第73話 公園 (要)
「ったく・・・なんだよ 結局たいしたことなかったじゃねぇか・・・」
冬みたいな風が吹く中 華穂の隣で俺がつぶやく。
学校に途中で戻るのもめんどくて
『ちゃんと帰る』と適当なことを言って保健の先生には先に帰らせた。
俺と華穂は公園のベンチに座ってる。
「あはは いいじゃん!骨にひびとかあったら後々めんどいし・・・」
「俺はレントゲンって好きじゃねぇんだよ・・・病院もだけどさ。」
「あー、まぁ・・・私も男の先生の前で脱いだりすんのはいやだ・・・・し・・・」
言った後で思い出したらしい。
華穂は顔を赤らめて下を向いた。
「ぃ いや・・・その・・・」
「別に 俺は気にしてないからさ」
「・・・ぅ うん そーだよね!」
「・・・何 どうかした?」
「え?い いや、なんでもない!!」
「・・・・・・・・・・・だったら なんで泣きそうなわけ?」
「!!」
華穂はいっそう顔を赤らめて立ち上がった。
「なんでもない!!」
華穂は涙目で立ち上がる。
「・・・何怒ってんの?意味わかんないんだけど?」
「べ・・・別に なんでもないっつってんでしょ!」
なんなんだコイツ・・・
意味わかんねぇ 何がしたいんだ?
「ゎ 私!先に帰るから!」
華穂はそう言って走り出そうとする。
その腕を慌ててつかむと華穂は心底いやそうな顔をする。
「・・・走るなよ お前だって怪我・・・してんだろ?」
「別に 走れないわけじゃない」
「あのなぁ!なんだよ急に!可愛くねぇな!!」
「な・・・っ 可愛くなくったっていいよ!!」
「意味わかんねぇんだよ!急に泣きそうになって!聞けば逆切れ!!意味わかんねぇ!!」
「ゎ わかんなくていい!!」
華穂はそう怒鳴ってまた下を向く。
見ると華穂の足元がだんだん濡れていく。
泣いた
それがわかった瞬間なんだか気がぬけてしまって 俺はため息をついた。
泣かして しまった
なぜだかは知らないが
目の前で華穂が泣いてる
「ぉ おい・・・なんなんだよ?おい?どこか痛いのか?」
心配になって肩に触れようとすると華穂はすぐに後ずさりした。
「もういい!!触らないで!!じゃあね!!」
華穂は結局 走って学校へ戻っていった。




