前へ目次 次へ 96/107 プロローグ・一人零す睦言 ーーーーーーーーーーーー この感情は、きっと愛だと抱きしめようか 泡に消える妄執(おもい)だとしてもそれはきっと宝物で、この身は決して壊れない宝箱。 鍵(きみ)のいないこの世界は玄い溟い水底のようで、夢から現に手を伸ばし、掴む泡沫はあわやすり抜ける。 強く思い、深(つよ)く落ち、そして何者よりも凛(つよ)く堕ちた哀れな一人娘は愛に溺れて 人と生まれては廻り会う為、鬼と生きるは巡り会う為 私は今日も、呪われたこの世界で君(かぎ)を待つーーーーーーーーー