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14 保管
夜、迷子になって気づいた。なぜみんな長時間『発光』が使える?
物理現象は持続できないはずなのに、夜でも家や街は煌々としている。
「『発光』じゃないぞ。日の光を『保管』して『開放』している」
「たまに昼間に『保管』を忘れて、『発光』を断続的に使いますけど」
蛍光テープと同じ原理だった。光は魔力よりも融通が効くようだ。
魔力は酸素のように体内に滞留するのかな。で、魔力量=滞留容量とか。
「あ、じゃあ、空気の気温も『保管』できるってこと?」
「できるが、あまり使い道がない。冬は昼間も寒いし。暖炉は必須だな」
「でも、エルハルトなら薪は丸太から形成&乾燥魔法ですぱぱぱぱっと…」
うん、仕事にしようかなと思ったんだよね、薪割り。流れ者の定番だし。
でも、まず斧がない。この世界にも大昔にはあったのだろうけど。
「はー、なかなか他の仕事が見つからないなあ。冬は薬草も少なそうだし」
「シルさん、極寒の間は私の家で暮らしませんか?また一緒に料理しましょ」
「いやまて、俺の家なら客間がたくさんある。リムの家より快適だぞ」
そんな、食堂のおばちゃんに更に燃料投下するような発言を…。
こうなったら、素直に領主様に頭を下げた方がいいのだろうか。




