43話、小百合と昴
今日4話目の更新です
「いい天気だなぁ」
「そうだね」
「私は曇の方が好きだなぁ」
「えぇ〜ほんと〜?」
「俺も曇が好きだぜ」
イヴを抜いて5人でそんな会話をしていた
「あ、私ちょっと用事あるの」
「俺も」
「私も」
「えっ、ちょっと……香織、駿来、明日香〜」
「まぁいいじゃん、折角だから俺達も街回って来ようぜ」
「うん、そうだね」
「はい、コロッケ」
「ありがとうスバルん」
「す、スバルん!?」
「いぶりんとかおりんだけあだ名じゃねって思ったから」
「でもスバルんはちょっと……」
「いいじゃん!スバルん!」
「はぁ……」
「スバルんこの後どうする?」
「ん〜取り敢えず……どっかで腹ごしらえして……それから海にでも行く?」
「お、いいねぇイヴりんに頼んで転移で行こうよ」
「そうだね、そのうち転移用の魔法道具作ってもらいたいなぁ」
「あ、あそこのパスタみたいなの食べてみたい!」
「じゃああそこで食べるか」
「おぉこれうまい!」
「本当?私にも一口頂戴」
「いいよ、はい」
「ん、」
「……?」
「……もうっわかってないなぁ……食べさせてよ」
「えっ……そ、それはあれだよねアーンだよね……」
「そう、早く、ほら」
「あ、アーン」
「あむっ」
うわぁ恥ずかし〜
「美味しいね!」
「そ、それは良かった」
「はい、アーン」
「え?」
「私も貰ったんだからあげないとね?」
「でも」
「……」
ずいっとフォークで絡めたパスタみたいなのを差し出してくる
「アーン」
「はい、よろしい!」
「はむっ」
「どう?」
「……旨い」
「ん〜そうじゃなくてアーンをしてみた感想」
「それは別に言わなくてもいいと思うんだ」
「駄目、ほらほら感想!」
「おう、おう、おうおう、ここは昼間からイチャつくような場所じゃねぇぞ!ガキども」
隣の男が話しかけてきた
「別にいちゃついてなんか……」
「あぁ?いちゃついてんだろーがこのリア充が!ちょっと面ぁ貸せや」
「俺達いま飯食ってるんで邪魔しないでくれません?」
「てめぇ……ふざけてんのか?」
「こういうテンプレ要らないよね」
「あぁ、邪魔くさいったらありゃしない」
「邪魔くさいだと!?馬鹿にしやがって!」
「お、おい、兄さん達その人はBランクの熟練冒険者だ、逆らわない方がいいぞ」
近くにいたにぃさんが教えてくれる
「はぁ?Bランクかよ、ほら、これ見ろよ」
「なに!?このガキがAランクだと!?ふざけんなてめぇみたいなクソガキがAランクなわけねぇだろ!馬鹿にするのも大概にせぇ!」
いきなり殴りかかってくる
「食事中にマナーがなってないからやめてくれないかなぁ」
拳を躱して懐に潜り込み、腹にパンチする
「ぐぼぉっ……」
巨体は1発で倒れた
「Bランクでこれかよ……魔法学園の学生の方がよっぽどつえぇぞ?」
弱すぎだろ……
「おぉ、すげぇあいつ強いな」
「あぁ、それにAランク冒険者だってよ若いのにすげぇな」
「俺知ってるぜあっちのネェちゃんもAランクだ」
「まじかよ!?なんで知ってんだ?」
「あいつらが冒険者登録しに来た時いたんだがその時来た6人が一瞬でSランク魔物倒したりギルドマスターの全力防いだりしてんだぜ?」
「はぁ!?ギルドマスター元ssランクだろ!?」
「やべえな」
周りが凄いざわざわしてる
僕達はさっさとご飯を食べて迷惑料を込めて代金を支払い、イヴの元へ向かう
ノックして入ると
「イヴ頼みごとがあるんだが……」
「昼寝中かな?」
「悪いけど連れてってもらおうぜ、こんな時間から寝てるなんて暇なんだろうしイヴも連れてこう」
イヴを起こそうとベッドに近づくと……
「へ?」
「どうしたの?……ふぁっ!?」
見るとイヴとラークが抱き合ってくちびるを重ねて寝ていた
「な、ナニシテルの?イヴたち……」
「た、多分ラークの抱き着き癖が発動した時にくっついちゃったんじゃないかな?」
本当は逆だということを知るのはラークのみだ
「お、起こしちゃ悪いね……ほかのとこに行こうか……」
「そうだね……近くの公園にでも行こう」
夕方になり、僕達はベンチに座っていた
「昴……」
「え、な、なに?」
小百合が……スバルんを辞めた……だと!?
「あのね、私後悔してたの」
「何を?」
「駅前で殺された時……告白しておけばって……後悔してたの」
「へ?」
「昴に気持ちを伝えておけばって後悔したの……」
「あの時はいぶりんが死んじゃってかおりんに申し訳なくて言えなかったけど……もう後悔しないように……今……言うね」
「お、おう」
「私……す、昴のことが……す、好きなの……」
「お、俺もずっと前からす、好きだった……」
「ほ、本当!?」
「だから……俺と付き合ってくれ!」
「え、?あ、う、うんこちらこそお願いします」
「やったぁ!!!」
〜草むらの中〜
「ようやくあの二人くっついたね」
「異世界に来てお互い頼るものがなかったから、これも一応吊り橋効果って言えるのかな?」
「ふたりとも両想いなのにくっつかないからイライラしてたのよ」
「右の同じく」
「何にせよくっついてよかったぜ」
「でもイヴの部屋から出てったあとイヴを見た時はあんなことになってるとはおもいもしなかったね」
「殺気立った香織を鎮めるのは大変だったなぁ」
キスしながら寝るなんてね……
「あ、ふたりがキスした」
「まかせたまえ」
明日香が撮影用魔法道具でキスシーンを激写しまくる
「容赦ねぇ」
「これをあのふたりに送った時の反応が楽しみね」
「そうだね、イヴとラークの写真もあるから送り付けてやる」
2人の女の悪巧みに俺は震えるしかなかった
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