第3話
「おら、腰が浮いてんぞ。気持ちいいんか?情けねぇ顔してんじゃねえぞ?」
「てめぇ!やめろ!ぶっ殺す!」
拷問が始まって暫くすぎた。鬼島は吐き捨てた言葉とは裏腹に、明らかに快楽に流された顔を晒している。カメラはその一部始終を、撮影していた。
鬼島本人も、奇妙な興奮を感じていることに、困惑を隠せないでいた。
「鬼島さぁん?さっきからずっと、表情と台詞が合ってないですよ?」
チンピラが鬼島の首筋に、キスマークをつけると、乳首を捏ね回す。
鬼島の微かな喘ぎ声に合わせて、チンピラがパケを取り出した。
「これ、見覚えありますよね?あんたらのシマウチで流れてる、レイプドラッグですよ」
「し、知らねえ!知らねえよそんなの!」
チンピラが軽く爪をたてると、鬼島から野太い声が漏れる。
「百木がヤク嫌いなのは知ってるでしょ?こんなもん流そうとしてたなんて、どうすンですか?あんた殺されますよ?」
チンピラが鬼島の菊門に、錠剤を入れようとした。
「だから知らねえっつってんだろがよ!てめぇ!おい!やめろ!」
「なら今回の件は全部、あんたが仕組んだって認めろよ。そしたら勘弁してやるよ」
「ふざけんじゃねえぞチンピラ!組割って勝手に揉めてんのは、てめえらだろが!」
鬼島が叫んだ瞬間に、チンピラの指がなかに入っていった。
結構ユルマンなんだ、普段から使ってんでしょと笑うチンピラに、鬼島は怒鳴り散らした。
「鬼島さん、あんたボケてない?俺ら警察じゃないんだよ。証拠なんてなくても、絵図が見えたら戦争でしょ?」
冷たい言葉と裏腹に、チンピラが優しくシゴくと、鬼島はかつてない快楽の波に、自身が壊れることを恐怖した。
「やめろ!やめてくれぇ!そうだ、俺だ!全部おれが悪かった!だから頼む!ヤクを抜いてくれぇ!」
鬼島は洗いざらい吐いた。そこには一家の長としての、威厳はもはや存在しなかった。
「素直になりましたね、鬼島さぁん?じゃあ楽にしてあげますよ」
チンピラは指を入れると、慣れた手つきで掻き出す動きをした。しかし、反対の手は鬼島を扱き続けていた。
「あっテメェ!あっうぁ?!やめてぇ?!」
「あんたこれでもう廃業だよ……おら逝け!!」
「びゃ、びゃめでぇ……!ぃぐぅ…!」
チンピラが思い切り指を引き抜くと、鬼島の意思とは関係ない排泄が、上も下も続いていた。
「はい撮影会は終了〜!鬼島さん、お疲れさまでした!もう聞こえてないだろうけど、これ全国の各団体に、生放送してるからね?」
虚ろな目で排泄し続ける鬼島を無視して、チンピラは立ち去っていった。




