85話、異常なダンジョンの依頼
八日間の休みも今日を含めて残り2日
僕はやり残したことがないかヨーデとエクレールを叩き起してから記憶を巡らせる
ああ、何も無いな、強いていうならば……強いて行っても何も無いな。うん
「イヴ~エクレール~あなた~ご飯ですよ~」
「わかった、今行く」
「ほら姉上、行くのだ」
「あ、うん」
考えすぎてレイラの朝食を逃す所だった。今日はレイラの日だから悪いことしたらどうなるかわかったもんじゃない。ずっと目の前に料理をスタンバイさせられてお預けを喰らうだろう
すぐさま朝食を頂きに食卓へ着く
レイラにニロタマを食べさせて貰っていると呼び鈴がなった
「ごめんなさい。誰か様子見てきてくれない?」
レイラがメイドの人達にお願いすると扉に近かったメイドの人がサッと確認に向かう
暫くして
「失礼します奥様。イヴお嬢様に指名依頼がありますのでそのご報告とのことでギルドの方がお見えになりました」
「だそうよ、イヴ」
「ニロタマを食べてるのに……ちょっと行ってくる」
ニロタマを食べてるのに邪魔するなんて……どんな依頼だ、変なのだったら承知しないぞ!
ギルドの人は他の部屋に通してあるそうでその部屋に向かう
「失礼します」
「あ、イヴさん、すみません朝早くに」
「ライトさん、どうしたんですか?指名依頼って」
「実はナインス領にダンジョンが出現してしまってですね通常ダンジョンは人間大陸ではなくセントラルや龍大陸、獣人大陸、魔大陸に飲み生まれるはずなんですが……そこでナインス領主からの依頼です。調査と言っても弱い人たちに行かせても意味が無いので、申し訳ないのですがパンドラの希望への指名依頼とさせていただきました」
「なるほど」
ナインスと言えばイルだなあいつは許せない
「ナインスのイルにいい感情を持ってないのはわかりますが、これは史上初の問題なので受けていただけないでしょうか」
「わかりました受けましょう。」
「報酬は白金貨600枚です」
「また多いですね」
「そうですね調査以外にもナインス領主から慰謝料としても預かっている分も含めてですね」
「そうですか」
「それとご報告が」
「どうしたんですか?なにかあったんですか?」
「イル・ナインスが脱獄致しました」
「それは本当ですか?」
「はい、教えるのが遅くなってしまったのはナインス領主が自分の息子の不始末は自分で片付けると言ったため伏せていましたが、この間の襲撃にイルが関わっていたことがわかって、伏せておくのも難しくなったのでお教えしました」
「流石にどこにいるか千里眼で探すことは出来ないですね……魔法作れば簡単でしょうが……」
「すみません。お願いしてもよろしいでしょうか」
「わかりました【魔法創世】【生成:検索】」
検索を創り出す。この魔法は探したいものの名前や形、容姿などを知っている必要がある
「【検索:イル・ナインス】」
範囲をこの世界全域に設定して調べたが引っかからなかった
「【検索:イル・ナインス死体】」
今度も引っかからない。容姿や名前も忘れられるわけがないので間違いはないのだが……
「どうでした?」
「それが……検索に引っかからないんです」
「それでは一体どこに……」
「例え結界を張っていても検索から逃れることはできないと思うんですけどね……」
「じゃあすみません。それではダンジョン調査のほうよろしくお願い致します。イル・ナインスの方は何とかこっちで探してみます」
「わかりましたお願いします」
「では私は仕事もあるのでギルドに戻るとします」
「はい。気をつけてくださいね」
ニッコリと微笑むとライトさんも笑って手を振ってくれた。……それよりも僕の魔法でも見つからないなんて…アイツはどこに行ったんだ……
「姉上~」
ひょっこりとドアの隙間からエクレールが現れた
「ん?どうしたの、エクレール」
「なんの用事だったのだ?」
「ナインスの領にダンジョンができたらしいんだそれの調査依頼」
「む、人間の大陸にダンジョン……そんな事ははじめてなのだ」
「そう言えばエクレールってもっとこう……威厳があったような気がしないでもないんだけど喋り方とかさ」
「そうであったなぁ……我も母君や父君と過ごすうちに喋り方が柔らかくなっているのだな」
まさかヨーデとレイラにそんな効果がっ…て、そんなわけあるかっ!
「人化の影響とかかな、それともそっちが素?」
「ん~周りの影響で柔らかくなってるだけかもしれんのだ」
周り、か、一番は僕の影響とかもあるのかもしれない。エクレールと同調してるようなそんな感じ?それにもともと日本人なんて高校生の頃は殆ど礼儀なんて最低限だったし堅苦しい感じがあまり好きじゃないから今のエクレールが丁度いい
飼い主に似るって言うし一応エクレールのご主人様だからね
「今日はパンドラの希望のパーティでそのダンジョンにいどもうと思う。その前にエクレールのパーティ加入申請しないとね」
サクッとギルドに行って申請を出した後再び食卓に戻りニロタマを食べ続けた
「ふぅ……食べた食べた!」
やはりニロタマは美味い
「パンドラの希望集合っ!」
「なんだイヴ張り切ってるな」
「婚約が切っかけかな?」
「おにぃが柄にもなく……っ」
「なんだよ!張り切っちゃ悪いの!?」
「それで、なんだよ集合って」
「さっきライトさんが来て指名依頼でナインス領にダンジョンができたから調査してほしいってことでパンドラの希望としていくことになりました。拍手」
「拍手する意味がわからないよ。それにパーティじゃなくてイヴのみでも調査くらいできるだろうけど」
「答えは単純明快だ!それは、暇だからみんなで遊ぼうよってことだよっ!」
っよ!よ!よ!よ!よ!っとエコーが鳴り響く
「お前ちょっとテンションおかしいぞ」
「壊れた?」
「おにぃ、おいで膝枕してあげるから一回寝てスッキリしよ?」
「イヴ、流石に今日はホントにおかしいぞ?なんか変なもんでもくったか?」
「テンションは高くても低くてもおかしくてもおかしくなくても僕のイヴはイヴだよ」
「姉上どこか頭でも打ったのであるか?」
さり気なくラークがアピールしてたりするけどみんな僕の扱いひどすぎない?
「酷いなぁみんな、休みももうあと少しなんだから楽しまないと!」
「まず、イレギュラーなダンジョンって所で面倒くさい以外の何者でもないよな」
「それな」
「おにぃ、面倒臭いことに頭突っ込むのは楽しむことじゃないよ、ほら私の膝に頭乗っけて?」
既にエクレールを膝枕しているので反対側をポンポンと叩き促してるけど行かないよ?
「行こうよっなんで否定的な発言ばっか!」
「わかるだろ(よね)(でしょ)?」
なるほどそういうことか
「経験値1.2倍」
「5倍」
「1.5倍」
「4倍」
「1.7倍」
「3倍」
「なら2倍、これ以上は無理だ」
「それでいいんだ」
要する早く追いつきたいからいいもんくれって事だ。経験値上昇の物とかな
「【魔法創世】【生成:経験値2倍】【複製:経験値2倍】【譲渡:経験値2倍】」
「これでいい?」
「「「OK!」」」
「【魔法創世】【生成:経験値5倍】」
経験値は貯めておけばいざという時に役に立つからね
「おい、イヴ5倍作ったならよこせよ」
「おにぃ独り占めは良くない」
「そうだよ?イヴ」
「ダメだよ!パワーレベリングなんて」
「「「おまえが(おにぃ)が言うな(わないで)」」」
「ダメったらダメ!」
「仕方ない実力行使だ」
「やれるものならやってみな!」
脇腹、足の裏、首筋、耳と至るところを羽でこちょこちょされて結局経験値5倍を渡してしまうことになったのはしょうがないことだ
昴、見てないで助けてくれよ……
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