34/38
32 作詞
「そういえば、あの言葉はどのような意味があったのだ?」
「言葉?…ああそうか、『日本語』のままだったっけ」
「吟遊詩人の詩とは違ってだいぶ短かったようだが」
何か物語を語ったわけではないならなあ。詩ですらないかも。
歌詞か…こっちの言葉であらためて作ってみようかな。
いや、メロディの方が先?んー、あれもこれもは欲張り過ぎか。
「シルさん!私がこの地の言葉にしてみます!」
「え、リムさん、僕の言葉がわかったの?」
「雰囲気です!」
リムさん、ようやく復活したと思ったら、なんか愉快な人になったような。
いや、失礼だな。真剣な眼差しだ。なぜ真剣なのかわからないけど。
「よし、では俺は楽器制作を試してみよう」
「え、メロディのことわかったの?」
「とりあえず、聴いた時の思念は既に記録してある。あとは試行錯誤だ」
なぜにこうもフットワークが軽いのか…。ていうか、王都観光はどこに。
「しかし、国王への土産が増えたな。晩餐会にちょうどいい」
…なんですと?




