第45話 お祭り 夢乃達編(夢乃視点)
実は 燐と飛鳥バカップルモード発動中の間 みんなの間では亀裂が・・・
「ふっざけんな!!!!!」
「ぉ おい夢乃・・・」
珍しく夢乃が声を荒げて怒鳴った。
それは ほんの数十秒前の克哉の行動のせいだった。
「夢乃!夢乃!りんご飴食べよ!!」
華穂が私を手招きする。
「あー・・・私ぶどうにする。」
「私はりんご飴ー♪」
ぶどう飴とりんご飴をそれぞれ受け取って舐める。
口の中に濃い甘い味が広がる。
「あー・・・ぶどう飴久しぶり・・・去年はいちご飴だったし・・・」
「夢乃が持つとそういう飴って可愛く見えるよな」
克哉がにっこり微笑んで言う。
「ハイハイ アンタのそういう系の冗談は聞き飽きた」
「冗談じゃねぇのになー」
「あーはいはい」
「・・・ホンット夢乃って体で教えないとわかんないよなー」
「は?」
頭を力強くつかまれる。
と すぐに目の前が真っ暗になった。
唇にあたったもの 目の前には目をつむる克哉の顔
しばらくして唇から「それ」が離れる。
「な・・・な・・・っ」
「こんぐらいすればわかってくれる?」
バシンッッ!!!!!!!!
騒がしいお祭りの人ごみの中 私が克哉の頬を思い切りたたく音が響いた。
「いってぇぇ・・・」
「なっ何すんのよ!!!」
克哉が赤い自分の頬をなでる。
「何・・・って キス」
「そういう意味じゃない!!なんでこういうことするかなぁ!?アンタは!!ホンット!!」
「好きな奴にキスしちゃいけねぇんだ?初めて聞いた」
「ッッ 女なら誰でもいいくせに!!女好きの最低男!!」
「誰でもじゃねぇ!お前が全然俺のこと見ねぇからしょうがなく他の女の相手してただけだ!女好きでもねぇ!!最低はどっちだ!!この鈍感女!!!!」
「ふっざけんな!!!!!!!!」
「ぉ おい夢乃・・・」
要があせって私の右肩をつかむ。
「アンタなんて・・・大ィィッッッッ嫌い!!!!!!!!!」