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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第131話 約束

 リュカが旅立ってから。


 フィオナは、一つの約束を胸に生き続けていた。


 ――絶対に見つけるから。


 その約束を果たすため。


 フィオナは、リュカが生きているうちに魂を見る魔法を完成させていた。


 魂は、肉眼では見えない。


 精霊眼でも見ることはできない。


 だからこそ。


 フィオナは、魂そのものを観る魔法を生み出した。


 この魔法さえあれば。


 必ず見つけられる。


 そう信じていた。


 いや。


 すぐに見つかるものだと思っていた。


 だから、リュカにも安心して旅立ってほしいと伝えた。


 しかし。


 現実は、あまりにも残酷だった。


 フィオナは一人、世界を巡る。


 人間の国を巡る。


 エルフの里を巡る。


 獣人の集落を巡る。


 生まれたばかりの子どもを見る。


 幼い少年を見る。


 少女を見る。


 青年を見る。


 一人ひとりの魂を見つめ続けた。


 何十年。


 何百年。


 それでも。


 リュカの魂は、どこにも見つからない。


 フィオナは立ち止まる。


 胸の奥が、静かに締めつけられる。


 白竜皇オルドの言葉が脳裏によみがえった。


『同じ世界に生まれる保証はない』


『同じ時代に生まれる保証もない』


『同じ種族に生まれる保証もない』


 もし。


 リュカが、すでに別の世界へ生まれ変わっていたら。


 もし。


 まだ、この世界へ生まれてきていないのだとしたら。


 その考えだけは。


 どうしても受け入れたくなかった。


 フィオナは静かに拳を握り締める。


「約束したもん」


「絶対に見つけるって」


 その想いだけを胸に。


 フィオナは今日も、果ての見えない旅を続けていた。

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