妨害の真価と食事
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はぁ、はぁ、
追っては隠れ、逃げては追っての繰り返し、拉致が明かない。
ヒカリダケが減って視界も段々と悪くなってきた。
これ以上の長期戦はまずいな。
鑑定のレベル上昇、試してみるか。
鑑定Lv2‥自己のユニーク・エクストラスキルの詳細を鑑定できる
他者の能力値を見ることができる
(格上鑑定不可緩和・微)
やはり、ユニークスキルが見れる!
妨害魔法Lv1
黒霧生成
黒い霧を発生させ視界を妨害する。
魔力を込めることにより効果範囲や継続時間が増す。
補助魔法Lv1
攻撃強化
攻撃力を一時的に上昇させる。
俊敏強化
速度を一時的に上昇させる。
防御強化
防御力を一時的に上昇させる。
残り魔力は自然回復して7。
身体能力を強化しても、使い慣れていない四足歩行の体ではリスクが生じる。
ならば、妨害しかない
くらえ!黒霧生成!!
う、頭痛が、最低でも魔力消費5はあるな。
俺にはうっすらと霧がはっているのが認識できるレベルだが、鼠は何が何だか分からず右往左往している、効果覿面。
今度は飛びかからず首に噛みつき確実に仕留める。
赤い飛沫が飛び散り、顔が濡れる。
狩りをするのがここまで辛いとは思っていなかった。
《レッサーキメラベビーのLvが2に上がりました》
《ノーマルスキル〝噛みつき〟を取得しました》
レベルが上がった、のとスキルを手にいれた。
早速確認したいところだが、魔力が足りないから後回しだ。
それより早く食事をしよう。
必死に逃げ続けた鼠の感情はミノタウロスから逃げた俺と同じのものだと勝手に思っている、だからこそ手を合わせて、命に感謝を捧げる。
いただきます。
「ギィャァ(血生臭い。)」
※※※※※※※※※※※※※※※※
魔力の低下で頭痛に苛まれながらも、食事を終え進む道を考えていると
《ノーマルスキル〝夜目〟を取得しました》
この放送後、視界が昼と同じと言うと語弊があるが、特殊な暗視ゴーグルを付けたように見やすくなり、危険な道に逆戻りするよりもこのまま突き進むことにした。
その後は、ヒカリダケが完全に途切れたり、小さなハエのような虫(流石に食べない)との接触など小さな変化はあったものの特に危険にも晒されず歩いていたが、今大きな変化がおこった。
水があったのだ、それも頭痛が和らいだので鑑定すると、
生命の泉
治癒の魔力や聖属性の魔力を含んだ泉、栄養も豊富に含まれており、まさに〝生命〟の名に相応しい。
迷宮の洞窟エリア20F~に出現することがある。
希少価値A+
俺?飛び込みました。
ごくごく飲んで水浴びもして、なのに浄化されるように砂ぼこりが消えていって最初はいい気分でしたが、自分が恥ずかしくなり今は上がって茸を食べています。鑑定したところ、
マタメダケ
魔素を溜め込む習性があり、食べると魔力が回復できる。味は絶妙に不味い。無毒。
迷宮の洞窟・森エリアなどの8F~から発見されている。
無害で寧ろ腹も膨れ、魔力も回復できるので味につべこべ言わず食べています。
魔素って何だろうと考えていると
魔素‥大気中に含まれる元素の1つでこれを扱い魔法を操る者もいる。体の中に巡る魔力も元素は魔素と言われているが、発動時に魔法に変わるので真相は不明のままである。
存在を知らないものも少なくない。
つまりは魔素は元素として存在し、魔法は何らかの原因で起こるエネルギーとして見ればいいのかな?
解らないことを考えても仕方ないので、この話はやめよう。
さて、ここに居座りたい気持ちはやまやまだが、この場所が迷宮の20階層、又はそれより深いとなるとのんびりはしてられない気がしてきたのだ。
ミノタウロスのような化物やこの泉に光石、明らかに普通の場所じゃない。
移動するにしてもここは行き止まりなので引き返すことになる。そうするということはミノタウロスに出会す可能性もある。
思考の海に溺れていると、足音がして意識が戻ってくる。
なんだ?
ボロボロの布切れを腰に巻き、木の棒に無理やり石を結びつけたような歪な武器、緑色の肌をした魔物、ゴブリンが居た。鑑定!
《格上への鑑定開始…一部のステータスを表示します》
ゴブリン 階級:F
Lv1/10
それだけ? しかも俺さらっとゴブリンより弱いって言われた。ゴブリンはどんな種族だ?
ゴブリン‥ポップの場合、初めは麻布を腰に巻き、こん棒などをもつ。集団行動を営み知能は低いが群れると厄介な相手。人間の女も母体とする習性があるため人族からは嫌悪の目を向けられている
説明が割と長い。人型なのと、メジャーな魔物だからだろうか。こいつは群れてないがはぐれゴブリンか?
いずれ戦うなら1匹のうちに狩っておくか。
今やつは真っ直ぐ泉に向かっている、おそらく水を飲みに来たのだろう。
やるなら今がチャンス、新スキル《噛みつき》の錆びにしてくれるわ!
背後から飛び乗り肩口に歯を立てる
「グギャア!」
痰のからんだような掠れた悲鳴をあげるとゴブリンは俺に向かって、石棒をぶつける。
「ギナ!?(痛!?)」
そのまま弾き飛ばされ、床に叩きつけられた。
この世界に来てから、もしかすると前世でも味わったことのない激痛にHPを確認する。
HP6/13
半分以上持ってかれた!
そうだ、鼠を狩ってレベルも上がり調子にのって忘れていたのだ、俺はこのダンジョンだけじゃない、魔物の中でも最下位の階級Gなんだ。
まずい、マズい、マズイ。
どうする、あいつは今蹲る俺をみて醜悪に口角を吊り上げている。なめくさっているが同時に怒りも読み取れる。
渾身の〝噛みつく〟も効かなかった、スキル《噛みつく》は相手に噛みつきをする場合威力に補正がかかるパッシブスキルだ、それでも完全に肉を絶つことはできない。せいぜい血が流れ出す程度、単純に力とサイズが違うのだ。
やはり、打開策はあれしかない。
二足歩行ができないわけじゃないです。だから、手を合わすこともできます。




