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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第114話 巨大ダンジョン

 リュカとフィオナは、街の外れから巨大ダンジョンを見つめていた。


 大地を裂くように広がる巨大な裂け目。


 地下深くへと続く漆黒の迷宮。


 その奥からは、濃密な魔素が絶えず溢れ出している。


 リュカは静かに呟いた。


「これが……巨大ダンジョン」


 フィオナは頷く。


「ダンジョンはね」


「魔素が長い年月をかけて集まり、大地そのものが変質して生まれた巨大迷宮なの」


 自然に生まれるものもあれば。


 かつて魔王領だった土地に形成されるものもある。


 いずれも、長い歳月をかけて蓄積した魔素が、大地を書き換えた結果だった。


 内部は外界よりも遥かに魔素濃度が高い。


 その影響で、多くの魔物が棲みつき、人類にとって極めて危険な場所となっている。


 しかし、その一方で。


 希少な薬草。


 高純度の魔鉱石。


 古代文明の遺物。


 地上では手に入らない数多くの資源も眠っていた。


 危険と財宝。


 絶望と希望。


 そのすべてが共存する場所。


 それが巨大ダンジョンである。


 リュカは迷宮の深淵を見つめた。


 底知れぬ魔力。


 重苦しい殺気。


 そこには、今まで訪れたどの場所とも違う異質な空気が漂っている。


 そして今。


 その巨大ダンジョンから、一体の災厄級魔物が地上へ姿を現した。


 ――魔眼獅子(デスレオ)


 故郷を脅かす新たな災厄を前に、リュカは静かに拳を握り締めた。

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