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宇宙(そら)の女神~転生先は異世界ではなく 異星でした~  作者: 三毛猫乃観魂


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七十八章 未帰還

 未だ帰ってこないエリス。

 ラースにあるハンバーガーショップに入るダイアナ。

「こっちこっち」

 既に席に着いているケイシーが手を振る。

 傍から見ればデートの待ち合わせのように見えるかもしれないが、二人は友達である。恋のライバルと言えるかも?

 ダイアナの着ている服は普段着でデート用ではない、それはケイシーも同じ。

 ダイアナはシンプルなハンバーガーセットを購入、ケイシーの向かいの席に座る。

 ケイシーが購入したのはキングサイズのハンバーガーセット。

「エリスの奴、一体何してんだよ」

 大きなハンバーガーにケイシーはかぶりつく。

「ホント、いつになったら帰ってくるのかしら」

 ダイアナはフライドポテトを一摘まみ。

 何気なく、ダイアナは店の中を見回した。

 ハンバーガーショップには若男女、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、リトルグレイ、レプティリアン、いろいろな種族がいた。中には家族連れカップルもいており、ハンバーガーを食べている。

「平和ね、これもエリスのお陰ね」

「そうだな、エリスがいてくれたから、俺たちは今こうしてハンバーガーを食っていられるんだな」

 ハンバーガーショップにいる人たちは二年前、宇宙を護る戦いがあったことを知らない。宇宙の消滅神との戦いは戦う者たちにしか知らされていない。

 日常をつつがなく過ごす、人たちはキスブキノスカでの戦いは知る必要の無いこと知らなくていいこと。

 宇宙は護られた。今日も宇宙は存在し、みんな普段通りの生活を送っている。それでいいんだと、ダイアナもケイシーも思う。

 ただ、宇宙を護った本人がいつまでも帰ってこないことが、心に引っかかりを生んでいる。

 ダイアナとケイシーだけではない、キスブキノスカに参加した全員が同じ気持ち。

 アランとシャーロットはいまも息子、もしくは娘を迎える準備を整えている。

 エックハルトとボドワンとローズモンドも軍学校で働きながらも、エリスの帰還を待っている。 オーギュストは宇宙でエイリアンと戦いの合間にエリスのことを探してくれている。

 ギードはよくメールを送ってきて、エリスのことを話す。

 ジェイニーと荒くれ者みたいな部下たちはあちらこちらの星でエイリアンと戦う際、エリスのことを探してくれている。

 ジョナサンは時折ラースに安否を訪ねてくる。

 御子も神官たちも全宇宙でエリスの情報を集めてくれている。

 キスブキノスカで戦った戦友全員がエリスのことを心配し、帰りを待ち望んでいた。

 今日は休日だが、今もダイアナとケイシーもエイリアン討伐している。それが二人の仕事なのだから。

 宇宙の消滅神やイヴィルは退治したが、エイリアンそのものが消え去ったわけではない。今も宇宙のどこかでエイリアンの被害が出ている。

 ダイアナとケイシーも探しに行こうとしたこともあったが、ローズモンドにエリスを信じろと止められた。

 それでも心配な気持ちは拭えない。

 二人がハンバーガーを食べ終えるタイミングを見計らったように、カード型スマホが振動した。戦士であるダイアナとケイシーのカード型スマホが同時に振動する理由は一つしかない。

『キスブキノスカでタイプ不明のエイリアンが確認されました。休暇中、申し訳ありませんがダイアナさんに来ていただきたい』

『キスブキノスカでタイプ不明のエイリアン出現しました。かなりの強敵です、ケイシーさんに来ていただけないでしょうか』

 休暇中に呼び出される事態が発生してのだ、キスブキノスカで。

 顔を見合わせるダイアナとケイシー、二人の返事は決まっている。

「「すぐに行く」」







 休暇中のダイアナとケイシー。

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