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7.飴と鞭

 クロに呼ばれて、私はシロと一緒にキッチンへとやって来た。するとキッチンでは、ご主人様が何かを捏ねているところだった。

「クンクン……あっ!クッキー作るんですか?」

 シロが目を輝かせ、「ああ。疲れたから、代わってくれ」と、ご主人様はシロに生地を託して椅子に座った。

「捏ねたら、三十分は寝かせないといけないけど、そのあと、型抜き手伝ってね!シュティレ」

「分かった」

 シロに頷きつつ、内心不安だった。クッキーなんて作ったことはない。それどころか、料理すらしたことがない……。普通の十七歳なら、きっと家事の一環として出来るのだろうけど……。

「気にするな。恐らく、クロよりはマシに出来る」

「え?」

 ご主人様が呟きつつ、紅茶を啜る。それに驚いていると、「いちいち引き合いに出さないで下さいっ!」と、クロが顔を真っ赤にして怒っていた。

「クロ、料理が苦手なの?」

 思わず訊いてしまうと、クロはキッ!と私を睨む。

「悪い?だいたい、猫に料理なんて習慣はないもの!」

「それなら、イタチにだってそんな習慣は無いぞ」

「ご主人様!」

 クロが再び噛み付かんばかりにご主人様を睨んだ。

「もう!二人とも止めて下さいよ。シュティレがびっくりしてますよ」

 シロがやれやれと首を横に振る。

(確かに驚いたけど……)

 何だか、仲がいい故の言い合いのような気がして、胸が温かくなった。

「……何ニコニコしてるのよ。変な子ねぇ…」

 クロはたじろぐし、「おまえがギャンギャン吠えてるのが可笑しいんだろうよ」とご主人様は笑った。

「ご、ごめんなさい……みんな、仲がいいんだなって思って……私もそうなりたいなって……」

 私が言うと、皆の手が止まった。視線が私に集まる。

「……え?私……変なこと言った…?」

 戸惑っていると、「ううん!ボクも、もっとシュティレと仲良くなりたいよ♪」とシロが手を握って来た。

「ちょっと、シロ!生地を触った手でシュティレに触らないで!」

「あ…ごめん」

 シロは慌てて手を離し、クロは素早く濡れた布巾を持って来ると、私の手を拭いてくれた。拭きながら小声で、「……あなたはもう仲間なんだから、羨ましがる必要なんてないわ」と呟いた。目は合わせてくれなかったけれど、優しい口調だ。

「うん…」

 嬉しくて頷いていると、「シュティレ」とご主人様が名を呼んだ。

「はい。――キャッ!」

 それで近くへ行くと、急に腕を引かれ、あっという間にご主人様の膝の上に横座りに座らせられた。

「したいことがあれば言え。可能な限りは応える」

 そう言って私の頬を撫でる。

「は、はい…」

 緊張して声が上擦ってしまうが、ご主人様は満足そうに頷いて見せた。

「ご主人様……シュティレに甘くないですか?」

「いいなぁ~!ボクもご主人様の膝の上に乗りたいです…」

 二匹の様子に、ご主人様の笑みは深くなる。

「シュティレはどっかの誰かみたいに口煩くなく、素直で従順だからな。厳しくする理由がないだろ?……悔しかったら、その憎まれ口を直すんだな」

「どうせ私は、素直じゃないですよ!」

 クロは再び頬を膨らませる。

「…ご主人様は、クロと喧嘩をしてるんですか?」

 やけに口喧嘩が続いていると思って、ご主人様を見つめると、「別に喧嘩はしてない。クロはいつも素直じゃないからな。会話していると自然とこうなる。その点、シロやおまえは素直で分かりやすい」と言っては、私の頭を撫でる。恥ずかしくて俯いていると、「……さて。戯れはこれくらいにして……シュティレ。おまえ、俺に何か言うことはないか?」と訊かれた。

「……え?」

「それとも――シロに訊いたほうがいいか?」 

 ご主人様は先程の笑みを収め、どこか冷たくも見える瞳で、シロを見た。シロはビクッと体を震わせて背筋を伸ばす。

(なんのことだろう?……もしかして…)

 シロに魔力をあげたいと思ったことだろうか?でも、それはまだ誰にも話していないし、話す時間もなかったはず……ご主人様が知っているわけがない。

(でも、話そうと思っていたことだし、言ってみよう)

「実は……シロが外を自由に歩けるように、人に変身出来るだけの魔力を、あげられないかと……思っていました…」

 少し怖くなって、ご主人様の顔を真っ直ぐに見られない。

「なるほどな。シロが可哀想に思ったか?……ただ前提として、こいつらはかわいいペットじゃない。俺が主人をしているから大人しいだけで、シロは元は獰猛な魔物だ。おまえも見て知っているだろ?」

「……はい」

 返事をしながらシロをちらりと見ると、シロは所在なさげに体の毛を撫でつけたりと、ソワソワしていた。

「扱いは慎重にしないといけない。それでも、魔力を渡して能力値を上げる必要があるのか?」

 ご主人様は何か目的があって、シロやクロを傍に置いている。けして捨て猫を拾うような気持ちではないのは、今までの様子でなんとなく分かった。だからきっと、ご主人様の目的を知らない状態で、ただ可哀想だからという同情だけで二匹に接してはいけないのだと思う。けれど、二匹には良くしてもらっているし、私に出来るのは魔力を渡すことだけだ。それで役に立てるなら、願ったり叶ったりだと思っていた。

(でも私は、自分の気持ちどうこうの前に、ご主人様の道具なんだ)

 道具なら、まずは主人の命令が最優先。そうでなければ――痛めつけられる……。

「ご、ごめんなさい…」

「別に謝れとは言っていない」

 ご主人様は私の顎に指を添えて、下っていた顔を強制的に上げる。それで自然にご主人様と目が合ったが、相変わらず怖くて、直視出来なかった。

 そんな私とは対照的に、ご主人様は私を真っ直ぐに見ている。威圧するように、または何かを探るように、じっと目を逸らさない。

「別にそれくらいの魔力なら渡してもいい。確かに、シロも人型になれたほうが便宜がいいこともあるしな」

 ご主人様は言いながらシロを手招いた。恐る恐るといった様子でシロが側へ来ると、「シロと手を繋いで、魔力を渡してみろ。量は俺が判断するから、俺が合図したら、渡すのを止めろ。いいな?」

「は、はい」

 本当に渡して大丈夫なのか、信じられない気持ちだったけど、ご主人様の言う通りシロと手を繋ぐ。シロもなんだか不安そうだ。

 私は集中して、シロに魔力を流す。

 体の中心から腕を伝って魔力が流れていく。

「――よし。そこまでだ」

 数秒程度そうして魔力を渡すことに集中していると、不意にご主人様の声が聞こえてきて、慌てて魔力の流れを止めた。シロは私から手を離す。

「シロ。変身してみろ」

「はい」

 シロは真面目に頷いて目を閉じる。変身の仕方なんて知っているのだろうかと心配になったが、ふとシロの周りを風が囲み、その風がなくなる頃には、見たことない青年が立っていた。スラリと背が高く、耳に軽くかかる程度のサラサラした白髪だったが、毛先だけが黒い。丸い黒目で、人懐っこい印象を受ける。

「あら。案外上手じゃない……でも」

 クロは感心したように言ったが、スッとシロの背後を指差した。

「?」

 シロが不思議そうに後ろを振り返る。

「あ…」

 瞬間、クロが言いたいことが分かって、声が洩れた。

(尻尾が生えてる…)

 あのフサフサした尻尾が、そのままだった。

「何?……あ!」

 初めこそ分からなかったシロも、やがて気がついては恥ずかしそうに頭を掻いた。

「まだまだ練習が必要だな。……よし。戻れ」

 ご主人様の声かけで、シロは元の姿に戻った。

「どうだ?シュティレ。満足か?」

「え……は、はい」

 私が頷くと、ご主人様は相変わらず厳しい目をしたまま、シロを見た。

「シロ」

「っがは!!」

 ご主人様が名を呼ぶと、シロは急に苦しそうに喉を掻きむしりながら、床に倒れ込む。口から泡を吐いては、体を丸めたり伸ばしたりしながら、苦しそうにのたうち回った。

「シロ!?」

 慌てて駆け寄ろうとしたが、ご主人様は私の体を掴み、膝の上から下ろしてくれなかった。

「力を貰ったからと言ってつけ上がるなよ。俺は、いつでもおまえを殺せるんだからな」

 シロは苦しみながらもご主人様の目を見て頷いた。

「分かっているならいい」

 ご主人様がシロから目を離すと、シロはぐったりとして動かなくなった。

「っ!?」

 シロは大丈夫だろうか?側に寄りたくて身動ぎするが、またしても離してはもらえない。

「シュティレ」

 名を呼ばれ、体が強張る。ゆっくりとご主人様の顔を見ると、鋭い視線が私を射貫いた。

「次シロが勝手をするようなことがあれば、俺は容赦なくシロを殺す。おまえはそれだけのことをしたのだと肝に銘じておけ。今は忠告だけにするが、次はこうはいかないからな」

「……」

「返事は?」

「は…はい」

(私のせい……)

 私が勝手なことを言ったせいで、シロがお仕置きされた……その事実と、自分の浅はかさで吐きそうだった。シロはちゃんと、勝手を言ってはいけないと教えてくれていたのに……。

「よし。それでいい……おまえは本当に素直だな」

 ご主人様は頭を撫でてくれたけれど、それが今は、恐ろしかった。無意識に体が震える。

「…俺が怖いか?だが、これは大事なことだ。……今から俺が言う言葉を復唱しろ。――イナワカツ」

「…い、イナワカツ」

「ハニメタノヤシタ」

「…ハニメ、タノヤシタ…」

「リアデノモノムダア」

「リア…デノモノ、ムダア」

「テベス、ハクヨリマノコ」

「テベス、ハク…ヨリ、マノコ」

「ウカチハシタワ」

「ウカチ…ハシ……タワ……」


 (あれ……なんだろう……眠い…)

 ご主人様の言っていることを復唱していると、唐突な眠気に襲われた。なんとか正気を保とうとしたけれど、どんどん瞼が重くなり、結局抗いきれずに目を閉じてしまった。――

 

           ※

 

「これでよし」

 意識を無くしたシュティレを、落とさないように抱え直す。それからシロに目を向けた。

「…おい。いつまで寝てるんだ」

 声を掛けると、シロは微かに耳を動かして、やがてゆっくり体を起こした。まだ苦しそうに何度か空咳をする。

「……すみません」

 いつもの元気はどこへやら、小さく弱々しい声でシロは謝った。

「いい。今回はシュティレに対する見せしめだ。おまえが裏切らないのは分かってる……逆に悪かったな」

「……いいえ」

 シロは言いながら、心配そうにシュティレをちらりと見た。

「大丈夫。術を掛けられた反動で眠っているだけだ」

「…術って…」

 不意に、ずっと静観していたクロが声を上げた。それに軽く頷いてみせる。

「ああ。これでシュティレは、俺の指示無しでは魔力を他人に渡せなくなった。俺の許可なく渡した場合、相手に渡した魔力は毒に変わる。まあ、暗示に近いから、抗うことも可能ではあるが、シュティレは抗えないだろう」

 自分の発案でシロが咎めを受けたのだ。シュティレのような人間は、自分が傷つくより、他者が傷つくほうが堪えるだろう。多少卑怯な策かもしれないが、仕方がない。

「…ボクがちゃんと拒否しなかったから、シュティレは希望を持ったのかもしれませんね…」

 なおも項垂れながらシロは言う。

「違うわよ。ご主人様がシュティレに甘いから、シュティレは心が開放的になって、行動力も上がったのよ。……だから言ったじゃありませんか。ご主人様はシュティレに甘すぎるって…」

「そうかもしれないが、シュティレはおまえらとは違って、強制されたり痛めつけられることに慣れているから、むしろ虐げるより愛情を掛けてやったほうが、感化されて言うことを聞きやすい」

「それは分かりますけど、愛情を掛けたおかげで、自信や自我が芽生えているようですけど……それは良いんですか?」

「だからこそ、今回のシロの一件が役立つんじゃないか。自分の立ち位置がどこか分かっただろうよ」

「気をつけて下さいよ。シュティレは――」

「分かってるから何度も言うな。俺よりよっぽど魔法の才能があるんだろ?」

「はい」

 クロが心配する気持ちは分かる。もしシュティレが道具として生きる自分を変えたいと思えば、自分の力でそうできてしまうし、そうなったら俺には止める術はない。

(これはある種の賭けだ)

 復讐として、魔法界に楯突く身としては、シュティレは素晴らしい道具になるが、万が一"あちら側"にシュティレが行ってしまった場合、俺はただの大罪人として裁かれて終わりだし、シュティレはいいように使われて、俺のようにか、もしくは俺より酷い末路かもしれない……。

(……そうはさせない)

 というのはシュティレの為か、俺の為か……いや、シュティレの為だなんて言うほど、俺はいい人間じゃない。所詮は俺の為にシュティレを使っているだけだ。

 ただ――最近は、こちらのする事に一喜一憂する姿を見ると、時々心が乱される。喜んでいる時は嬉しくて、もっと何かしたくなる。苦しそうな姿は、なるべく見たくない……。恐らくは、シュティレにかつての自分を重ねているせいだろう。手段を選ばないと決めたのに、まだ甘さが残っていたようだ。

 しかしそんな胸の内は、クロにはもちろん、シュティレには悟らせてはいけない。これは、俺の弱みになってしまう……。

「ひとまずシュティレを寝かせてくるから、話なら後でにしろ」

「…はい」

 どこか解せない様子のクロを残し、俺はシュティレを抱えて二階へと上がった。


          ※

 

 どこからか甘い匂いがして、目が覚めた。

「あ…れ…?」

 自分がどうしていたのか、一瞬思い出せなかった。寝ていたのは自分のベッドだし、まだ昼間だったのもあって、余計に混乱した。寝間着を着ているわけではなかったので、寝過ごしたわけではないようだ。

「おはよう」

 体を起こすと、横からご主人様の声がした。

「っ!」

 反射的にご主人様のほうに顔を向け、目が合うと唐突に先程の出来事を思い出した。

「ご、ごめんなさい!……いつの間にか眠ってしまっていて…」

 なんだか、いつの間にか寝ていることが多い気がする……もっと体力をつけないと……。

「気にするな。仕方のないことだから」

 言いながらご主人様は私に手を伸ばす。思わず身構えてしまったが、ご主人様は私の顔に掛かっていた髪を掬い、耳に掛けてくれただけだった。その優しい手つきに、違う意味で緊張してきた。

「……クッキーを焼いたが、食べるか?」

「はい…」

 怒られたり、優しくされたり、調子が狂う。――いや、違う。ご主人様の態度は一貫して変わらない。私のほうが勝手に期待したり、怖がったりしているだけなんだ。

(私は、道具だ)

 対等な人間としては扱ってもらえないし、人間なら当たり前の出来事は、私には当たり前ではない……分かっているのに、まだどこかで愛されることを期待してしまうのは、本当に悪い癖だ。いっそのこと、何も話さない、感じない人形になれたらいいのに――そもそも、優しくなんてしないでほしい。

「……ご主人様」

「ん?」

「私は、どんなに雑に扱われても、ご主人様の元を去ったり、ご主人様に歯向かったりは絶対にしません。だから……あまり優しくしないで下さい」

 ご主人様は一瞬驚いたように目を大きくしたが、すぐに呆れたように息を吐いた。

「…おまえは注文が多いやつだな……道具が意見するなと何度も言ってるだろ?」

「ごめんなさい……でも、私……優しくされたら、もっと欲張りになってしまいます……」

「やれやれ……俺は別に使い捨ての道具が欲しいんじゃない。特におまえは替えが利かない。雑に扱ってどうする?……まあ、雑な扱いしか知らないから、逆に戸惑っているのか……なら、諦めて慣れろ」

「…慣れる…?」

「ああ。俺の側にいる限りは、こういうものだと諦めろ。何度も言うが、おまえに代わりはいない。シロやクロなんかより、もっと希少だ。それを分かっていない連中が多すぎたし、おまえは分かっていない連中の元に長く居すぎた。本当、よく今まで生きていたと思うよ。――もっと欲張れ。そうでないと、おまえは自分の魔力に呑まれて、ただの怪物に成り下がるぞ」

「……怪物」

「そうだ。ただ暴力的に魔法を撒き散らす怪物だ。そうなるともう、手が付けられない。意志も自我も存在しない。……そうなりたいなら俺は止めないが、俺の目的を果たし終わった後にしてもらいたいな」

「……」

「それに……」

 俯く私の顔を、ご主人様は上げさせて私の目を見つめる。

「生まれてから邪魔者扱いで、挙げ句怪物になりましたなんて、虚しくないか?どうせなら、見違えるほど大物になって、誰にも文句を言わせない存在になって見返してやればいいだろ。見下した奴らの地位や住処を奪ってやればいい。"おまえ達は馬鹿にする相手を間違えた"と言って笑い飛ばせば、少しは気分が晴れるぞ?」

「…そ…れは…」

「……誰かの決めたことにただ従って死んでいくなんて、おまえはそれを、本当に望んでいるのか?」

「っ!!」

(……違う)

 本当はもっと自由に歩きたいし、色んな物を見たいし、知りたい……もっと、気の赴くままに生きたい……。

 ご主人様は、私の気持ちを見透かしたように、フッと笑った。

「違うだろ?いいんだ。それで。生まれた以上は少しでも長く、自由に生きていきたいと望むのは生き物の本能だ。それは誰にも侵害されてはならない。だからおまえも、もっと自由にしていい。そうする為に俺を使え。その代わり俺もおまえを使う」

「……ご主人様…」

 なぜだか零れ落ちた涙が、頬を伝う。

「…ご主人様の目的とは……なんですか?」

 ずっと気になっていた。私が必要な理由……。

 訊くと、ご主人様は何だか楽しそうに笑った。

「主な目的は復讐だ。俺もおまえのように使われる側だったからな。それに反発している。俺が自由に生きる為におまえやシロやクロを使っているのさ。おまえを探して来たのだって、その一環だ」

「…復讐…」

 どうやらご主人様も、過去に色々あったみたいだ。いつか、その内容を教えてもらえる日が来るだろうか?

ぼんやりとそんなことを考えていると、ご主人様は笑って私に手を差し出した。

「必要なことはおいおい話す。今はただ、自分を癒やせ」

「癒す?」

「もっと自信を持て。おまえは、一人の人間として、生きていいんだ。シュティレ」

「はい…」

 誘われるままにご主人様の手を取ると、スッと手を引かれ、立たされる。そのまま一緒に部屋を出た。

「……あ!クッキーの型抜き、手伝いそびれました」

 急に思い出して声を上げると、「なら、夕食の仕込みは手伝ってやれ」とご主人様は笑って言った。 

お読み頂き、ありがとうございました。

アダムがやりたい事が明確になってきました。一体アダムの過去に何があったのか……。

次回も読んで頂けたら、嬉しいです。

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