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第125話 ただいま
穏やかな風が吹き抜ける。
リュカは隣に立つフィオナへ、そっと手を差し出した。
フィオナは何も言わず、その手を握る。
二人は顔を見合わせた。
自然と笑みがこぼれる。
「帰ろう」
リュカが優しく言う。
「うん」
フィオナも嬉しそうに頷いた。
二人は手を繋いだまま、ゆっくりと歩き始める。
戦場ではない。
勇者パーティでもない。
過去でもない。
帰るべき場所へ。
二人の家へ。
そこには、何気ない日常が待っている。
一緒に食卓を囲み。
一緒に笑い。
一緒に生きる。
それが、今の二人にとって何より大切な幸せだった。
リュカとフィオナは、穏やかな笑顔のまま歩いていく。
愛する人と共に帰る、その道は、どこまでも温かかった。




