77話、龍族
昨日またもやエクレールが居なかったのは、明日香がエクレールを甚く気に入って強制的に連れていったらしい。僕はラークと二人で寝れたから最高だけど
「エクレール、行くよ〜」
「姉上……行かなきゃダメかの?」
部屋から出てきたのは髪がボサボサで服も着崩れてるエクレールだった
「不器用すぎるでしょ!」
せっせと髪を結んでやり、服もしっかりと着せる
「行くよ」
「うぅ……わかったのである」
「【テレポーテーション】」
「ここが龍大陸との境界線か……」
龍大陸との境界線には関所があり、普通の人間族は許可を領主、または王族から貰わなければ入れない。《傲慢》ルシファーの封印のためだ
「待たれよ、許可証はお持ちか?」
「えっと一応許可証ももらってきたけど入ってもいいですよね?」
境界線は非常に高温の地域であるため陽射しから守るためにフードを被っていた。そのフードを脱ぐと龍の角や鱗がしっかりと見て取れるようになったので、関所のおじさんは態度を変えた
「そうでございましたか!では一応許可証ももらっておきます」
多分きっと人間族で許可証を渡してもこんな対応にはならない。僕達が龍族だからということもあるのだろう
「ありがとうございます。これ、飲んでください」
冷えて冷たくなったお茶のボトルを3本ほど渡す
「ありがとうございます、お心遣い感謝申し上げます」
関所近くになって急に黙って僕の後ろにひっそりと歩くようになったエクレールを引きずって関所を通る
「姉上……ここからは龍族の形態で行ったほうが楽なのであるが……」
「それもそうか、龍化」
おお!視線が高くなって体が大きくなってる感じがする!
横でエクレールも龍化をする
エクレールが雷轟龍王、この大陸には龍王とその眷属が守ってると言ったが、別に龍王は1匹ではない、元々は龍神と各属性の龍王とその眷属達がいたが、ルシファー封印のとき、龍神と、当時の龍王が道ずれに殺されたからだ、ルシファーは地球にある《黙示録》と同じ《赤い龍》、七つの首に七つの王冠と10本の角を持った赤い龍になり、火の龍王、水の龍王、風の龍王、雷の龍王、光の龍王、闇の龍王、土の龍王がそれぞれ1本の首でくわえられ、その首が自爆、龍神は尻尾で掴まれて本体の自爆を喰らい、死亡、ボロボロになり、満身創痍のルシファーを、(時、氷、森、治癒の龍王は生まれていなかった。)龍神と龍神の死亡後すぐ時と氷と森と治癒の龍が龍王となり、時の龍王の封印の生贄として氷、森、治癒の龍王が犠牲になったと言われている。それの雷の龍王。それがエクレールの雷轟龍王だ。
「あ、姉上……それは……」
「え?」
エクレールの1.3倍くらい大きいかな?
「ステータスオープン」
龍形態でステータスを見ると種族がわかる
「……」
「雷轟龍神……」
もうそのまま、エクレールを進化させた感じである。神話の生き物だ。
「……」
「……」
「姉上だから、という事にしておくのだ」
「解せぬ!」
その時遠くから一体の龍がこちらに飛んできた
「えっと……こんにちは?」
「時の龍王様が是非お会いしたいと申しております。ついてきてください」
恐らく成体龍だろうがエクレールよりも一回りくらい小さい
「わかりました」
「……わかったのである」
「この先の洞窟の奥にいらっしゃいます」
「えっと……人化して入るの?」
「そうでございます」
僕とエクレールは人に戻って洞窟に足を踏み入れる
「この扉かな?」
重い扉を引いてみる。多分これPOW4000くらい無いと引けないな………龍族となっている今となっては25%でも全く問題ない
「失礼します」
部屋に入ると奥の椅子に超絶イケメンが座っていた。あれが時の竜王かな?
「よくいらして下さった、龍神様」
「え?なんでわかったんですか?」
「龍のことは皆把握しているのです。そして、もう一人龍王が生まれたことも」
「うっ……」
「少し前に多くの龍に大怪我を負わせてます大陸から出て言ったやつがな」
「そこまでにしてもらえませんか?エクレールは操られていただけなので」
「ふむ……雷轟龍が操られるなど……そんなことあって良いはずがない……」
「時の龍王さん、エクレールの弁明の為に貴方にだけ真実を話すことにします。エクレール、ちょっと外してて」
「わ、わかったのだ姉上」
エクレールは目にも止まらぬ早さで扉から飛び出る
「姉上、ですか」
「えっとまず僕は人間族です」
「そんな馬鹿な、あなた様は龍神ではないですか」
「僕とのレベルはもう既にカンストしていてね、僕が得たスキルが種族変更って奴で龍王に会ってみたくて一時的に龍になってるに過ぎません」
「何と……」
「それに僕はこの世界の人間でもありません」
「それはどう言ったことでございましょう?」
「言って信じてもらえるかわからないけどこの世界やほかの世界も作った世界神様が前の世界で死んだ時この世界に転生させてくれたんです。」
「もし、もしもです。本当に世界神となる者がいるとなればあなた様を転生させるメリットとは?」
「そう、それです。僕を前の世界で殺したのは人間に憑依した邪神の仕業です」
「邪神……」
「その邪神は多分僕より強いかもしれない、そんな相手がこの世界やほかの世界にも来ていたらどうなると思います?」
「なるほど……あなた様より強い者が居るというのも邪神や世界神などと言われてもいまいちピンと来ませんが、本当にそうであったならば雷轟龍程度では操られても仕方ないですね」
「そうです」
「失礼ですが証拠は提示できますか?」
「出来る」
「お願いしても?」
「わかりました。ステータスを見たり、アイテムを鑑定できたりしますか?」
「出来ます」
《世界……セリーナ様?セリーナ?セリーナちゃん?どれで呼べばいいかな?今からここにこれますか?》
《あぁ、面白そうじゃ今から行くのじゃ》
「少ししたら世界神様が来るそうで」
と言いかけたところで
「やっほー世界神のセリーナでーす」
「セリーナ様、無理してキャラを作ろうとしない方がいいですよ」
猫耳、尻尾、ロリ、巨乳、偽歳、メガネっ子(伊達)、オッドアイ(コンタクト)
お腹いっぱいです。今回に限っては伊達メガネとかオッドアイのコンタクトとか付けて来なくてもいいんじゃないですか……
「む、そうか」
「こ、これは……本当に世界神様ということですか……」
イケメンが狼狽える
「本来、龍王や獣神や人神には何度か会う機会はあったからお主の知っている龍神もわしとあったことがある筈じゃがその時は龍王になっておらんかったのじゃな?なら聞かされてなくても無理はない」
「なるほど……」
「現在龍族、人間族、獣人族、魔人族含めて神の眷属級まで上り詰めているものは8人、いや今は7人じゃな、魔人族6人と人間族1人魔人族に関しては邪神の眷属という事になるのじゃ」
「その6人は大罪達ですか?」
「そうじゃ、昨日魔神を1人《強欲》倒しておったからお主含めて7人じゃ龍王も獣神も今はおらんからの」
「【種族変更:人間族】」
胸が元のサイズにもどってしまい、身長も多少縮む
「あぁっ」
「こ、これは……」
イケメンが震える。まぁ龍神だと思ってた人が人だったらね……
「最っ高じゃぁ無いか……っ」
「え?」
「いやぁ……好みなのだが龍神様であったので我慢していたのだが人神様ならギリギリ大丈夫?ですよね……」
な、何を言っているんだ……?
「実は私、小さい子が好みでして……エクレールにいつも求婚していたのですがいつも断られてしまって……そこに、だ龍神様でエクレールと瓜二つの子がいると言うのがわかってね……」
あ……わかった……コイツ、ロリコンだ……
「世界神様も、このような大変素晴らしいプロモーションでいらっしゃって……っっっ!」
「お、おおお!そ、そうか!お主はわしの魅力がわかるか!」
「セリーナ様!違います!」
「なにがちがうのじゃ?わしの魅力がわかる最高の愛いやつじゃないか」
「その人……龍王は幼女好きのロリコンなのです!」
「ロリコンとは心外な!私はですねっ」
きっとエクレールが戻りたくなかった原因の6割はコイツのせいだろう
「どうか私と真剣なお付き合いを!」
「来るな変態!【大地拘束】」
「こんなものでは私は……なに!?解けない!?」
「エクレール!セリーナ様!逃げるよ!」
テレポーテーションを連発して龍大陸から外に出た
ちなみに連発してた理由はエクレールが怪我させてしまった龍族たちの部位欠損などすべて直して回ったからである
「危ない……」
「だから帰りたくなかったのである……龍族なら時間をかければ部位欠損すらも治るのだ。だからあれが帰りたくない理由の9割なのだ」
わお……仲間の心配1割、自分の身の心配9割だぁ……
「わしの魅力がわかる愛いやつだったでないか……」
「セリーナ様、いえ、世界神様、ロリコンは絶対にダメです。合法ロリなんてああ言う輩には格好の標的になってしまいます」
「ろりこん。とはそんなに悪いものなのか?」
「そうですね、本当に悪いものです、犯罪者はああいう人がなるのです。あぁ、怖いあれは犯罪者の目です。もうあの変態には近づかないでください」
「あ、ああ、わかったのじゃ」
本っ当に犯罪者は怖い……イケメンって言うのもなお悪い……残念イケメンだ……
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