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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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SS 第6話 今日も遊ぼう!

 ある日の朝。


 森の入口へ着いたフィオナを見つけるなり、ルネが満面の笑みで駆け寄ってきた。


「フィオナお姉ちゃん!」


 その呼び声だけで、フィオナは自然と笑顔になる。


「おはよう、ルネ君」


「今日は何して遊ぶ?」


 ルネは目を輝かせた。


「妖精さん探し!」


「昨日ね、新しい子を見つけたんだ!」


「案内してくれる?」


「うん!」


 二人は森の奥へ歩き出す。


 木漏れ日の中を歩きながら、妖精たちを探す。


「いた!」


 ルネが指差す先では、小さな妖精たちが花の周りを楽しそうに飛び回っていた。


「こんにちは!」


 ルネが手を振ると、妖精たちも嬉しそうに集まってくる。


 フィオナは、その光景を優しく見つめていた。


 しばらく遊んだあと。


「フィオナお姉ちゃん!」


「木登り競争しよう!」


「負けないわよ?」


 二人は笑いながら、大きな木へ登っていく。


「やったー!」


「ルネ君、速いわね」


「えへへ!」


 木の上から眺める景色は、今日も美しかった。


 昼になると、二人は木陰へ腰を下ろす。


 フィオナが作ってきたお弁当を広げた。


「いただきます!」


「召し上がれ」


 ルネは夢中で食べ始める。


「おいしい!」


「そんなに喜んでもらえると、お姉ちゃんも嬉しいわ」


 その笑顔を見つめながら、フィオナも静かに笑った。


(昔も……)


(こんなふうに、お弁当を食べたことがあったな)


 妖精たちに囲まれながら。


 一緒に笑って。


 一緒に旅をして。


 一緒に未来を夢見た。


 そんな日々が、懐かしく胸によみがえる。


 けれど、不思議と涙は出なかった。


 今、目の前には。


 新しい人生を歩むルネがいる。


「フィオナお姉ちゃん!」


「早く食べないと、お弁当なくなっちゃうよ!」


「あら、それは大変」


 二人は顔を見合わせて笑った。


 その笑い声は森に響き、妖精たちも楽しそうに飛び回る。


 誰が見ても。


 本当の姉弟のような、穏やかで幸せな一日だった。

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