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まだ増える


 「おぉ、タラノメの天ぷらとはわかってんじゃねぇか。それに舞茸もあるのは評価高いな、うん。ここはいい店だ。」


 「ありがとうございますお客様。是非今後ともうちをご贔屓に。」


 「おう、気に入ったから金を落としてやるよ。」


 「言い方。」


 「君たちに僕をどうこういう資格ないと思うんだけど・・・。」


 「気にするな、それはこいつが頭おかしいだけだ。俺らは正常だしお前に文句いっていい立場にある。」


 「(そんなことを言ってる次点で同類だと私は思うけどな。)」


 先程までの騒ぎは何処へやら。今は皆揃って和気藹々と食事をとっていた。特に響はいつもどおり我が道を行ったもので、食事の感想を店員と話している始末だ。もっとほかに話すこともあるだろうに。


 「まぁいいさ。霧村くんが生きていようが僕は対して興味はないよ。」


 「おい、そりゃどういう意味だコラ。」


 「それより、今僕の関心は全て君に注がれているんだよ、リコリスくん。」


 「あら、わかってますわね、貴方。」


 見ての通り、蘭丸はリコリスにぞっこんだった。ゾッコンなんて表現、若干古いかも知れないが、これが一番しっくりくる。

 対するリコリスも、褒められるのは良い気分らしく、鼻を高くして調子に乗っていた。まるでこの反応が当たり前だと言わんばかりに、ドヤ顔かましているその表情が、なかなかにウザい。


 「お前女の趣味悪いな。」


 「それどういう意味ですの?ど う い う 意 味 で す の ?」


 「まんま言葉の意味だけど?むしろそれ以外に何の意味があんだよ相変わらずおつむが悪いなお前はそんなことも分からないとかかわいそうなやつだなぁ。あ、かわいそうだからリコリスなのかそうだったわ失敬失敬。」


 「ごめんなさい、ちゃんと人語で話してくれなければ何もわかりませんわ。猿語なんて私にはとてもとてもの。」


 「はっはっは、あんまなめた口聴いてっと殺すぞクソアマが。」


 「そっくりそのまま返して差し上げますわ猿山のアホ猿さん?」


 「あ゛?あーよう考えたらお前らにたもの同士のお似合いじゃねぇか。みてくれだけは良いが中身がゴキブリみたいなもんだもんなぁ。切ったら沸いて出てくんじゃね?アジダハーカみたいに。」



 「待ってくれそれは僕にも攻撃が向いてないか!?」


 「貴方なんてどうでも良いですわ、少し黙ってなさいな。今からあの馬鹿の息を止めるところなんですの。」


 「やれるもんならやってみろや。まぁ、どうせ返り討ちにあって泣くハメになるだろうけどぉ?」


 「お客さん、喧嘩ならよそでやってくださいな。」


 ここの店長の娘で看板娘で、先程蘭丸のナンパ被害に遭っていた少女、ういに諭されて双方渋々その矛先を治める。ちなみにもう一人は奉公人の紫で、父親も揃って奉公人だそうだ。

 ただの飯どころに奉公人とはと思った響であったが、曰く親同士が旧知の仲らしい。


 さて、最早日常茶飯事となった二人の言い争いなぞ、皆はもう慣れたもので気にする様子もなかったが、初見の蘭丸だけはやはり困惑していた。まぁ、初見はだいたいみんなこんな感じだろう。何をやっているのかと引くか頭を傾げるのが普通である。


 「ぁ、いたわ。」


 「やはりここか・・・予想外だな、深山君たちも一緒にッ・・・!?」


 「何だ幽霊でもみたような顔しやがって。随分と失礼なやつだなお前ら。」


 「なんかそれどっかで聞いたことある気がするんだけど。」


 「気のせいじゃね?」


 「気のせいじゃねーよ。」


 「おい、何をそんな入り口で・・・って霧村!?」


 「何だ幽霊でも・・・。」


 「毎回やんのかそのやり取り。あきねぇの?」


 「ぶっちゃけつまんなくなってきた。」


 「じゃあやるなって言っても無駄なんだよなうん。」


 自分で振っておいて早々に飽きて放り投げる、これぞ響クオリティ。おかげで店の入り口で4人ほど待たされる羽目になっているのだが、無論そんなことを気にする様子もない。

 きっとそれに対して咎めても「気にせず入ってくれば良いじゃねぇか。」というに決まっている。そうなんだけれどそうじゃない。


 完全に入ってくるタイミングを見失った少年少女たちだったが、みかねて章太郎が手招きする。


 入ってきたのは四人、蘭丸に振り回されて今まさしく響にも振り回されているかわいそうな面々である。


 まずは帽子をかぶった長身の男、名は黒崎 大我。頭に何か乗っかっていないと落ち着かないらしく、そのコレクションの数と種類はなかなかなものらしい。また、ミステリー好きとしても有名でたまに学校内のちょっとした事案を解決しては話題になったりもしていた。


 その隣にいる男が万丈 集。賭け事が好きなやつで、花札やトランプ、サイコロルーレット麻雀種類問わずに覚えて入る。好きこそ物の上手なれというように、実際強いのだが常勝無敗というわけでもなく、負けるときは負けるし、本人曰く「負けない奴なんていないし、いたとして何も面白くないだろう。」とのこと。金や景品目当てではなく、単純に賭け事を楽しみたいタイプの人間だ。


 女子に映る。葛籠川 阿礼は、四人の中で最初に顔を見せた生徒だ。出で立ち、立ち振る舞いはまさしく深窓の令嬢たるもので、その顔の造形も群を抜いて整っている。高嶺の花という言葉が似合うクール系の美女。


 「(?霧村くんって死んだんじゃなかったっかしら?あ、夢ね。何だったかしら、確か面積ムゥとかいうやつね。)」


 それを言うなら明晰夢だ、そもそもこの現状を全く理解していないのかお前は。と、まぁみてもらった通り、中身は筋金入りのバカである。しかも知識的に空っぽなのはもちろん、思考回路も残念なことになっているののがいたたまれない。

 口数を少なくクールぶっているのは、バカなのを隠す為で幼なじみから「馬鹿すぎるからちょっとヤバイから喋んな」と言われたからである。実際そのおかげで他人からは勉強もできて美人な才女的な印象を持ったれている。実際はテストは毎回一桁で、進級どころかなぜ入学できたかも謎なのに、だ。見た目の先入観って怖い。


 で、最後は茶畑 杏。件の阿礼の幼なじみでオタク女子。以上。


 「ちょっと待って!?なんかわたしだけ説明短くない!?ってか雑じゃない!?」


 「第三者視点の地の文に突っ込むだと!?やるなこいつ!?」


 「だっておかしいでしょ!なんでみんな色々と説明あったのにわたしだけこんな雑な感じなの!?」


 見てる方も4人目とか飽きてくるだろうし。


 「そんな理由で!?」


 「おい、地の文と会話するとかどんな高等テクニックだよ俺にも教えてくれ。」


 「地の文ってCV誰なん?」


 「なぁ、俺はどこから突っ込めば良いんだこれ。」


 「つっこまなきゃ良いじゃんそしたら。私たちが突っ込まなきゃあっちも大人しくなるでしょ。」


 『多分無駄。気にせずそのままボケにボケを重ねていくとこまで行っちゃうと思う。』


 「ほんと迷惑しかかけないなーあいつら。」


 「おい、聞こえてるからなお前ら。」


 「わたし別にボケキャラじゃないからね!?」


 だというなら地の文と会話はしないでもらいたい。そんな謎技術を披露してる時点で相当変人であり、いくらツッコミをしても存在がボケキャラだ。


 「ま、まあまあ。でも驚いたよ、霧村くんが生きてるとはね。所々おかしな点はあったからまさかとは思っていたが。」


 「存在していたのか。」


 「言い方がまるでツチノコでも見つけた感じだぞおい。誰がUMAだ。」


 行動と思考回路が未確認なんだから間違ってはいないだろう。

 追われた本人もそこまで気にしていない(そもそもUMA云々言い出したのは響自身だ。)のか、切り替えてすでに再会している輝のことを思い出していた。


 「それにしても二宮たちは誰にも伝えてなかったのか、意外だねぇ。」


 「おそらく気を使ってくれたにではないでしょうか。彼らなりに思うところがあるような表情もしてましたし。」


 「ふーん、ま、それはそれで助かるし今度ポ◯デリングでも奢るかね。」


 「ねぇよこっちにポン◯リングは。」



 「ばっかお前どこ伏せてんだよ。それじゃぁ伏字の意味ねぇじゃん。同じところ伏せろよ。」


 「だったらどこに突っ込んでんだお前。だいたい字面見なきゃわかんないだろそれ。」


 「ピー音でわかるやん。」


 「そんなものかかってねぇよ!?そもそもさっきからメタ発言はやめようや!」


 「そえれを受け入れる理由がねぇなぁ。あるんだったら教えてくれや十文字以上三文字以内で。」


 「はぁ?って無理じゃねぇかそれ!」


 「まぁ元々聞く気なんざねぇからな。」


 「あぁもうほんと嫌だこいつ。」


 まさに悲痛な叫びだった。心底疲れ切ったように捻り出した言葉が弱々しく伝ってくる。


 「まぁ良いや。お前らも座れ。立ち話とか無駄の極みでしかないからな。ついでになんか頼め。」


 「なんでそんなに偉そうなのよ。わたしたち同い年だしそんな垣根ないでしょ。」


 「へーへー心底どうでもいいんで座ってくれませんかねぇ。全く話が進まねぇんですけどぉ。」

 

 「・・・こいつ!」


 何を言ってに無駄だと思ったのか、渋々腰を下ろす杏。それに習って残りの3人もそれぞれ席につく。


 「人多いな。19人とかなんの集団だよこれ。」


 「私たちは構いませんよー。ちゃんとお金を払ってくれて他に迷惑をかけなければ。」


 「だとよ。よかったなこの店の懐が深くて。」


 「後者のがスッゲー不安だけどな。主に誰かさんのせいで。」


 多分ここにいるほとんどの人物が同じことを思っているだろう。ちらほらと連太郎のセリフに賛同するようにうなずいている者がいる。


 「まるで俺だけのせいみたいにいうなオイ。まぁ良いや、とりあえずなんか頼め。」


 「奢ってやってるみたいな言い方してるけど絶対奢らんだろお前。」


 「別に奢ってやっても良かったがそう言われるとそんな気も失せるわ。」


 「お、おごる気はあったんだ。び、びっくりなんだけど。」


 「柄じゃないですね明らかに。むしろ奢ってもらう乞食側でしょう貴方。」


 「オーケーオーケー、お前らが俺に対してどう思ってるかよーくわかったわ。いつか覚えてろよ。」


 かなり根に持っている様子だった。ずいぶんと心の狭い奴である。

 さて、とりあえず皆注文をして品が来るのを待つ。大体十分もしないうちに品は運ばれて、机の上を彩った。


 「まぁこうして集まったは良いが、どうすっかねぇ。話すこともさしてあるわけでもないし。」


 「いや色々とあるでしょ。今まで何してたのかとか。」


 「別にたいしたことはしてねぇけど。」


 「(たいしたことってか、話せる内容探すとなくなるだけなんだけどな・・・。)」


 章太郎が内心ツッコミを入れるが、どうやら響としては考えが違ったようで章太郎の心を見透かしたのか、あえて否定してみせる。


 「・・・別に話すのがアウトなわけじゃねぇさ。今更だしな。ただ話しても面白くねぇんだよ。」


 「ふむ、じゃぁ答え合わせを頼めるかな?」


 「ほぅ。」


 答え合わせ、という言葉に興味を持ったのか若干口元を緩ませ、響は大我の方へと顔を向ける。


 「さっきも言ったけど、君が死んだって言われた時いくつか不可解な点があった。一つ目が何故君はドラゴンの存在に気づかなかったかだ。君の能力は探索に秀でたものだと把握している。もちろんそれが虚偽のことでなければの話だが、偽るにしてもそれに近しいものじゃなければ偽れない。そうなると、明らかにおかしいんだ、巨体を誇るドラゴン相手に気づかなかったとが。まるで最初からドラゴンがいることがわかっていて故意にやったとしか思えない。死んだと思わせるために。」


 「成る程、続けてもらって構わないぞ。」


 「そして二つ目こっちは君に会った時点で解決したみたいなものなんだけどね。当時の話を聞くに、君たちが通ってきた道は明らかドラゴンが通れるようなスペースじゃなかった筈だ。となると、必然的にドラゴンが外に出てくるための専用の通路出入口があってそこから追いかけてくる、もしくは壁を突き破って出てきてもおかしくはない。なのに出て来ることはなく、今もあの洞窟は原型をほぼ保ったままでいる。逃げ延びたんじゃなくて倒したんだ。君には当時からそれだけの力があったことになる。」


 「・・・・・・。」


 「踏ん切りをつかせるって面もあったかもしれないけれど、態々出口をふさいふだのはだれかにみられたくなかった、みられると困る理由があった。となると問題はどうしてそんなことをしたかだ。パッと考えつくのは三通り、一つ目は君が俺たちを見下げていたもしくは煩わしく思っていた。二つ目は単独で何かすることがあった。最後は何かから逃げたかった。これを踏まえてもう一度考え直すとより具体的なことが出てきたよ。まぁ、最初のはないとみて良いかな。今深山君たちと一緒にいることや、君と親しい工藤君なんかの話を聞いても俺たちを嫌っているようには見えない。となると残り二つ。」


 「君の性格やそもそもの一般論的に、単独で探していることといえば、恐らく帰る方法だろう。魔王を倒せばと言われたけれど、確証はないしそもそも彼女らの話を信じて良いかと言われると疑問だ。何せあったばかりのただの他人なんだからね。そうなると君が逃げたのはあの国なんじゃないかということになる。実際、あそこは胡散臭い。俺も何度も不審な所や不穏な空気を感じている。だから他と政治から文化宗教形体まで違うこの国に来たんだ。特にあの王国の人間は良い印象を持っていなかったみたいだしね。恐らく、どこかでそれを裏付ける何かを君は掴んだんじゃないのかな。」


 ここまで静かに聞いていた響が、感心したように軽く頷き褒めるように手を叩く。そして、それは何よりも肯定を表しており、大我も満足げな笑みを浮かべてうなずいていた。


 「ほぼほぼ正解だな。いや驚いた、話には聞いていたがこれ程とは思わなんだ。」


 「褒められるのは悪い気はしないけど、実際はそんなにたいそうなことじゃないさ。優れた推理力や並外れた観察眼なんて使わない、ただ少し深く考えるだけの誰にでもできることだ。」


 「ま、たしかに俺そこまで気を衒った行動はしてねぇからな。ミステリ物の犯人とか短期間でぶっ飛んだトリック編み出すし。」


 「お前も大概ぶっ飛んでるけど・・・お前の立場的に考えるとそうなってもおかしくねぇもんな。たしかに現実的な話といえばそうだな。」


 「ミステリのトリックは作者が何日もの時間をかけて練ったネタだ。でも、現実は違う。同じ人間だ、思考回路を寄せてしっかりと考えれば結論は出るし、そうすれば他にもわかることがある。そもそも人が絡んでいる解けない謎なんて現実じゃあり得ないんだよ。確かめようがないことや人知を超えた力が働いているならともかくね。」


 「まぁ、まさに今その状況だけどな。」


 「そう、おかげでどんな事件も魔法やなんやらで隠蔽できるからたまったもんじゃない。逆にそれを暴く魔法もあるみたいだけど。」


 「(あー、この頭脳はいいな。相談役として欲しい。これから何か起こった時、黒崎がいれば相当うまく立ち回れるし、なんなら先回りもできそうだ。)・・・話すべきか。」


 「!そういうことですね、私も賛成です。ただ、ここは彼だけに言ったほうが良いかと。」


 「あー、理解しましたわ、ええんやないの?ウチも賛成やなぁ。そない頭使う仕事言い張りますもんは数が多ければ多いほどえぇ。」


 「多すぎても話がまとまりませんがね、全て的刹那量というものがあります。過ぎたるは及ばざるが如し、杓子は耳かきにならずという言葉もあります。ともかく、話をするにしてもしないにしても後ですね。こんな往来でするような話ではないです。」


 「ま、そりゃそうか。」


 最初に、察しの良い三人が響の言葉から思考を読み取り、それぞれ意見を口にする。そして残りの面子もその三人の会話から気付いたようで頭の上に電球を発現させていた。


 ただ、全く話についていけないのが蘭丸たちだ。といっても、大河だけは何やら実に面白い的な顔をしており、今までの情報と彼女らの反応から何か見立てを出したらしい。


 「まぁ良いや。もうそろ行くか。宿探さなっきゃいけねーしなぁ。」


 『宿取るの?家まで転移すれば良くない?』


 「おっま、風情が無さすぎるだろそりゃ。この街に来たってのに、宿を取らないって手はないね。大金叩いてでも良い旅館探すわ!!」


 「旅館って言ったよね。完全に旅行気分だよ霧村君。」


 「そもそもその口調に風情がねぇよ人のこと言えねぇだろ。気持ちはわからんでもないけど。」


 「たしかに良い温泉に入って良い飯食べてってやりたいよなー。」


 「良い旅館って予約とか必要なんじゃないの?後一見さんお断りとか。」


 「・・・なんとかなるさ。」


 ソロモンの投げかけに一瞬固まるも、すぐに親指を立てて響は返す。人はこれを無計画のアホと呼ぶ。



 「せめて行き当たりばったりの粋な旅といってもらいたいね。」


 「あーもうこいつも普通に地の文と会話し始めちゃったよ。」


 「も、目的地はその後?それとも・・・。」


 「明日じゃないでしょうか。霧村君的にも今日はこの街を楽しみたそうな感じですし。」


 「しょうがねーじゃんここ神なんだもん。あ、というわけで俺らもう行くから。多分この店何度もくるし、次あった時覚えてたら宿の場所ぐらい教えてやるよ。」


 本当に根っから観光気分だった。急ぐと言ったり遊んでくと言ったり、自分勝手な奴だが響のそんなところにも慣れたのか、皆しょうがねぇなぁと言った顔をしている。とはいえ、響以外もちょっと楽しみにしているけらいはあるようで若干浮愛だっていた。


 「ちょ、ちょっと待ってくれ。僕は!?僕とリコリスさんの話はまだ終わって・・・。」


 「悪りぃ、お前の戯言に付き合ってる暇ねぇんだ。」


 「ごめんあそばせ、その話はまた別の機会にですわ。」


 「ごめんあそばせとかリアルで使ってるやつ初めて見た。キメェ。」


 「相変わらず喧嘩を売らないと呼吸もできませんの貴方は。いやですわ、これだから脳のシワがない馬鹿は。」


 「お?テメェやる気かコラ。ツーか大体脳のシワの話教えたの俺だろーが何さも自分の知識ですよみたいに話してやがる!!◯◯◯◯◯」



 「はぁ?◯◯◯の◯◯◯◯◯◯◯の・・・。」


 いつも通り悪態をつき啀み合いながら勘定を済ませて店を出ていく一同。

 そしてそれを見送りながら、杏がボソリと零した。


 「暇ないって、この後遊びまわるって言ってたじゃん。」

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