魔法の世界
今回は、魔法の属性やダンジョンなど、この世界についてのお話です!
そして、エバーリンクに隠された意外な一面も……?
陰で動く怪しい男の正体とは……
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
第3話【魔法の世界】
ここは魔法学校。
パーナが教壇に立ち、生徒たちに授業をしていた。
「今日は魔力について勉強しましょう」
パーナが黒板に「魔力」と書く。
「この世界では、人口の7割が魔法を使うことができます」
「そして、魔法を使える人を魔法士と呼びます」
生徒の一人が手を挙げる。
「じゃあ、残りの3割は?」
「残りの3割は体内に魔力を持っていないため、魔法を使うことができません」
「じゃあ、お父さんとお母さんが魔法を使えたら、子供も使えるの?」
パーナと生徒たちのやり取りが続く。
「必ずではありません。でも、魔力を持つ可能性は高いと言われています」
「へぇー!」
子供たちが興味深そうに黒板を見る。
「では次に、魔法にはどんな属性があるのか見ていきましょう」
「魔法には、主に9つの属性があります」
パーナが黒板に書いていく。
「火、水、雷、土、氷、草、光、闇、そして無属性」
「属性には相性があります。例えば、火は草に強く、水に弱い、といった具合ですね」
ここでも生徒の一人が手を挙げる。
「じゃあ、無属性は?」
「無属性には、属性による相性がありません」
「属性から派生して、さまざまな魔法が存在します」
「例えば、無属性からバリアを作り出したり、火属性の身体強化魔法を味方に付与したりします」
「そして、複数の属性を組み合わせることで、特殊な魔法を生み出すこともできます」
「ただし、一人が持てる魔法属性は一つだけです」
生徒たちが首をかしげながら質問する。
「じゃあ、どうやって複数の魔法を組み合わせるの?」
「仲間と一緒に魔法を使うんです」
「複数の魔法を組み合わせたものを、複合魔法と言います」
「先生はどんな魔法が使えるの?」
「先生は回復魔法が使えます。簡単な傷を治すことができます」
「すごい! じゃあ先生は戦えるの?」
パーナは微笑みながら答える。
「ふふ、それはどうでしょうね」
「さて、この世界には他にも、闇ギルドやダンジョン、七大陸など、さまざまなものがあります」
「特に気をつけなければいけないのは、闇ギルドです」
「闇ギルドは、皆さんが『してはいけない』と言われるような悪いことをしている人たちの集まりです」
「じゃあ、闇ギルドは悪い人たちってこと?」
「そうです。とても怖い人たちなので、皆さんは関わらないようにしてくださいね。お出かけするときは、親御さんと一緒に行きましょう」
「はーい!」
生徒たちが声をそろえて返事をする。
再び生徒が手を挙げる。
「先生、ダンジョンってどんな場所なの?」
「ダンジョンには強力なモンスターがたくさんいて、とても危険な場所です」
「ただ、ダンジョンの奥には、一生遊んで暮らせるほどのお金や、とても強力な武器が眠っていることもあります」
「すっげーお金持ちになれる!」
パーナの顔色が一変する。
「残念ながら、全員がお金持ちになれるわけではないんです」
「帰ってこられない人もいる、とても危険な場所です」
生徒たちがおびえだす。
「え、怖い……」
「そうですよ。だから、皆さんは大人の許可なくダンジョンに入ってはいけません」
「はーい!」
再び、生徒たちが声をそろえて返事をする。
「先生のところは、どんなダンジョンに行ったの?」
急にパーナの表情が曇る。
「え、あ、うちは小さいギルドだから、ダンジョンの依頼は来ないんだ。あはは……」
「なーんだ、お話聞きたかったのに」
「先生のところって、エバーリンクって言うんでしょ!」
「毎年、人気ギルドランキング最下位なんだよ」
パーナは苦笑いを浮かべた。目にはうっすらと涙がにじんでいる。
「……みんな、よく知ってますね……」
「皆は憧れの魔法士はいますか?」
「僕、サイバーが好き! ロボットみたいので戦うから!」
「私はフェアリースマイルが好き! 女の子ばっかりのギルドだけど皆かわいいの!」
「俺は最強になりたいから、スピリットソウルに入るんだ!」
「俺は、マキアマさんみたいに空を飛べるようになりたい!」
生徒たちは目を輝かせながら、それぞれの憧れを語り合う。
「アカネさんは?」
パーナが答えていない生徒にも質問する。
「わ、私は…エバーリンクのマナさん…。」
「え、うちのマナ!? どうして?」
パーナが目を見開いている。
「この前、道に迷っている時に助けてもらえて。そこからたまに会う時に優しくしてもらえてうれしいんです。」
パーナの表情が自然とほころんだ。
「それはよかった。これからもマナをよろしくね」
「はい!」
アカネは満面の笑みで答えた。
――同時刻。
「やめろ! うわああっ!」
男の悲鳴が、路地裏に響き渡った。
「さっさと答えろ。カルタの領主はどこだ?」
鎖を手にした男が、目の前の男を容赦なく追い詰める。
「し、知らない! 本当に何も知らないんだ!」
「そうか。なら、死ね」
鎖の先端が、男の首元へと迫る。
「ま、待ってくれ! わかった! 知っていることを話すから!」
「最初からそう言えばいいんだ」
男は口元を歪めた。
「さあ、話せ。領主はどこにいる?」
路地裏に、再び沈黙が訪れた。
「領主は、明日の列車に乗ってカルタに帰る」
「そうか、ありがとな」
グサッ
カルタの領主を狙う謎の男。
その目的は、まだ誰も知らない。
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