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第126話 誰かのために
リュカとフィオナは、二人の家へ帰った。
慌ただしかった日々は終わり、穏やかな時間が流れ始める。
けれど。
二人が立ち止まることはなかった。
魔物に襲われた村があれば駆けつける。
病に苦しむ人がいれば治療する。
身寄りを失った子どもがいれば家族として迎え入れる。
困っている人がいれば、そっと手を差し伸べる。
二人が人を助ける理由は、名声のためではない。
称賛のためでもない。
見返りを求めることもなかった。
ただ。
目の前で困っている人を放っておけなかった。
リュカは、自らが辿り着いた妖精誘導法を若い魔法使いたちへ伝えていく。
力で世界を支配するための魔法ではない。
世界と共に生きるための魔法。
妖精たちと心を通わせ。
自然へ感謝し。
その力を借りる。
そんな魔法を、後世へと受け継いでいった。
その教えは、やがて多くの人々へ広がり、新しい時代の魔法の礎となっていく。
世のため。
人のため。
二人は今日も、誰かの笑顔のために歩き続けるのだった。




