↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ゴッドギア」  作者: りゅう
第1章 闇ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/17

エゼルの死

衝撃展開の12話!!


ゾルゲットを倒し、神の力はどうなるのか

そんな最中カルタの街に大洪水が迫る!?


果たして、彼らは町を守り切ることができるのか……?

「おい……さっきから、揺れが激しくねぇか?」

ノルドマンが眉をひそめ、洞窟の奥へと目を向けた。


「皆、戦っているんだよ……」

タカは不安を押し殺すように拳を握りしめ、周囲を警戒する。


その瞬間――。


ゴゴゴゴゴッ!!


地面が大きく揺れ、天井から小石が次々と落ちてきた。


「な、なんだ!?」

ノルドマンが驚いて周囲を見回す。


直後、頭上から轟音が響き、巨大な岩が地面へと叩きつけられた。


「や、やばい! 洞窟が崩壊するぞ!」

レイバークが叫ぶ。


「待て……このままじゃ、大量の水が街の方へ流れ込むぞ……!」

三人の視線の先で、洞窟の奥から不気味な水音が響き始めていた。


「ノルドマン、土魔法で街に水が行かないようにしてくれ!」


「タカは水を別な方向に少しでも流してくれ!」

レイバークの指示に二人はうなずく。


「ガイアン・テッセ!!」

ノルドマンが魔法を発動させる。


地面が大きく盛り上がり、土の壁が滝の周囲を覆うようにせり上がった。押し寄せる水が壁にぶつかり、激しい水しぶきが舞い上がる。


「うぉぉー!」

レイバークは雄叫びを上げると、巨大化した身体で土壁を両手から押さえ込んだ。


凄まじい水圧に、足元の地面が少しずつ削られていく。


「ウォーターショット!」

タカは魔法を発動させた。


両手から放たれた水の波動砲が、街とは反対方向へ向かって勢いよく噴き出す。押し寄せる水の一部がその衝撃に押され、徐々に流れを変えていった。


――しかし、水の勢いは衰えなかった。


「なにっ……!?」

凄まじい水圧に耐えきれず、ノルドマンが作り出した土の壁に亀裂が走る。


次の瞬間――。


土の壁が音を立てて崩れ、大量の水が一気に押し寄せた。


「うわぁぁっ!」

レイバークの巨体が水の勢いに押される。


「レイバーク! 大丈夫か!?」

ノルドマンは叫び、必死にレイバークに駆け寄る。


「そんな……水が街に……」

タカは悔しそうに唇をかんだ。


「くそっ……中にいる皆は無事なのかよ……!」

ノルドマンが焦っている。


――その瞬間。


バシュッン!!


突然、何かが勢いよく飛び出してきた。


「今度はなんだよ!?」

ノルドマンが驚いて振り返る。


「みんなを頼む」

エゼルはノルドマンたちにラルド、アクタス、マナを託した。


「エ、エゼル!?」

レイバークが驚き目を見開く。


「みんな無事か?」

ラルドはノルドマンたちの姿を確認し、心配そうに声をかけた。


「俺たちは何とか無事だ。それより中で何があったんだ…」


「俺にもよくわからん。とにかく今のエゼルは強い」

ラルドは険しい表情で、エゼルの姿を見つめた。


その頃、エゼルは空中から水の流れを見ていた。


「ブレイクヴァイン!!」

エゼルは拳を振りかぶり、そのまま地面へと叩きつけた。

轟音が鳴り響き、凄まじい衝撃が大地を駆け抜ける。


次の瞬間、森のふもとから街へと続く地面が大きくえぐり取られた。


押し寄せていた大量の水は、街へ向かう流れを変え、深くくぼんだ地面へと勢いよく流れ込んでいく。


「な、なんて威力だよ……。森のふもとから街まで、5キロはあるぞ……」

レイバークは目の前の光景を信じられないといった様子で見つめた。


「ふもとから街までの地面を、丸ごとえぐるなんて……」

タカも言葉を失った。


その場にいた全員が、エゼルの放った一撃に驚愕していた。



エゼルは皆のもとへ戻ると、そのまま力なく倒れ込んだ。

「おい、エゼル! しっかりしろ!」


ノルドマンが慌てて駆け寄る。

しかし、エゼルは返事をすることなく、地面に横たわったままだった。


「くそっ……! とにかく、魔法局の救護班が来るのを待とう!」

ノルドマンが焦りをにじませながら叫ぶ。


「それまで、みんなの応急処置をするんだ!」

タカ、レイバークはうなずき、それぞれ負傷した仲間のもとへ駆け寄った。


――数時間後。


「エゼルさん以外のメンバーは、全員一命を取りとめました。ただエゼルさんはまだ意識不明です。」

救護班の一人が、険しい表情で告げた。


「そうか……」

その場にいた者たちは、ひとまず安堵したものの、エゼルの容体を心配していた。


「ところで、ギルドマスターは?」

魔法局の男が一同を見回した。


「あぁ、俺だ」


「君たちから詳しい状況を聞いたうえで、今回の件を処理する。まずは、何が起きたのか説明してください」


ラルドたちは、洞窟の崩壊から街を守るために行動したこと、そしてエゼルが圧倒的な力で水の流れを変えたことまで、今回の出来事を事細かに説明した。


話を聞き終えた男は、静かにうなずいた。

「そうか、わかった」


一瞬の沈黙。


「では、これより判決を言い渡す」


「……判決?」

ラルドたちは、突然の言葉に戸惑った。


「エバーリンクは、明日より闇ギルドとする」


「なっ……!?」

一同に動揺が走る。


男は表情ひとつ変えず、さらに告げた。

「そして、エゼル……彼は死刑だ」


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

もし面白いと思っていただけたら、ブックマークや評価で応援していただけるとうれしいです。


毎週火曜、金曜、日曜に更新しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。