが消えていくようだ……すごいぞ! どんな高級なポーションよりも効くかもしれん!」

ヴィオラは虎のキングにじゃれつかれ、あちこちを甘噛みされながらも幸せそうに笑う。

「でしょ? この子たちは恐ろしいだけじゃないのよ。信頼関係さえあれば、こんなに愛嬌があるんだから!」

上空ではハルが満足げに「ガオォッ!」と鳴きながら、提供された大量の食料をガツガツと平らげている。ルナ率いるオオカミの群れも「ウオォーーーンッ!」と遠吠えを上げ、その力強い声が森に響き渡った。

館の魔術師たちは、膝の上で丸くなるミケを恐る恐る眺めていた。

「この『ネコ』という小さな魔獣……触っていいのか? 牙が小さく見えるが、油断して噛み付かれないか?」

「大丈夫ですよ!」とルミナが優しくミケを撫でる。ミケは「ニャッ?」と愛らしく首を傾げ、魔術師の手に頭をこすりつけた。

ガルスはクロの背中を見つめ、少し緊張した面持ちで歩み寄る。

「この『ウマ』という魔獣……乗せてくれるのかな?」

俺は苦笑しながら答えた。「乗れるとは思うけど……クロは少し気まぐれだからね」

エリスが不思議そうに首を傾げる。

「そもそも蹄を持つ魔獣を騎乗することは、この世界ではまず聞きません。召喚士が契約した魔物を呼び出しても、乗り物として使うなんて……むしろ安全性の面から危なくて誰もやりませんよね。例えば魔獣を制御する魔法陣を敷いたとしても、移動の負担で魔獣が死んでしまうのが関の山です」

「その通りだ!」とガルスは深く頷く。「だが、奏多殿の相棒たちなら……」

俺はふと思い出し、ガルスに問いかけた。

「覚えてますか? アレンが言っていたフォレストゴブリンの集落の話。あの時、行きとここへ戻る時、アレンはその時、クロに乗れたんですよ。もしもこれらを移動手段にできれば、軍の機動力は飛躍的に上がると思うんですが……」

ガルスは興味深そうに目を輝かせた。「それは便利だな! ……だが、奏多殿。これは繁殖させられるものなのか? 今後、王国軍がこれらを手に入れることは可能なのか?」

俺は少し困ってしまった。「それは難しいですよ。今のところ俺にできるのはレンタル契約のみで、繁殖させたこともなければ方法もわからないので」

マーリドがふっと空中で姿勢を変え、冷徹な知識を披露した。

『フッ、人工的に魔獣を繁殖させるのは、まず不可能に近い。今まで歴史上、そのような事例は一度も存在せぬからな。野生の魔獣達は勝手に繁殖するが、スライムのように分裂して増殖する種を除けば、管理下の繁殖は至難の業だ』

その言葉を聞き、俺たちは焚き火を囲んで笑い合った。今はまだ、この平和な時間の意味を誰も語ろうとはしない。空飛ぶ魔獣たちの笑い声と、騎士たちの談笑が混ざり合い、この聖域が単なる戦場ではなく、本当の「安らぎの地」であることを証明していた。

明日にはまた戦いが待っているかもしれない。だが、今夜だけは、俺たちはただの仲間として、同じ焚き火の温もりを分かち合っていたのだ。

第七十四話、いかがでしたでしょうか。

戦いの後の賑やかな宴会回でした。動物たちと騎士たちの交流、心温まりますよね。こういう日常の光景こそ、奏多が守りたかったものなのかもしれません。

次回、激闘が嘘のような穏やかな朝。平和な日常のひととき!

次回:

「聖域の朝、平和なひととき! 奏多と相棒たちの穏やかな日常」

お楽しみに!

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