第一章5話
GW……世の皆様お休みの所が大多数と思いますが……仕事が!!仕事がぁぁぁ!!
大変遅れまして申し訳ありません。
ラオルスクで冒険者になってから1ヵ月、4月になるとだいぶ暖かくなり非常に過ごし易い陽気になってきました。今日はローレンス様の所もアレーデ先生の所も完全にお休みの日なので、冒険者ギルドで冒険者らしくクエスト受けたのです。とは言ってもソロの私には雑務系のクエストしか受けられないのですけどね。
「ほれ、配達する手紙と物が入った鞄だ。……因みにその鞄はマジックバックだからな?絶対に何があってもその鞄を依頼人の前以外で開けるなよ?」
「はっはいなのです」
今日も受付の端で雑務系のクエストの受注処理をしているゴルノフさんから肩掛け用の鞄を受け取り肩に掛けビシッと敬礼してみます。
「あと、行く場所覚えてるな?」
「はい……まず、ギリムさんの鍛冶屋とマーサさんの服装店とラオルスク公衆大浴場に、商業ギルド会館、ラオルスク自治会ですね?」
「そうだ。それぞれに配達する手紙と、ギリムの所に運ぶインゴット、マーサの所の布、公衆浴場には火属性の魔石が入ってる。盗まれでもしたらとんでもないことになるからな?十分注意するんだぞ」
「りょっ了解なのであります」
肩に掛かった鞄は空間収納と重量軽減の効果が付与されたマジックアイテムのお陰で軽い筈なんですが、えらく重く感じます。ゴルノフさんから地図を受け取り冒険者ギルドから出ようとした所で依頼表を見ているメリンダさんとシャノンさんを発見。
「あっメリンダさんシャノンさんおはようなのです」
「おっ、セラちゃんおはよう。……もしかして配達系のクエストかな?」
「はい」
「あらまあ、ねぇメリンダ。今日は良いクエスト無いから先輩冒険者としてセラちゃんがちゃんとクエストを完遂出来るか一緒に付いて行って見守ってあげまましょうよ」
「んー、確かにそうだねぇ。基本あたし等は付いてくだけだけど一緒に行っても良いかな?」
なんと、いや、その、確かにですね、お二人に一緒に来て頂けると大変心強いので、ありがたいのですけど、でも、それで一日を棒に振ってしまうのはどうかと思うんですけど……。
「あー、セラちゃんの言いたい事はわかるけど、あたし等も別に損になる訳じゃないんだよ?」
「そうそう、セラちゃんのお陰で公衆浴場にお世話になる回数を減らせるし、雑務系のクエスト受けても清潔を維持できるから依頼人受けが良いしね。何より衣服の汚れを浄化の呪文で綺麗にしてくれるお陰で衣服を修繕する回数を減らせるから大助かりな訳なのよ?」
「うんうん……それに、ここだけの話、前にうちのパーティメンバーの怪我を治してくれたじゃない。ほら、あれ、光系の魔術師の<メディカルヒール>ってさ、治る事は治るんだけど怪我の傷跡が残ったり、リハビリしないと後遺症が残る場合もあるからね。その点セラちゃんの<キュア・ライト・ウーンズ>ってすんごく綺麗に、後遺症も無く治るんだよ。これの呪文を使ってもらうには、神殿に下手すれば金貨単位で寄進しないとやってもらえなかったりするんだよ?だから、これくらい手伝わんと神様から怒られちゃうよ」
そう、周りの人に聞こえない様に私の耳元で囁くのです。
その上で、
「ゲスい事言うとね。たったそれだけの事をするだけでセラちゃんと個人的なコネクションを築けると思えば、単純に迷宮で大儲けした時にも勝る価値があるんだよ」
……本物のゲスは自分の事をゲスいと言いながら、本音を暴露なぞしないものです。
お二人の好意をありがたく受け、基本的にはアドバイス無しと言う事で同行してもらい今日の配達クエストを開始するのです。
セラの現在のステータスは以下になります。
名前:セラ
ステータス
体力:C 知力:B- 知恵:A+ 素早さ:C 生命力:C+ 運:B
クラス:アコライト
クラフトクラス:薬師
スキル:神聖魔術:Lv1 Ⅲ 祭祀作法:Lv0 Ⅰ 初級植物知識:Lv1 Ⅲ 初級薬師:Lv1 Ⅱ 初級調理:Lv1 初級解体:Lv0 Ⅰ 初級帝国公用語:Lv0 初級算術:Lv0 Ⅰ 魔力操作:Lv2 Ⅲ 魔力補正:Lv1 Ⅱ
所持金 5金貨20銀貨67銅貨
スキルの横のローマ数字は熟練度を表しています。Ⅲに成ると次のレベルアップまで後少しです。と言う意味になります。




