80話、手合わせ
「ーーーヴーーーーーきろ」
「イヴーーーーーろ」
「イヴ!」
……っは!
「お、はよ……とーさま」
「やっと起きたか昼飯だぞ」
「ん、わかりました」
昼を“食べさせてもらい”今はおやつを食べている
いい加減に自分で食べたいものだ
今日おやつはケーキを食べている
いや、食べさせられてる。
「昼から何する?」
「僕はフリムのとこに行ってくる」
「イヴ堂々と浮気?」
「香織、この世界では多重婚は認められてるから大丈夫だよ」
「僕はできれば僕だけと結婚してほしいかな」
「「「告白!?」」」
「違うから!フリムのとこいった時忙しそうだったからまた来るって言ったけど行けてなかったから行くだけ!」
「あ、ラークと結婚するところは否定しないの?」
「当たり前でっ……う、うるさい!」
ひゅーひゅーと冷やかしが入る
「ごちそうさまっ!【テレポテーション】」
「あ~あ怒っちゃった」
「僕のせいじゃないよ?」
「ラークのせいでもあるよね」
「いや、全員だ」
ラーク、香織、ヨーデの口喧嘩(笑)はイヴがいなくなった後もしばらく続いた
もう皆なんか知らない!
「フリム、遊びに来たよ」
「あ、イヴ来てくれたんだ、また今稽古中なんだ」
「フリム様!おサボリは許しませんよ!」
「こんにちは~」
「お客様ですか?旦那様からは聞いてませんけど……」
「イヴ・セブンスと言います。急に来てすみません」
「あ、申し訳ございません。ただ今旦那様のところへお通しします。」
「あ、フリムに会いに来たんです」
「まぁ……それはそれは、ですが今フリム様はお稽古中でして」
「多分貴方が考えてる事は外れてると思いますけど……なら僕に稽古付けさせてください」
「いえ、これは私の仕事ですので、Sランカーとして教えれる事もあるので」
「そうですか……」
「ナルハさん。イヴはナルハさんより強いしギルドランクも上だよ?」
ナルハさんと呼ばれた人はSランカーになったばかりの人らしい。
「…そんな馬鹿な……」
「だって俺の多面鏡攻撃でも無傷なんだよ?ナルハさんは結構危なかったよね?」
「ぐっ……でもギルドランクが上なんて信じられません……私より歳も幼いしSの上なんてSSとSSSしかないのに……」
「イヴ、カード見せてあげたら?」
「うん……はい」
「SSSランク……そんな馬鹿な」
そんな馬鹿なって言いすぎだと思う
「フリム、きっとSランクなったばっかで知らなかったんだろう」
「すみません。イヴさん、お手合わせ願えますか?」
「あ、はいわかりました。でもその前にステータス見せてもらえませんか?」
「これが私のステータス」
だいたいのステータスは1500程度で高くても2000だった
「うん、これなら僕の方も問題ないです」
「では、行きます土石疾風複合魔法【砂嵐】」
砂と風が合体して砂嵐が起こる
「複合魔法!?」
複合魔法なんて始めてみた
「この複合魔法は詠唱が長いのが弱点だったんですがこの間寝込んでる間に何故か詠唱省略ができるようになっていたのでその弱点も無くなり最高の魔法となりました。複合魔法は才能がなければ使うことはできません!レジストもできるものならしてみてください!」
「へぇ凄いね【絶対大防御】」
結界が砂嵐をつつみこみそのまま結界を狭めて完全に打ち消す
「な……!」
「神炎雷轟複合魔法【雷神の轟炎】」
雷が四方八方から迫り、ナルハさんの頭上から深紅の炎が降りかかる
「炎の神魔法に精霊魔法!?くそ、【水中牢獄】土石疾風複合魔法【砂嵐】」
雷は砂嵐にレジストされ、炎は超圧縮された水の壁によって蒸発しつつも、消化されていく
「水精魔法の水は不純物のない水だから電気通さないだろうな……」
着々と水が蒸発していく
すると水の透明度が下がってきた
「へぇ……完成した魔法に干渉するなんて……思いもしなかった」
更に圧縮された水の壁によって炎は全てレジストされてしまった
すると水と砂嵐が消え、魔力切れのナルハさんが落ちてきた
「重力魔法【浮遊】【魔力回復】」
「ぐ……魔力切れを起こしていたのか……」
「大丈夫ですか?ナルハさん神癒魔法【完全治癒】」
「神魔法二つ目か……一体どれ程の……」
「僕には代償が必要ないんです。と言っても神癒魔法の時は代償取られましたけどね」
「代償が無いなんて……昔1人だけ世界の頂きにたどり着いたと言われる英雄でも聖水魔法と漆黒魔法だけで精一杯だったとか……」
「手合わせの勝敗はどうします?」
「私の負けだ……しかし解せない。魔法の才能があるのはわかったが私より数段強い程度でSSSランクにはなれない何故だ」
「今はステータス封印してるんですよ僕の力は大きすぎるので」
「へぇちょっと解放してくれます?」
「はいわかりました」
「え?いいの?」と驚愕に溢れた顔をする。きっとお金でも積んでSSSランクにあげてもらったのを隠すための言い訳。とでも思っていたのかな?
「ステータス解放200%」
「200%!?」
「ナルハさんもステータスアップ15%ありますよね?僕のは僕が作ったから100%なんで合計で200%なんです」
「え!?ステータスアップってことは……いま話題になってる魔物侵略時間を収穫祭に変更して長年の悩みの種を解消したっていう人!?」
「一応そうなってます」
「……で、ステータスってどうなってるのかなぁ……なんて」
「全ステータスが約15億ほどありますHP、MPは百数十億を超えてます」
「うそ……人間にそんなステータスが……」
「普通はできないでしょうね。スキルを使えばここからさらに5~10倍底上げできますそれと僕は人間であって人間ではないんです」
「どういう事?」
僕はパチンッと指を鳴らす
「え?龍人……?」
「正確には龍神です。それに龍であるのも本来の姿ではないのです。僕がレベルを99まであげた時に得たスキルは種族変更でした。それを利用して龍族になっているのです。姿は変身魔法を使って変えてますが」
「信じられないです……」
「ナルハさん、イヴは元々強かったけどちょっと前に1度腕と足が欠損しちゃったんだ……僕のせいで」
「フリムのせいじゃないですよ。僕が油断したからです」
「もしかして旦那様が言っていたフリム様の恩人で腕や足を犠牲にしてまで守ってくれた方って……」
「僕ですね、腕や足は神癒魔法で治りましたけどね。それに最終的に助けてくれたのは叔父さんですけど」
「セブンス家の叔父といえばライデさん……」
「じゃあ封印しますね」
「何%封印していたのですか?」
「えっと199.999995%かな……」
「私の実力はイヴ様の0.000005%より弱いということですか……」
「この世界で僕の次に強いのは義理だけど僕の妹です」
「妹さん?」
「エクレールって言います僕と瓜二つですが血は繋がってません。エクレールは完璧に龍族です」
「私は一体この世界で何番目まで強くなったのだろう……」
「僕の幼なじみ5人はSSランカーですよ。まぁSSと言っても功績で上がったからナルハさんと代わりないかもしれませんね、ステータスは」
「ステータスは?」
「一つに特化してたり、魔法を使いまくったり、あとラークも同じくらい強いの!」
「ラーク様そんなにお強いのですか!?」
「うん、魔法学園でもかなり強いし……」
世も末だなぁと思うナルハであった
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