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第二十一話 「ホンブル市自然区域の『モンスター』」

 全身茶色の毛で覆われ、鋭い牙を生やした人型の生物。オリトゥ。オリトゥはホンブル市自然区域に生息していて、基本は森の中を生活の拠点としている。森の木登りが得意で木ノ実を普段から主食としているが、雑食だ。木から木へと飛び移り、時には地面にいる小さな哺乳類なんかも捕食する。さらにはオリトゥの最も特徴的な外見である毛が生えていないトカゲのような鱗肌の長い尻尾を利用して、森の中だけでなく川を泳ぐこともできるのだ。自然区域の森は弱肉強食の世界。故に知能も他の人型系生物よりも高いオリトゥではあるが、森にはオリトゥを凌ぐ『モンスター』と『人間』に呼ばれるような危険生物が多く生息するため、オリトゥ達は固定の生息域で生活するのを避け、定期的に森を移動しなくてはならないのだ。そんな危険な森を移動する際に川も泳げるようになったオリトゥは自然淘汰の道から逃れることができたのである。

 

 オリトゥは非常に学習能力が高い。コミュニケーション方法として人間の言語を利用するほどだ。時折自然区域を訪れる『人間』達が話している様子を観察し、レパートリーは少ないながらもしっかりと言語として取り込んでいる。おそらくだがそのうち『人間』並みに言語を話せるオリトゥが出てくるかもしれない。


 オリトゥは複数の家族単位で行動する。その集団をまとめ上げる存在のボスオリトゥは家族の父親に値するオスオリトゥ同士で決闘をし、最終的に全ての決闘を勝ち抜いたオリトゥがボスオリトゥになれるのだ。




 ーーー自然区域の森で今日も木ノ実を枝から引き千切り、食事をしていたオリトゥの集団がいた。そのオリトゥの集団のボスオリトゥは仲間が食事をしている最中であっても決して気を抜かずに、周りの森の警戒をする。風で木々が揺れる音、遠くから微かに聞こてくる川のせせらぎ、虫が羽ばたく音、....ありとあらゆる環境音に耳を澄まし、嗅覚を研ぎ澄ませて周りに獣の匂いがしてこないか確認をし続ける。自然で生活する生物であればいかなる時でも用心しなくては生けていけないのだが、オリトゥほどのある程度、生態系ピラミッドで比較的半分よりは上のランクに食い込む生物にしては用心のし過ぎの気もする。ボスオリトゥもそのことは十分と理解はしているのだが、


 ここ最近、森の様子がおかしい。


 ボスオリトゥは野生の勘で、森の異変を察していたのだ。自分達の生息エリアは固定でなく移動するものの、移動先に設定するエリアは訪れたことのない未開の地を選ぶわけではなく、長いオリトゥの歴史を経て、ある程度安全な生活エリアと判断された所しか選ばないのだが、移動してみると食料となる果物が生える木の数が減っていたり、はたまたオリトゥよりも強者である生物が先にいたりと、今まで経験したことがなかった事態に陥っていたのだ。

 ボスオリトゥは仲間達を不安にさせないように毅然とした態度で接していたのだが、いつも以上に警戒して日々を暮らしていた。


 すると、ボスオリトゥは自分の鼻が遠くからこちら側に向かって来る動物の匂いを感じたのに気づいた。


 ボスオリトゥの経験からこの匂いがなんの動物であるかすぐに判断できた。『人間』だ。


 ボスオリトゥは一瞬考える。いつも通り遠くから『人間』の様子を観察するだけにするのか、それとも『人間』を捕食するか。


 すぐに答えは出た。捕食だ。現段階でこの森で生活するにはリスクが上がっている。これから先の移動先でまた食料が手に入らないという事態も出て来るかもしれない。ーーーなら頂ける機会があれば頂くだけだ。『人間』の魔法と呼ばれるものはかなり危険だ。しかし、魔法以外に恐れるような要素は『人間』にはない。というか『人間』以外にも魔法のようなものを使う生物は存在するのだ。魔法だけに恐れを抱いては生き抜けない。また、『人間』はあまり森の移動が得意ではないようなので地の利はオリトゥにある。


 ーーーこのように考えて、普段と異なる行動をする生物が出てくるのだ。森の異変はこれらの小さな変化の連鎖によるものだという事にさすがのボスオリトゥも気づいてはいない。


 ボスオリトゥは食事中の仲間に指示を出し、『人間』が来るであろう地面の周りの木々の上に配置させる。


 人間を襲う方法は簡単。人間の言葉を発すれば良い。人間はほとんどの者が予想もしない事態に陥ると冷静さを失い、行動が動物のように読みやすくなるのだ。そうすれば、オリトゥに軍配が上がったのも同然だ。


 ボスオリトゥはこちらに近づく『人間』の数を確認する。どうやら二匹しかいないようだ。さすがに五匹以上いると厄介なので、引き下がることも考えてはいたがどうやら杞憂のようだ。ボスオリトゥは垂れそうになる涎を飲み込んだ後、人間の言葉を発した。


『アナタ タチ コッチニ キテ』


 突然森から聞こえた人間らしき声に驚いたのか、周りを見回しながらも『人間』達は声がした方向、つまりボスオリトゥがいる方へと恐る恐る歩いていく。


 その様子を確認したオリトゥ達は人間達の背後に回り込んで、一斉にその鋭い牙で襲いかかる。


 そして、


 一匹のオリトゥが人間の腕を思いっきり噛んだ。


 すると人間の血がどっと吹き出し、腕の筋肉部分が肉片と化して飛び散るはずなのだが、


 飛び散ったのは赤い血ではなく、茶色の塊の木片だった。


 驚いたオリトゥは他の仲間達の様子を横目で確認しようとしたその時、


 襲いかかる仲間のオリトゥ共に上方に吹き飛ばされた。慌てたオリトゥ達は飛ばされながらも必死に木の枝を掴み取り、なんとか落下することだけは防ぐことができた。


 ボスオリトゥは一連の様子を木の上から観察していた。どうやら『人間』は咄嗟の判断で魔法を発動させ、仲間達を吹き飛ばしたそうだ。だが問題はない。吹き飛ばされたくらいでオリトゥは挫けるほど甘い生物ではないのだ。


『グウオオオオオ!!!』


 ボスオリトゥの掛け声に応じるようにオリトゥ達は器用に腕と尻尾を巧みに操り、木の枝から木の幹へとジャンプを繰り返しながら『人間』の周りの木々を円状に行き来し始める。四方八方からの攻撃に対処するために『人間』は三百六十度対応しようとするが、人間のスペックでは地面と平行の横方向の三百六十度と地面と垂直の縦方向の三百六十度で囲われた範囲を全てカバーすることはできない。オリトゥ達は木を利用することで人間が対処できない角度を見出して強力な攻撃を仕掛けるのだ。

 

 先ほど腕を引きちぎられた人間はオリトゥの動きについていけていないようだった。それに対して傍の人間はオリトゥを見ようともしていない。隙だらけの人間に勢いをつけたオリトゥ達は再度襲いかかる。



「ああ メンドー <薔薇の(つる)>」



 重力と加速度を利用して襲いかかったオリトゥ達であったが、突如地面から棘の生えた蔓が何本も伸びてきて、落ちて来るオリトゥ達を次々に貫いていく。貫かれたオリトゥ達は踠きながら蔓を必死に切ろうと抵抗するが、オリトゥの爪を持ってしても全く歯が立たず、串刺しにされていく。串刺しにされたオリトゥ達はかろうじて全員生きてはいたが、皆空中でぶら下げられ手足をバタバタさせていた。


 ボスオリトゥは『人間』が出した信じられないくらいに不気味な魔法に怯えながらも仲間の元へと駆けていた。『人間』を甘く見すぎてしまったと反省する。普段森で暮らさない『人間』の情報など全体の一部分でしかなかったのだ。全てを把握できなかったのはボス失格である。ボスオリトゥは一か八かで『人間』と交渉をする選択を選ぶことにした。あれ程の魔法を使う人間に勝てるはずがないと考えたからだ。


『ニンゲン カイホウ シテクレ』


 すると腕を失っていない、魔法を発動させた方の人間が答えた。


「はあ!? よくもまあ 折角エマに作ってもらった ウィル の 義手を 壊しておいて そんな ことが言えるな!!」


 どうやら人間を怒らせてしまったようだ。慌ててボスオリトゥは人間の言葉で『謝罪』に当たる言葉を探そうとするが、既に遅かった。


 怒った人間が指を鳴らすと、串刺しにされたオリトゥの一匹の動きが急激に鈍くなっているのが確認できた。蔦の部分を観察すると、なんとオリトゥから抜かれたであろう赤い血が蔦の内部を伝って上に向かっているのだ。そして、赤い血は蔦の一番上まで登っていくと蔦の先端から赤い薔薇が咲く。



『マッテクレ スマナカッタ スキニシテクレ ナカマダケハ カイホウ シテクレ』


「ジーン ひとまず薔薇を咲かせるのはストップだ。 こいつと話す。周りを警戒してくれ」


「っ!? でも.... わかった」


 どうやら魔法発動者の名前はジーンでもう一人の方はウィルというそうだ。ボスオリトゥは必死に人間が好んで使用する名前を覚える。間違えたらどうなるか分かったものではない。先ほどの魔法発動者に命令をした人間は腕を食われていたが、もしかしてジーンという人間よりも上の存在なのか!? そうであれば、よほどの力を持つ人間であるのは間違いない。この森の中でこの人間達はかなりの上位かもしれない。

 今まで史上、一番の強敵に巡り合わせた事に全身の毛が疼く。最悪だ。しかし、話し合いのできる知的生物だ。希望はある。ボスオリトゥはオリトゥの今後を掛けて交渉を始める。


「お前達は獣のくせに人間の言葉を話せるのか?」


 ボスオリトゥは機嫌を損ねないように、慎重に答える。


『アル テイド ハ タスケテクレルカ?』


「単刀直入だな。まあ仕方ないか。助けるかどうかはお前が俺の質問にどう答えるか次第だ」


『ワカッタ』


「簡単にしよう。 では、お前達よりも強い生物はどこにいる?」


『ヤマノウエ カワノウエ』


「なるほど 山頂付近と川の上流か。強い生物ほど上にいるとはな、面白い! それで、俺たちみたいな魔法を使える生物はいるか?」


『カワノシタ』


「何? 魔法使えるのに川の下だと? 弱いのか?」


『ツヨイ レイガイ』


「んーー そういうことか。 案内しろ」


『マエ タスケテ』


「あーー そうだな 解放してやれジーン。 ただ次襲ってきたら殺すぞ」


『リョウカイ』




 ーーーウィルとジーンは自然区域で人の言葉を話す猿に似た動物達に案内され川沿いを下っていた。ウィルとジーンが自然区域に来たのには理由がある。それは、生態系のバランスを崩す事だ。目的であるホンブル市と共同で冒険者ギルドを街の住民に作ってもらうためには街へ適度に自然区域で暮らす生物たちに降りてきてもらわなければならない。不毛地帯が自然区域と人間の街の間にあることが障害になっているのだが、動物達は不毛地帯が苦手な訳ではなく、ただ単に広大な自然で満足のいく生活をしているため人間の街を襲わないだけなのである。よってウィル達は自然区域のバランスを崩して生活することが困難になった動物達を人間の街に向かわせるようにしているのだ。冒険者ギルドを作るためとはいえさすがのウィルも罪悪感を抱き、時折ビルという戦士に化けて街の冒険者ギルドを設立しようとしてくれる住民達を応援しながら街に襲撃しにくる害獣達の駆除をしている。


 ウィルが猿に魔法を使える生物の元へ案内させたのは生態系を崩すためだけではなかった。ウィルは周りの仲間に助けられてレジスタンス活動をすることができているのだが、ウィル本人としては特段突出した能力を持たない。スペックは一般治安維持兵のままなのだ。そのため、ウィルは何としても足を引っ張らないように魔法のレパートリーを増やしたかった。


 こんな状況になると前もって分かっていれば、治安維持兵になるための訓練をしていた時にもっと魔法について学んでおくべきだったと、今になって後悔してきた。近頃は不毛地帯周辺に陣取った拠点でエマやジーン、ロルトからも魔法の事について時々教えてはもらっていたのだが、今後レジスタンス活動するメンバーとして唯一無二の魔法を習得したかったのだ。そのために自然区域で魔法を使える『モンスター』を観察して新たな魔法を完成させようと密かに考えてははいるのだが、


「まさか、魔法の先生が『モンスター』とはね。」


 ウィルが一人で愚痴を呟いていると、先頭を二足歩行で歩いていた猿が止まり、こちら側を振り返って何やら手を振っている。遠目から見ると人間のように見えるその姿はなんか不気味に思えた。おそらく目的地に到着したのだろう。


 見回して見ると、先ほどから下ってきた川は大きな湖に繋がっていたらしく、目の前には小さな島ほどの大きさがある三角州があった。猿に三角州の方を指差して「あそこか?」と聞いたところ首を縦に振った。どうやらこの賢い猿達は人間の言葉だけでなく、動作の意味も理解しているようだ。ジーンがいなかったら絶対に会ってはいけないと心のメモに記しておく。


 猿達を川沿いに待たせ、ジーンの魔法<石橋>により川の底に転がっていた石でできた橋を渡り、三角州に降り立つ。毎度思うがジーンの魔法はほとんど初見のものばかりだ。ジーンにとって魔法は作品なので平然とその場で生み出しているようだが、改めてジーンの偉大さに震える。ジーン様様だ。


 三角州の地面は非常に泥濘んでいて、泥と石の塊だ。泥の部分に足を突っ込むとバランスが保てないので、石の部分を選んで慎重に歩いていく。


 島ほどの大きさのある三角州だが、一見動物などどこにも見当たらない。確認のため対岸にいる猿達を見て見るがこの場所だという意味だろう、相変わらず首を縦に振ってきた。


「ジーン 動物いなくないか?」


「いないね 川の中にでも いるのか な」


 しばらく三角州内を歩いていると、三角州の中央付近に円形状の泥溜が発見できた。その泥溜には石ころは一つも転がっておらず、三角州内で唯一異質な点だ。


「なんだこれ?」


 近寄って中を覗こうとした。


 その瞬間、円形状の泥溜の中心点付近から泥溜の円周まで振動が走り、ゴポゴポと泥の気泡が立ち始めた。


 頭で考えるよりも先に本能で身を引いたウィルは急いでジーンの隣まで戻り、泥溜の様子を注意深く観察する。男が女の元へ急いで逃げるという格好の悪い姿を誰にも見られていないことにまず安堵する。まあ猿達には見られてはいるが、人間の男女の区別などつくわけないはずだからノーカウントとしておこう。


 脈を打つように振動する泥溜の中心点付近から細長い生物が姿を表した。その生物の形状はたまに市場の魚屋でみかけるナマズのようなヌルヌルとした形状をしており、口は円形状をしていて目はないようだ。体には魚のヒレのようなものがあるのだが、普通の魚のものとは異なり、とても細くて長いヒレがついている。


「なんじゃ!? これは!? 気持ち悪いな こんな奴が魔法使うのか!?」


「ギャーーーー!!!」


 ジーンの方を見るとさすがのジーンでさえも気持ちの悪い見た目をしている生物の登場により、体が震えていた。んーーこれは本当に不味い。ジーンの精神が暴走してしまう!!


「<地獄の炎>!!!!!」


 ジーンはウィルの心配を他所に赤色と黒色の炎の塊をナマズ型生物目掛けて放つ。


 するとナマズ型生物の周りの泥溜からジーンの放った魔法を防ぐようにして巨大な泥の人が表れた。


 巨大な泥の人に衝突した<地獄の炎>は大爆発をし、泥の雨がウィル達に降り注ぐ。


「なっ!? ジーンの攻撃を防いだだと!?」


 巨大な泥の人はジーンの魔法により跡形もなく消えていたが、ナマズ型生物には傷一つ付いてはいなかった。


「ジーン!!俺と同時に攻撃を仕掛けろ!!」


「わっ わかった!!」


 ジーンの魔法を防いだのはおそらくナマズ型生物が使用する泥系の魔法なのだろう。攻撃力が特段に高い魔法を防げるのは単一の魔法に特化しているためかもしれない。複数で同時に攻撃をすれば一つ一つに対処する防御力は減り、ジーンの魔法であれば突破できると仮定した。この仮定を裏付けるために攻撃を開始する。


「風系攻撃魔法<風切り>!!」


 ウィルの右手から横に伸びた圧縮された空気の線が投げ払われる。この線は悠に泥溜の直径の長さを越える長さまでに成長しながらナマズ型生物に向かって飛来していく。この線に当たる大抵の物は切り裂くことが可能だ。そして同時にジーンも魔法を唱える


「<聖女の涙>!!」


 ジーンは人一人が入れるほどの液体を複数空中に出現させると、ナマズ型生物に向かって同時にその液体を飛ばす。


 ウィルとジーンの魔法に抵抗するため、泥溜から泥の長方形の壁が次々と幾つも出現してくるが、ウィルの空気の線により全ての壁が真っ二つに割れる。そして、泥の防御が無くなった箇所からジーンの魔法がナマズ型生物に飛んでいき、直撃した。


 直撃を食らったナマズ型生物は、そのまま液体に吹き飛ばされながら体を巻き上げられていく。ズルズルと泥溜から出てきた細長い体が全て抜け切ると、泥溜から出現する魔法の壁は消えた。


 吹き飛ばされたナマズ型生物は、三角州の地面でピチピチと跳ねていた。ジーンの攻撃をくらって胴体が半分になっていたのにも関わらず動いている。生命力の塊だ。


「ジーン!」


「了解! <地獄の炎>!!」


 魔法を使って防御することが出来なくなったナマズ型生物はジーンの魔法によって今度はあっけなく灰と化した。


「やっと 終わったな。 今まで自然区域の『モンスター』の件は全てジーンに任せていたが、なんか...その...すまんな」


「なんか 前より やる気 無くなったかも... こいつレガロサウルスよりも厄介だった...」


「マジか.... まあ今日は収穫が大きかったから良しとしよう。 これからこのナマズ型生物が使った魔法を真似て新しい俺なりの魔法を作ってみようと思う! 魔法を新たに練り上げるコツをまた教えてくれ!」


「まあ いいけど こいつの 魔法みたいなの 作るの? 気持ち悪い.... 嫌だな」


「おいおい! 気持ち悪いのは見た目だけだろ!? 頼むよ」


 ジーンとウィルは三角州を出て、対岸へと戻った。猿達はなんだかんだでずっと見守っていたようだ。全員立ち尽くしていたという方が適切な表現かもしれないが。


『ワタシタチ コレカラ ドウナル?』


「そうだな まあ不毛地帯側の森で生活するとこを進めるぞ 強いモンスターがこれから下に来るようになるだろうからな」


『ワレワレ ナカマ ニナル』


「まあ いいぞ」


 猿達が急いで不毛地帯側の森に向かったのを確認したウィルとジーンは拠点を目指して、ゆっくりと歩き出した。


 

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