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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第123話 謹んでお断りします

 リュカは静かにフィオナを見つめた。


 そして、穏やかな笑みを浮かべる。


 もう、答えは決まっていた。


 レインへ向き直り、静かに口を開く。


「お気持ちは、ありがとうございます」


 一拍置く。


「ですが」


「謹んで、お断りします」


 その言葉に、レインの表情が険しくなる。


「……何だと?」


「おい」


「俺が勇者パーティに入れてやるって言ってるんだぞ!」


「なんだ、その態度は!」


 レインの怒声が戦場に響く。


 ヴィオラも。


 ガルドも。


 何かを言っている。


 セシリアも戸惑った表情で立ち尽くしていた。


 だが。


 リュカはもう、何も聞いていなかった。


 静かにフィオナの手を握る。


 その温もりだけで十分だった。


 旅をした。


 笑った。


 泣いた。


 喧嘩した。


 仲直りした。


 恋をした。


 結婚した。


 共に生きると決めた。


 その日々こそが、自分の人生だった。


 今の自分には、帰る場所がある。


 だから。


 もう過去へ戻る理由はない。


 リュカは振り返ることなく歩き出した。


 その隣には、いつものようにフィオナがいる。


 二人は手を繋ぎながら、新しい未来へ向かって歩いていく。


 勇者パーティへ戻る道ではなく。


 自分たちが選んだ人生を歩むために。

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