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第132話 魂
旅を続ける中で。
フィオナは何度も、あの日の言葉を思い出していた。
白竜皇オルドが語った、生命の理。
『同じ世界に生まれる保証はない』
『同じ時代に生まれる保証もない』
『同じ種族に生まれる保証もない』
一つひとつの言葉が、静かに胸へ突き刺さる。
もし。
リュカが別の世界へ生まれ変わっていたら。
もし。
まだ、この世界へ生まれてきていなかったら。
もし。
人間ではない、まったく別の種族として生まれていたら。
その考えだけは。
どうしても考えたくなかった。
それでも。
約束した。
どれだけ時間がかかっても。
絶対に見つけると。
だから立ち止まらない。
希望がどれほど小さくても。
可能性がどれほど低くても。
フィオナは今日も歩き続ける。
ただ一人の大切な人に、もう一度会うために。




