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第61話 お泊り3

「飛鳥ー!出たよぉ〜」


「え?あ、うん!!」


「パジャマありがと♪おっきいけどあったかいよー」


「え、う、うん・・・」


俺のパジャマはぶかぶかで 肩幅があってなくて 手が出てなくて 足も見えなくなってる。


これまた漫画のお約束・・・だよなぁ・・・


「んじゃ俺入るからー寒かったら布団敷いてるから。」


「うん ありがとー♪」


パタン・・・


洗面所のドアを閉める。


うわぁ・・・どうすんだよ・・・


燐の後だとか 色々考える暇もないよう俺は急いで風呂に入ってすぐに出た。


「・・・すっげー疲れる」


ため息をついて部屋に戻ると燐は床に寝転がってすーすー寝息をたてていた。


「・・・はー」


人の悩みも知らずにこの子はまったくもう・・・


「燐?燐 寝るな!起きろ!床に寝たら風邪ひくだろ?」


「ん・・・」


もぞもぞと燐が動く。


いや、可愛いんだけど・・・うん いつもと状況違うから・・・なんか複雑なんだよね


「・・・ホンット 俺のこと男としてみてんのかなぁ」


そんなことを思ってしまう。


たまにあぁ、前とは変わっちゃったんだ って感じるけど・・・


やっぱり こういうとき不安になる。


俺は 男として見られているのだろうか?イマイチ不安だ。


「ん・・・飛鳥・・・」


「ホラ起きろよ 髪も乾かさないと!風邪ひかれたらたまんねーし・・・」


「ん・・・頭痛・・・」


「ハイハイ ホラ!洗面所の棚の上から2段目にドライヤーあるし!」


「はぁい・・・」


フラフラしながら燐は洗面所へ向かう。


俺はごしごしとタオルで髪をふく。


ゴー・・・


ドライヤーの音




しばらくすると燐がまだ眠そうな顔で俺のところに来た。


「・・・乾かしたぁ」


「ん えーと・・・・」


時計を見るとすでに10時をわずかに過ぎていた。


「もう寝るか。ベッド使えよ」


「ん・・・飛鳥は?」


「俺もすぐ近くで寝るから平気」


燐は1人で寝ることが難しいらしい。


いつも寝る時は音楽を聴いてないと眠れない。


その理由は・・・やっぱり親がいつもいないからかもしれない。


燐はベッドに座る。


俺はすぐしたの床に座って上着を着込む。


「・・・飛鳥 床?」


「ん 一応マットとかひくけどね」


「・・・風邪ひくよ?」


「大丈夫だよ」


眠そうな やわらかい甘い声。


「もう寝ろよ」


頭をなでると燐は目をとろんとさせた。


どっかの捨て猫かお前は・・・


なんとなく 昔飼ってた猫を思い出した。


どこかへ行ってしまったけど。


猫は死ぬ時 姿を見せないとか言う。


猫は死ぬ時が自分でわかる


人間にも わかってしまえばいいのに。


・・・って 燐の眠そうな顔から なんか変な話に・・・


「おやすみ」


「・・・おやすみぃ」


すると燐はすぐに寝息をたててしまった。




眠ってからもすぐそばに好きな女の子はいて


女の子は眠ってて 夢をみてるかもしれなくて


それに 俺が出てるとしたら とか 色々考えてしまったらなんだかおかしな気分になる。


眠って 意識がなくなって


それからも 一緒にいられる


なんだか やっぱりおかしな気分。




ボーッと色々考えてたら燐が寝返りをうった。


「・・・燐」


名前を呼んだけど 返事はなくて。


寝息だけが静かな部屋に響いてた。


ふーっと息をついて俺も眠ってしまった。



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