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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第84話 方法を探して

 結婚してから数か月。


 二人は新婚生活を送りながら、本格的に人間の寿命を延ばす方法を探し始めていた。


 きっかけは、あの日の約束。


『僕は君と同じ時を生きよう』


 その言葉は、決してその場しのぎではなかった。


 リュカは本気だった。


 王立図書館へ足を運び。


 古代魔法について書かれた文献を読み漁る。


 錬金術。


 失われた魔導書。


 古代文明の遺跡。


 ドワーフ族に伝わる秘術。


 長命種に関する伝承。


 賢者と呼ばれる魔術師たちを訪ね歩き。


 各地へ足を運んでは情報を集めた。


 フィオナもまた、精霊魔法に関する古い文献を調べる。


「何かあるはず」


「きっと、まだ知られていない方法が」


 二人は諦めなかった。


 昼は依頼をこなし。


 夜は机に向かって本を開く。


 分からないことがあれば議論し。


 新しい情報を見つければ、一緒に喜ぶ。


 そんな日々が続いていく。


 けれど。


 現実は甘くなかった。


 人間の寿命を延ばす方法。


 あるいは、エルフと同じ時を生きる方法。


 そのどちらも。


 決定的な手掛かりは、どこにも見つからない。


「……また外れか」


 リュカは本を閉じ、小さく息を吐いた。


 フィオナはそっと隣へ座る。


「焦らなくていいよ」


「うん」


「約束したから」


 リュカは笑う。


「絶対に見つける」


「君と同じ時を生きる方法を」


 その瞳に迷いはなかった。


 フィオナは嬉しそうに微笑みながらも、胸の奥が少しだけ痛んだ。


 その約束が。


 どれほど難しい願いなのかを、誰よりも知っていたから。


 それでも。


 二人は歩みを止めない。


 未来を変えるために。


 今日もまた、新たな手掛かりを求めて歩き始めるのだった。

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