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第七十話:聖域への侵攻! 帝国軍の影と、ルミナの決意!

帝国軍が空からの大艦隊で聖域へ侵攻!

かつての屈辱を晴らそうと最新鋭の戦闘機部隊が空を埋め尽くす。

ルミナの決意、シルヴィアの合体魔法。

そして奏多は、空を制する新たな「動物」を召喚するため地下へ向かう!

聖域の上空、静寂を切り裂くように轟音が響き渡った。

「デンジャラスフォレストの空域に到着しました! 視界良好、目標地点を捕捉!」

「報告します! あの伝説の館を発見、これより制圧行動へ移行します!」

雲を突き抜け、陽光を反射して銀色に輝く無数の影――それは、帝国軍が誇る最新鋭の飛行型戦闘機部隊だった。翼には帝国の紋章が刻まれ、その下部には街一つを灰に帰す破壊的な魔導火力を秘めた魔導砲が搭載されている。

「……よし! 全軍、包囲せよ! 空の上なら我ら帝国軍は無敵だ! この館を含めたデンジャラスフォレストさえ制圧すれば、残りの王国全てが我が帝国の掌中! アルカディア王国を滅ぼしたように、この聖域も塵に帰すのだ!」

先導隊の隊長は、機内で血走った目でモニターを睨みつけていた。彼の脳裏には、一ヶ月前の悪夢が鮮明に焼き付いている。

――そう、あの屈辱。

かつて先遣隊として館に挑み、犬や猫、虫といった「未知の脅威」に蹂躙され、生きて帰ることができた数少ない生き残りとしての記憶だ。

「あの未知なる魔獣たちには、一ヶ月前に散々な目に遭わされた……だが! 今回は数も質も違う! 飛行機型の戦闘機による空中爆撃であれば、あの足元の魔獣など無力化できる! 今度こそ、あの館の住人共に絶望を味わわせてやる!」

隊長の脳裏に、かつての阿鼻叫喚の惨劇が蘇る。

小柄な蜂たちが装甲の隙間を容赦なく貫き、巨大な角を持つ山羊が鋼鉄の装甲を紙切れのように粉砕し、小さな獣たちが影のように舞い踊り、帝国の誇る精鋭部隊をズタズタに切り裂いたあの日。それは軍の誇りが、常識の外側に存在する「何か」によって飲み込まれた瞬間だった。

「……あの時の屈辱、今こそ晴らすぞ」

隊長が拳を握りしめたその時、館の結界がかつてない強大な魔力を感じ取り、けたたましい警告音を鳴らした。

「……侵入者感知! 排除を開始します!」

アイギスの冷徹な合成音声が館内に響き渡る。

「この音は……飛行機か!?」

俺は館の窓から空を見上げた。雲の切れ間から、数十、いや百に近い鋼鉄の鳥が編隊を組んで降りてくる。

「来てしまいましたね……帝国軍が!」

ルミナが顔を青ざめさせながらも、その瞳には強い光が宿っていた。

「まさか、これほどの規模で……!」

エリスが剣を抜き放ち、臨戦態勢をとる。

「まずいわね! 数が多すぎるわ、奏多! エリス、早く王国へ通信魔道具で状況を報告し、援軍要請をするのよ!」

ヴィオラの的確な指示に、エリスが即座に応じる。

「了解したわ! 奏多、後のことは頼む!」

しかし、ルミナは静かに首を振った。

「いいえ、私も戦います。アルカディアを滅ぼされた時から、逃げるのはもう終わりにしました。次は、私がこの館を守ります!」

その決意に満ちたルミナの背中を見つめ、シルヴィアがニヤリと笑う。

「なら、私と合体魔法を試してみる? あなたの魔力と私の知識を合わせれば、面白い障壁が作れるわ。私たちは似たもの同士だからね!」

俺は胸の中で激しい鼓動を感じていた。

「……ルミナ、シルヴィア、頼んだ! 俺は……まだ打てる手がある!」

このままでは空からの爆撃で館が灰になってしまう。レオやミケ、ビーたちは地上では最強だが、空を支配する帝国軍には手出しができない。俺の召喚枠は、まだ八枠残っている。空をも制圧する「相棒」を呼び出すなら、今しかない!

俺は皆に背を向け、聖域の深淵、館の地下へと続く階段を駆け降りた。

「あの忌々しい飛行機共を、空から引きずり下ろしてやる……!」

地下のコンソールルームに滑り込み、俺は召喚メニューを叩き出す。召喚の準備は整っている。俺の選んだ新たな八つの種族が、聖域の空を塗り替える準備を始めた。

第七十話、いかがでしたでしょうか。

圧倒的な戦力差に追い込まれる館の守護者たち。奏多が召喚する新たな八つの種族とは一体……? 空を舞台にした大決戦、次回からスタートです!

次回:

「空飛ぶ刺客を撃墜せよ! 奏多が召喚せし新たな相棒たち!」

お楽しみに!

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