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17 分業
今日はリムさんに拉致…招待されてお泊まりだ。寝室は別だよ?
料理はこの間一緒にやったので、今回は薬草から薬を作ってみた。
ぶっちゃけ、魔法の観点では料理も薬製造もほとんど同じだ。
「はい、薬草を洗浄しました。一定量に分けて下さい」
「刻みますのでちょっと待って下さい。水も出しますので」
「かき混ぜたら、熱しますね。しばらくしたらこしましょう」
…僕、要らないよね。今回は手順もリムさん主導だからなおさらだ。
時間をかけたこともあって、かなりの量の治癒薬と回復薬ができた。
普段使うのは僕くらいだし、2週間は買わずに済みそうだ。
「シルさんがいた国では、他の人も魔法が使えないんですよね」
「うん。だから、ちょっとした製品でも分業しないとやってられない」
「一日中、お魚の上に香草を乗せていくだけの仕事があるなんて…」
いやまあ、それは極端な例だけど。そうでもない?
「『モデル』って仕事もあったなあ。服を売るために着飾るの」
「服って、着る人が欲しいと思うものを作るんじゃないんですか?」
「ああ、ホームメイドかオーダーメイドしかないよね、うん」
リムさんなら、元の世界で即モデルになれるよね。美人だし。
でも、リムさんが冒険者に言い寄られてるの見たことないなあ。
まあ、受付担当の人達みんな美男美女だけど。エルハルトも。




