目的
今回、エゼルたちは洞窟の奥で待ち受ける敵と対峙する。
次々と襲いかかる敵、そして彼らが口にした言葉。
敵の目的はいったい何なのか――。
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マナとラルドは、洞窟の奥へ進んでいた。
「ったく、どんだけいるんだよ」
「バリアもそんな長持ちしないぞ」
ラルドは迫りくる魔物を警戒しながら、うんざりした声を漏らした。
「マスターのバリア信用してるから、もう少し頑張って」
マナは悪戯っぽく笑い、ラルドをからかった。
「かわいい子に言われたら、踏ん張るしかないな」
ラルドのエロおじスイッチが入った…。
「ごちゃごちゃうるせぇ!」
そのとき、目の前に鎖を持った敵が立ちはだかった。
「チェーン・レ……」
敵が魔法を発動しようとした――その瞬間。
辺りが一気に暗くなる。
「う、うわぁぁっ!」
敵が闇に覆われ倒れた。
「な、なんだ!?」
ラルドが目を見開く。
暗闇の向こうから、ゆっくりと二つの人影が現れた。
「……どけ、雑魚ども」
低く冷たい声が洞窟に響く。
アクタスがエゼルと現れる。
「アクタスか。助かるぜ」
ラルドは安堵の息を漏らした。
「マナ、無事か?」
「お兄ちゃん! 大丈夫だよ!」
「おーい、俺の心配もしろよ……」
ラルドが呆れたように声を上げる。
――エゼルとアクタスが合流し、4人は洞窟の奥へ進んでいく。
シューンッ!
鋭い風切り音が響いた。
「危ない!!」
ラルドがとっさにバリアを展開する。
カシャーン!
直後、何かがバリアに激突し、洞窟内に甲高い音が響き渡った。
「ほう、よく防いだな」
闇の奥から、低い声が聞こえる。
エゼルは声の主を睨みつけた。
「お前がボスか?」
「そうかもな」
男が不敵に笑う。
「チェーン・レイ!」
巨大な鎖が飛んでくる。
「なっ……くそっ!」
エゼルが鎖で拘束される。
「エゼル大丈夫か!?」
「な、なに!?」
ラルドも拘束されてしまう。
「はっはは。鎖は連鎖するのさ」
「チェーン・ニード!」
数本の棘が生えた鎖が襲いかかる。
その瞬間、アクタスの足元から闇が広がった。
「ダークハイド!」
迫りくる鎖を、闇が丸ごと飲み込んでいく。
「な、なに! 攻撃が消えた!?」
シャキン シャキン
「ありがとうマナ」
マナが剣を振るい、エゼルとラルドを迫っていた鎖を斬り落とした。
「すまない助かった」
マナが心配そうにアクタスを見る。
「アクタス君に任せて大丈夫?」
「あぁ大丈夫だろ」
ラルドはそう答え、アクタスを信じている様子だった。
「ダークハイド!」
アクタスが再び闇を展開する。
「ちっ、チェーン・レイ」
巨大な鎖が闇へと叩きつけられる。
ガシャーン!!
「終わりだ。 ダークソリ…」
バタッ。
その場にアクタスが倒れ込んだ。
「やばい……限界か」
ラルドが焦る。
「なんだ、魔力切れかよ。 死ねー!」
敵が鎖を振り下ろす。
ガシャァン!! ガシャァン!!
ラルドのバリアが、立て続けに攻撃を受け止めた。
「ったく、鬱陶しいバリアだ」
「褒め言葉をありがとよ」
ラルドは歯を食いしばりながら、バリアを維持し続けた。
「アクタスは俺に任せろ。 エゼル、お前は本気で攻撃するなよ」
ラルドはバリアを維持しながら叫んだ。
「なんでだよ」
「洞窟が持たない」
「……しょうがねぇな」
すると、マナが一歩前に出る。
「なら、私が決める! お兄ちゃんサポートお願い」
「よし、行くぞ」
二人は同時に構えた。
「チェーン・レイ!」
敵が巨大な鎖を放つ。
「ブレイクヴァイン!」
エゼルが地面を蹴り、鎖へと拳を叩き込んだ。
ドォーン!!
凄まじい衝撃が洞窟内に響き渡る。
「ぐっ……! あー、鬱陶しい! 死ねぇー!!」
敵は怒声を上げ、さらに鎖を振り回した。
「チェーン・ヴァイト!!」
鎖がエゼルとマナへ巨大な口をのように襲いかかる。
「ライトニング・ヴレイカー!」
ドガァァァァンッ!!!
雷をまとった拳が、鎖を真正面から吹き飛ばした。
「はぁー! パーズスラッシュ!」
マナの剣が敵を斬り裂く。
ズバァァンッ!!!
「うわあああ!!」
「やったか?」
エゼルは倒れた敵を見下ろした。
ラルドがアクタスを背負いながら、二人に近づいてくる。
「よぉ。お前たちの目的はなんだ?」
「ふっ……俺を倒しても意味はない」
「なんだと?」
「俺たちは、ただの時間稼ぎに過ぎない」
その言葉に、エゼルの表情が険しくなる。
「どういうことだ?」
「いずれわかるさ……」
「おい、待て! ちゃんと説明しろ!」
ラルドが問い詰める。
「気絶しやがったか…」
「どうするのマスター?」
マナがラルドに尋ねる。
「とりあえずこいつらを魔法局に引き渡す」
「こいつらの目的は、魔法局に聞き出してもらうことにする」
「まずは出口に行って、3人と合流だ」
ラルドの言葉に、2人が頷く。
――エゼルたちは、洞窟の出口へと向かっていた。
その頃、出口付近では。
「ロックサンド!」
ノルドマンが魔法を放つ。
地面が盛り上がり、敵を左右から挟み込む。
バーン!!
土砂がぶつかり、敵の動きが止まった。
「これで片付いたか」
ノルドマンが周囲を見渡す。
「あぁ、ありがとうノルドマン」
レイバークがノルドマンに礼を言った。
そこへエゼルたちがやって来る。
「おーい、お前ら無事か?」
ラルドが声をかけた。
「俺たちは大丈夫だ。そっちこそ大丈夫か?」
ノルドマンが尋ねた。
「アクタスが限界になったくらいで、こっちも無事だ」
「そりゃよかった。これからどうするんだ?」
「一旦、魔法局にこいつらを預けて、指示を仰ぐ」
ラルドが気絶した敵を見ながら答えた。
「その後、俺たちはギルドに帰るぞ」
全員がうなずく。
ーーエバーリンクのメンバーは魔法局に敵を預け、ギルドへ戻る。
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