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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第129話 七十年

 それから、七十年の歳月が流れた。


 かつて十九歳だったリュカは、白髪の似合う老人となっていた。


 その隣には、変わらぬ姿のフィオナがいる。


 エルフである彼女の美しい面影は、出会ったあの日とほとんど変わっていなかった。


 けれど。


 二人が共に歩んできた年月は、決して変わらない。


 旅をした。


 たくさん笑った。


 涙も流した。


 喧嘩もした。


 仲直りもした。


 恋をした。


 夫婦になった。


 世のため。


 人のため。


 多くの人を助けながら、共に生きた。


 振り返れば、あまりにも長く。


 それでいて、あまりにも短い七十年だった。


 リュカは穏やかに微笑み、隣に座るフィオナを見つめる。


 その笑顔は、初めて出会った頃と何一つ変わらない。


 リュカは静かに目を細めた。


「幸せだったな」


 その一言には、七十年分の想いが込められていた。

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