表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙(そら)の女神~転生先は異世界ではなく 異星でした~  作者: 三毛猫乃観魂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/74

第五十九章 休日

 エリスとダイアナとケイシーが休日を過ごします。

 密室に集まった三人。パッと見はどこにでもいる容姿をしているが、三人とも地球人に擬態したエイリアン。

「折角、確保しかけた地球での販売ルートを潰されてしまった。大儲けできるはずだったのに」

「MIBは甘くない、私たちのことも感づかれるのも時間の問題」

「なら、逃げ出すか?」

「私はここで逃げ出すような腰抜けではない」

「俺もだ」

「私も」

 逃げ出す提案に賛同者は出ず。

「MIBと来客どもに販売ルートを潰した報いを与えてやる」

「当然だ」

「私たちの恐ろしさを教えてやろうではないか」

 報いを与えることは全員が賛同した。



     ☆



 MIBの日本支部に帰ってきた一同。富永と炭田はエイリアンと犯罪組織の背後関係の調査中。その間、エリスとダイアナとケイシーは休暇が与えられた。

 ただ、場合によっては出動することもあるのであまり遠方にはいけない。

 そこで隣町に行くことにした。

「……この服じゃないとダメなの」

 駅に向かう道すがら、エリスは尋ねた。

「そういう服も着られないと、もう女の子なんだから」

 今、エリスが着ているのはスカート。ズボンを履きたかったのにダイアナにごり押しされた。

 もう女の子と言っても、以前は男の子だったのだからスカートには戸惑いがある。とても気恥ずかしい。

「似合っているぞ、エリス」

「慰めになっていないよ、ケイシー」

「確かにそうだな」

 慰めたつもりはなく、本心から褒めたのだけど。後ろから見れば眼福。自然に伸びる鼻の下。

 エリスのお尻にケイシーの視線が向けられていることに気が付いたダイアナが鋭い眼光を放ち、ケイシーの視線を反らさせる。

 一連のやり取りに気が付いていないエリス。

 細かいことを考えてもしょうがないと割り切ったエリスは、思いっきり休日を楽しむことにした。楽しまないと損。


 電車を降りて、まずは駅前を散策。平日の午前でも、駅前なので割と多くの人がいた。

 エリスとダイアナとケイシーはショーウインドーに並ぶ商品を見て回る。服やバックなど、ファッション中心の展示。

 ダイアナは興味深そうに見ているがエリスとケイシーはチラッと見る程度。二人ともあまりファッションには興味がないので。

 可愛いデザインの服を見た後、ダイアナはエリスを見た。この服、エリスに似合うなと思っていることは本人しか知らぬこと。


 三人は駅前にあったショッピングモールへ。自動ドアを通り抜けて中に入ると、客たちがたむろしていた。

 ラースにもショッピングモールはあるが、動く道や空中に浮かぶモニター画面。モニター画面に触れれば欲しい商品の詳しい情報を教えてくれ、売っている場所まで教えてくれる。

 ダイアナとケイシーは辺りを見回し、ノスタルジックを感じていた。エリスが感じているノスタルジックは二人とは少し違うもの。

 三人でエスカレーターに乗って上階へ。

「!」

 突然、ケイシーがエスカレーターを逆走、スマホを持っていた二人の青年の襟首を掴んで持ち上げた。

 いきなりのケイシーの行動にエリスとダイアナは戸惑うばかり。どう見ても、二人の青年は地球人でエイリアンが化けているわけではない。

「今しがた、撮った物を消せ」

 ドスの効いた声で二人の青年を威嚇。

「「すいません」」

 恐れおののいて二人の青年は盗撮していた画像を消す、エリスのスカートの中の画像を。

 ここで初めてスカートの中を盗撮されていることに気が付き、顔を赤くしてスカートの裾を抑える。

 エスカレーターから降りた二人の青年は慌てて逃げ出す。

 只ならぬ殺気を感じたエリスが見てみると、そこにダイアナが立っていた。逃げていく二人の青年の背中を黙ったまま見つめている。

 聞かなくても解る、エリスのスカートの中を撮影したことに激怒しているのだ。

 捕まったのがケイシーで良かったねと、盗撮犯二人に無言で送っておく。先にダイアナに見つかっていたら、襟首を掴んで持ち上げる程度ではすまなかった。最悪、救急車で運ばれることになっていたかもしれない。


「わーっ、可愛い」

 ダイアナはペットショップで売られている猫に急接近。

 ショーケースの中から、見つめてくるつぶらな瞳。猫を撫ぜ撫ぜしたいと欲求を引き起こさせる。。

 猫の癒しで先ほどの盗撮騒動で頭に上っていた血が一気に下降。

「言っとくけど、飼えないからね」

「うん、解っているよ、エリス」

 幾ら可愛くてもペットは気軽に飼っていいものではない、命があるのだから責任が伴う。

 命をかけてエイリアンと戦う戦士であるからこそ、命の重さはよく解る。

 それでも可愛いものは可愛い。後ろ髪を引かれる思いをしながら、ペットショップを離れるダイアナ。

 この後、エリスとダイアナとケイシーはショッピングモール内にあった映画館へ行き、公開中のアニメ映画を見る。ポップコーンを買った時、ケイシーは店員に一瞬変な目で見られた。この人、二股掛けているぞと。

 実際にはそうではないのだが、説明するのも面倒なのでスルー。

 席はエリスの右にダイアナ、左にケイシーの並び。

 ラースの映画館の迫力には劣るものの、地球の映画館ならではの良さがある。

 映画を見終え後はフードコートで昼食。

 いろんな店を見て歩き、欲しい商品があれば購入。

 中々、楽しい休日を過ごす。







 猫の癒し。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ