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ー14ー 命の価値



広く深い森を抜けると、大きな街がみえた。


「森を抜けたらすぐ見えるって言ってましたけど、本当にすぐ見えましたねえ......って、凄っ!」


ミライは街を眺めその大きさに驚き、ほへーっと惚けている。


「これはすげーな。まるで砦だな。すぐそばに海が見えるな......。」


「なんかね、デアーユは魔物の襲撃のおおい街だったらしいよ。だから、力のある冒険者や、戦士が集まったと言われてるみたい。」


「なるほど......ん、あの塔みたいなのは?」


「あれはね、多分お城だよ。デアーユに建てられているお城は、ある特殊な事情で、塔の様に縦に長いの。聞いた話しだけどね。」


えへへと、笑うノア。

ノアは少し目尻があがっているから、クールな雰囲気あるけど、こうして笑うとギャップもあって、なんか、こうたまらんです。えへへ。


カイは街へ着いたら、ギーナって武器屋の人に会いに行けといってた。

きっと良くしてくれると。



私達が、カイに戦闘訓練をお願いして、一週間の時を戦いに明け暮れた。


ほとんどカイとの実戦形式でおこなわれるそれはびっくりするくらいハードだった。





「よし、まあひとまずこれで良いかな。大抵のやつと戦っても簡単にはやられないだろ。」


カイはうんうんと頷く。


「......」


疲労困憊で誰一人喋ろうとしないなかカイは続ける。ミライだけは目で何かを訴えている......目つき怖っ。


「お前らが今から向かう街デアーユはな、化け物の巣窟だ。」


「ありとあらゆる武術や武器の使い手が集まっている。そいつらの目的や理由も様々だ。お前らみたいに自身を鍛えたい、強くなりたいってやつもいるが。」


「単に戦いが好きな戦闘凶や、殺しがしたくて来ている殺人鬼がいる。まあ、何が言いたいかってーと」


「死ぬんじゃねえぞ。」




そして、カイと別れてから二日経ち今に至る。


「カイは森に残るって、いってたけどあそこに住んでるのかな。」


「どうなんですかね。」


「そう言えば、アリス、カイが言っていた加護持ちの話し」


「あ、うん。」


私は加護の話をカイに色々教えて貰った。


この世界には、(じゅう)の加護があり


龍神の加護、白虎の加護、玄武の加護、青龍の加護、朱雀(不死鳥)の加護、幻狼の加護、死神の加護、麒麟の加護、雪兎の加護、悪鬼の加護


が、存在していると言っていた。

ちなみに魔族に加護が宿らないってナツメが言っていたけど、唯一悪鬼の加護は魔族につく......というか、魔族のみにつくらしい。


あとは、私の加護について。先代の不死鳥の加護持ちである、ホムラという人は、やはりというか、《不死身》は勿論、《瞬時修復》や《魂幻》も、私のように1日8回の発動制限もなければ、ストックの上限も存在しなかったらしい。やべえな。無敵じゃーん。


ていうか、なんでそんなホムラさんに詳しいの?とか聞いたらさらりと俺も勇者パーティーにいたからと、とんでも発言をかました。


そして、一番気になったのは、加護の能力数は皆決まっていて、基本的には二つ。私であれば、《不死身》《瞬時修復》。

そして隠し能力として三つ目の《魂幻》らしい。この三つ目は発現できるのは希で、その条件も加護ごとに違うみたいだ。


が、まだあるらしい。


四つ目の能力。


これは、とてつもない力を引き出し、国ひとつすら落とすレベルの能力を発現する。

かつて幻狼の加護を持つ男が、愛しき人を救うため発現させたことがあるのだとか。

ミライが言ってた話しだね。ちなみにカイの先々代になるみたい。


しかし、四つ目の能力には対価が必要で、それはどの加護でも同じらしく、その必要な対価とは


命、だ。


「命を払いつかう能力、か。とんでもねえ能力だな。」


「アリスは絶対、使わないでくださいよ?」


ミライが少し不安そうにこちらを見る。


「大丈夫、使わないよ。使い方も知らないし。カイも最後まで教えてくれなかったしね。」


でも、切り札として教えてほしかったな。絶対に教えないの一点張りだったな。カイ。


そんな事を話しながら歩いていると、遠目に草むらで横たわる子供を見つけた。

急いで駆け寄ってみると、黄色の洋服に桃色のスカートをはいた

10才くらいの子が、ぐったりとしていた。


ミライが、「リ・リライ!」と、回復魔法をかける。


この子の回復魔法には、気持ちを落ち着かせるという効果もある。

外傷も無いみたいだけど、魔法をかけて落ち着けば事情を話せるくらいには具合が良くなるかもしれない。


「アリス......」


回復魔法をかけながら、ミライが真剣な顔で私を呼んだ。


「どうしたの......まさか、外傷はないけどヤバいの?」


「いえ、この子」


ぐぎゅるるるるるるるるるるるる


「めっっっちゃ、腹減ってるだけです。」


成る程!!!!


「成る程!飯か!ノアすまん、そこの赤のリュックから保存食だしてくれ!」


「わかったよ!あ、飲み物もあったほうがいいね。」



ーーーー



「......ふう。」


「ありがとうございます......美味しかったです。」


あ、お粗末様です。と私が独り言のように言うと、なにそれとナツメに突っ込まれた。


「なにせ、4日ぶりの食事でしたので。すみません。」


4日!?!?

なんで、そんな......。


「お礼もしたいのですが......私といたらあなたがたに迷惑をかけてしまいます。」


失礼します。と、言ってふらふらと歩いて街の方へ歩いていった。

迷惑?どういうこと?


「あの子、奴隷ですね。」


「そうだね、首もとに所有印が焼かれていたね。」


ま、マジかぁ......。


私は女の子の向かった先、デアーユの囲む大きな(へい)を眺めた。





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