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ー12ー 迷いの森の幻狼 ③



私の不死鳥の加護は、命を奪いその魂を取り込む事で、


1《瞬時修復》身体の怪我、欠損を瞬間的に治す。

2《魂幻》取り込んだ魂の特性にちなんだ技を発現させる。


を使うことができるのだが、それには勿論、先にも()べた通り魂が必要だ。


しかしその魂は無制限に身体の中にストック、保管しておけると言うわけではないし、また魂があるからと言ってあるだけ使うこという事もできない。


具体的には、魂は身体の中には8つまでのストックが可能で、使用回数は一日に8回まで。と言う風になっている。

なので、魂を使用し再度魂をストックしたとしても、その日に7回能力を発動させていると、能力は発現しない。


今、魂は三つのストックがあるが、一つは使えない。

あと二回。二つの魂で、カイをなんとか倒さないと......。

《瞬時修復》には五分という時間制限があるが、冷静に。焦りが一番あぶない。前にノアに教えて貰った。

ゆっくりと、深く呼吸をする。


おそらく、カイはあの狼の幻影をブラインド、つまり目隠しにして、鎧の男と共にさっきのように攻撃をしてくるはず。

私は狼も幻だと認識しているが、視界を塞ぐ役割ができる。

斬ったとしても効果はないだろうし......。


なにより、カイ自体が凄まじい戦闘能力だ。幻影以上にやっかいだな......。



「走れ!!!」


二匹の幻狼が襲いくる。


視界を奪おうと、一匹は顔へ大きな口をあけ飛びかかる。

それをかわし、鎧の男の位置を確認する。

既に刀の届く範囲まで接近されていた。そして刀を振りあげる。


その後ろから、鎧の男をブラインドにして近づいていたカイが飛び出し蹴りを放つ。


――!!!


狼の幻影は、おとりだったのか!!

かろうじて腕でガードし、受け止めたが今度は狼が再度と飛び掛かる。


「くっ......!!」


私はその狼を、空砲犬(エアログル)の魂幻で撃ち抜く。


空砲犬の能力は、その名の通り空気を砲弾の様に打ち出す能力で、魂幻は炎で再現されるため、発動した空気の弾は火球の様にみえる。


ボッ!!!と、いう音ともに火球が命中した狼の幻影は霧散した。

射ぬいた方向には、ノアがいてその横に火球が通りすぎる。


しかし、カイは火球には目もくれず、私に連撃を加え続けた。

このまま勝負を決めようと、猛ラッシュをかけアリスを仕留めようとする。


ギリギリでかわしていくが、徐々追い詰められ始め、ついにはアリスを覆う不死鳥の加護の、赤々としたオーラも、消えてしまった。

五分間が過ぎ、時間切れだ。


「......しまいだ、な。」


と、カイはトドメと言わんばかりに、身体を思い切り半回転させ蹴りを浴びせようとした。



が、それは私に届く事はなかった。


ノアが大槍でカイを攻撃していたのだ。それをカイはギリギリでかわすが、今度は別方向からナツメが凄まじい蹴りを浴びせる。


「がっ......!!」


両腕でガードしたが、カイは吹き飛ばされる。すぐ後ろに大木があり、叩きつけられた。



「......気がつかれていたか。」


残っていた狼が霧散し、先程ノア達に刀を向けていた()()()()()()()()()


そう、鎧の男はカイの仲間ではなく、幻狼の加護による幻だったのだ。


「くくっ......立場が逆転したな。いつから気づいていた?」


ノアの大槍と、ナツメの大剣を突きつけられ身動きのできないカイは、少し笑いながら言った。


ふーん!さっき、ちゃんと教えてくれなかったから教えないよーだ!と、言いってあっかんべーと舌を出したかったけど、教えてあげよう。


ちなみにミライは震えながら、半泣きだった。

そりゃ、怖いよね。この状況は......。



「あの炎の玉を撃ったときか?」


と、カイが問うが、私は首を横にふる。


「いいや、違うよ。」


「あれは、ノア達に鎧を着た男達も幻影だと知らせるために、横にいるやつに撃ったんだ。君にバレないように、狼の幻越しに。」


ノアの位置は、君の真後ろで死角だったしね。と、付け加えた。


カイは驚いていた。では何故、いつから......何のためにここまで気づいてない振りをしていた......?!


その表情を伺い、私は説明した。


「ここまで、全部幻だと知らないふりをしてたのは、君を逃さないため。」


「一対四だと、いくら君が強くても勝ち目が薄いからね。あと、思惑通りに事が運んでるって思ってる人はやりやすいし。」


――と、私は話しながら不思議な感覚に襲われていた。


私......なんでこんなに戦い慣れした思考が働くんだろう......?


「鎧の男と、狼が全て幻だって言うのは最初からわかってたよ。」


「くくっ......。」


カイが眼をつむり、声を出し笑う。



「私には生きてるもの全ての魂が見えてるからね。」










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