表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/26

ー10ー 迷いの森の幻狼 ①

 



 もう、三時間は経ったか。


 一向に出口の見える気配すらない。

 この広大な森は旅人を迷わせ力尽きた旅人を木々が養分とし、繁殖したとされる。旅人どんだけ犠牲になってるんだよ。


 別名、迷いの森。


 私たちは、魔王へと挑むべく力をつけるため、この森を抜けた先にあるデアーユという街を目指していた。


 デアーユは戦いの聖地として有名で、闘技場などがあり日夜、冒険者や腕に自信のある者達が戦いを繰り広げている。


 まあ、とりあえずこのまま魔王とか強力な使い魔とかと戦ったとしても、普通に殺されてしまうので、力をつけに行こうって流れ。

 なんだけど......。


「ね、ねえ、ナツメ。これ、迷ってない?」


 私は少し焦り始めていた。


 この焦りは、あれかな。ソシャゲで無償分こんだけありゃ限定のやつでるっしょ!と言って全くかすりもせず爆死した感じかな。


「ナツメ、この森は迷いの森だってナツメが言っていたよね。私にまかせろ!とも。」


「ねえ、ナツメ......」


「あー、すまん。なんか、海見えてたし。イケるかなって。ちょっと簡単に考えてたかも。」


「そんなノリで!?」


「ふっふっふ、お姉ちゃんを簡単に信じると、こうなるんですよ!残念でしたね、アリス!」


 な、何いってんの、この子......?

 今まさに、ミライも一緒に迷ってるのに。


「まあ、大丈夫だ!こんなこともあろうかと方位磁石を持ってきてる。へへ。」


 ナツメは可愛らしくこちらにウィンクを飛ばす。

 私は、え、それ機能するの?と少し不安になったが、流石に冒険者の初歩中の初歩だし、大丈夫だろ......


「あれ?なんかくるくる回ってる!?壊れた!?」


 ......と、思ったがやっぱりダメでした。知ってました。ありがとうございました。

 この姉妹、良くここまで生きてこれたな。と思う私だった。


「さすが、迷いの森だぜ。俺の策がことごとく破れるとは......。イイね燃えるね!」


 私は何ともいえない顔でナツメの自信満々の顔をていた。

 その横で、辺りを見回していたノアが言う。


「でも、迷いの森ってさ、精霊の住みかでもあるでしょ?道を聞いたら教えてくれるんじゃないかな?」


 ノアが宙を指差した。そこにはふよふよと空飛ぶ黄色に発光する球体が沢山、漂っていた。数にして、100体はいそう。

 でも、妖精なら街中でみかけたけど、精霊ははじめてみたな。


「ごめんなさい、精霊さん。私たち、道に迷ってしまったの。良ければ、出口を教えてくれないかな?」


 すると、頭のなかで声が聞こえた。


『イイヨ』


『エルフ、ハ、ナカマ、ダカラ』


「これが、精霊の声か......綺麗だ。」


 始めて聞いたその声に私はそう感じた。

 エルフって、ノアの事か。精霊とエルフは繋がりが深いのかな。


「おお、これで森から出られるな!流石ノアだな。」


「えへへ。」


『デモ、オネガイ、アル』


 精霊は私達に、条件をだしてきた。まあ、精霊を頼るしかこの森でられないし、お願い聞くか。

 ミライが、背負ってたリュックが重かったのかダメだもう無理ーと言って、地面にぼふんとおろした。


「お願いって、何かな?」


 すると精霊が答えた。


『コノモリ、ニ、イル、ニンゲン』


『ワタシタチ、コロス、ニンゲン』


『ケシテ、ホシイ』



 ーーーー



「あの子たち。森を荒らされていたから、あんなに怯えたいたんだね。」


 ノアが悲しそうな顔で言う。


「精霊を殺すなんて出来るんだな......。て言うか、食べてたととか言って無かったか?」


「精霊を食べてどうするんだろう。それが加護の発動条件?」


「そうかもですね。精霊の魔力は、ひとつひとつは小さいですが、集まればとてつもない魔法を放つこともできるとか......。あ、これは精霊術師が使えばですが。」


 そう、精霊が私達に出した条件と言うのは、この森で精霊や妖精を狩り、食べていると言う加護持ちを排除してくれと言うものだった。


「加護持ちってだけで、珍しいのに......それを倒せときたか。」


「幻狼の加護......か。強いのかな?」


 私は皆に聞いた。

 すると、ミライが口を開く。


「強いんじゃないですかね。......少し前の話しなんですが、幻狼の加護を持った剣士がある国をたった一人で落とした、なんて話しもあるくらいなので。」


「え。」


「ヤバくねーか、それ。」


「まあ、やべーですよね。」


 言いながら、ミライはお手上げした。なんかいちいち可愛いんだよねこの子。

 妹みたいで可愛い。妹いたことないんだけど。


「加護名でわかるのは、幻ってついてるから幻を使うのかな......。でも、こっちにもアリスがいるし、ね。」


 と、ノアがにっこりした。天使みたいな笑顔だ。

 でも国を落としたなんて言われてる能力なんでしょ?無理じゃね?


 まあ、頼られるのは嬉しいけど。......頼られるって、嬉しいんだな。



「まあ、アリスは強いが、気をつけたほうがいいな。間違いなく簡単にはいかねえ。」


 さて、その幻狼の加護持ちをどうやってさがすか。なのだが、精霊が案内してくれるそうだ。


『コッチ......コッチ......』


「いきましょう。」


 ノアが精霊の後を追い、先導する。


 そしてついた先には、十数人の白い鎧を着た男達と



 白い着物の、武士のような姿の男がこちらに背を向けて、たたずんでいた。



「......え?」


 ゆっくりと、こちらに視線だけをむける、男。


 こいつが加護持ちだ。わかる。隣に白い狼の幻影が見える。



 すると、案内をしていた沢山の精霊達が、ぼろぼろと身を崩し消え去った......。


 まさか、罠......!?










読んでくださりありがとうございます!


この先の話しが気になる!と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援よろしくお願いします!


面白いと思ったら星5つ、つまらないと思ったら星1つ、正直な感想をいただけたら嬉しいです!!


ブックマークも頂けるととても嬉しいです!!


がんばって更新していきますので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ