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勇者パーティを追放された僕は、エルフの君と来世まで恋をする  作者: Atelier Lotus


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第110話 善く生きる

 リュカは静かに頭を下げた。


「白竜皇様」


「一つ、お聞きしてもよろしいでしょうか」


「申せ」


 リュカは真っ直ぐオルドを見つめる。


「どうすれば」


「再びフィオナと会える可能性は高まりますか」


 オルドは少しの間、目を閉じていた。


 やがて静かに口を開く。


「道は一つしかない」


 その声は穏やかだった。


「世のために生きよ」


「人のために生きよ」


「命を救え」


「心を救え」


「善行を積め」


「徳を積め」


「正しく生きよ」


 リュカは黙って耳を傾ける。


 オルドは続けた。


「徳とは」


「一日で積めるものではない」


「日々の生き方」


「日々の行い」


「その積み重ねが魂を育てる」


「その先に」


「再び巡り会う可能性がある」


 一拍置き。


 オルドは静かに告げた。


「それ以外に道はない」


 リュカは深く頭を下げる。


「ありがとうございます」


 その答えは、決して近道ではなかった。


 しかし、リュカは迷わなかった。


 来世でもフィオナと巡り会うために。


 これからの人生を、正しく生きようと心に誓うのだった。

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