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第128話 世のため、人のため
二人は、英雄になりたかったわけではない。
人々から称えられたかったわけでもない。
来世で再び巡り会うためだけに、人を助けていたわけでもなかった。
最初は、小さな善意だった。
困っている人がいれば手を差し伸べる。
悲しんでいる人がいれば寄り添う。
助けを求める声があれば駆けつける。
そんな日々を積み重ねるうちに。
いつしか二人は気付いていた。
誰かの笑顔を見ること。
誰かが幸せになること。
それが、自分たちにとって何よりの喜びになっていたことを。
だから今日も。
リュカとフィオナは、人々のために歩き続ける。
見返りは求めない。
名誉も望まない。
ただ。
世のため。
人のため。
二人は、その生涯を誰かの幸せのために尽くし続けた。




