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第二十三話:新たな仲間を求めて! 召喚枠に追加する次なる力とは?

一夜にして現れた巨大な道!

ルミナの証言によると、犯人はアイギスをパシリに使った動物たちだった!?

外の世界との物理的な繋がりを手に入れた奏多は、マーリドの助言に従い、情報を得るために新たな相棒の召喚を検討する。

王国への道を切り開いた奏多の次なる一手とは!

翌朝、館を包む爽やかな空気の中で、アレンは目を覚ました。昨夜の死闘――という名の蹂躙劇――の疲れが残っているのか、その表情にはどこか安堵と困惑が入り混じっている。彼は朝食を摂りながら、王国ギルドへの報告内容を必死に脳内で組み立てていた。

「フォレストゴブリンの集落が、更地になっていました。犯人は……ウマとイヌです。……いや、そんな報告、誰が信じるんだよ」

アレンの苦悩を尻目に、俺は一人、静かに自分のステータス画面を呼び出し、昨夜刻まれた新たな契約の余韻に浸っていた。

【管理者:風間奏多のステータス】

召喚相棒リスト(更新):

11. クロ:フリージアン・ホース 【雷属性】

(残り新規召喚枠:4)

「フリージアン・ホース……。しかも雷属性か。クロはただの移動手段じゃない、戦力としても申し分ないな」

俺が感慨に耽っていると、不意にマーリドの淡い光が視界に割り込んできた。

『奏多、いつまで館に引きこもっているつもりだ。お前は管理者であり、この世界の開拓者でもある。外の情報を得ずして、どうやって帝国に対抗する?』

「外の情報か……。マーリド、俺は契約の呪いで館の敷地から一歩も出られないんだぞ?」

『なら、外部と物理的に繋がれば良い。お前の相棒たちが、既にその行動を起こしているようだがな』

マーリドが意味深にそう呟いた直後だった。

アレンがギルドへの報告のため、意気揚々と帰還の支度をして門へと向かった。ところが、館の巨大な門扉を開けた瞬間、彼はその場に凍りついた。

「な、なんだこれは……!?」

俺たちも駆け寄って驚愕した。

そこには、昨晩までは存在しなかったはずの「道」が、鬱蒼と茂る森を切り開くようにして真っ直ぐに伸びていた。質素ではあるが、人間が10人並んで歩いても余裕があるほど幅広く、平坦に整備された道。それは、まるでこの館と外部の世界を繋ぐための巨大な大動脈のようだった。

「ルミナ、何か知らないか? まさか、アレンが作ったわけじゃないだろう?」

俺が問いかけると、ルミナはバツが悪そうに頬を掻き、申し訳なさそうに視線を落とした。

「あ……実は昨夜、少しだけ目を覚ましたんです。夜中にトイレに起きた時、外で何かがガサゴソと鳴っていて……。私は敷地外に出られるので、気になって様子を見に行くと……」

ルミナが指差した先には、作業を終えて満足げに喉を鳴らす相棒たちの姿があった。

「レオたち全員が、勝手に『道』を作っていたんです。……それどころか、あのアイギスまで駆り出されていました」

ルミナが見た光景は、もはや恐怖すら覚えるほどカオスなものだった。

アイギスは本来、館を守る冷徹な守護者であるはずだ。しかし、その頑丈な頭の上にはミケが偉そうに鎮座し、前足でアイギスの視界をコントロールしている。レオやモグたちは、倒木をどかし、地面を掘り起こし、完璧なまでの土木工事を指揮していた。アイギスは、まるで奴隷のように巨大な岩を運び、精密な動きで道を固め、整地していたのだ。

「アイギスが……あんな風にパシリとして使われてるなんて……」

俺は言葉を失った。相棒たちは、俺が指示したわけでもないのに、俺の「不自由」を自ら解消しようと、一晩で森を切り開いたのだ。

『奏多、お前の相棒たちは、お前の不便を自ら解消しようとしている。これほど強力な召喚士が、他にどこにいる?』

マーリドの呆れ混じりの声が聞こえる。

アレンは道を見つめながら、深々と溜息をついた。

「……ギルドへの報告がまた面倒になったよ。この道があるなら、王国への行き来も飛躍的に楽になる。……奏多、お前という男は、一体どこまで常識外なんだ?」

俺は苦笑しつつ、新たに開いた4つの召喚枠を見つめた。

相棒たちは、俺が歩みを進めるための道をすでに作り始めている。ならば、俺も応えなければならない。この世界で生き抜くための、新たな仲間を。

「よし。次はどんな力を呼び出すか……。まずは、この道を辿って王国に近い情報を得られるような、俊敏な小動物か、それとも索敵に長けた鳥類か……」

館の新たな歴史が、この道から動き出そうとしていた。アレンを王国へと送り出し、俺は次に呼ぶべき相棒たちの姿を思い描きながら、広大なステータス画面と向き合った。

第二十三話、いかがでしたでしょうか。

動物たちによる大規模土木工事、そして奴隷(?)と化したアイギスというカオスな展開。

着々と勢力を広げる館の面々ですが、アレンが王国に持ち帰る情報が、後に奏多の運命を大きく変えることになるかもしれません。

次回:

「索敵のスペシャリスト! 召喚された新たな仲間と王国の影」

お楽しみに!

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