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「ゴッドギア」  作者: りゅう
第1章 闇ギルド

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護りたいもの

ゾルペスのリーダー、ゾルゲットとの激闘。

圧倒的な神の力を前に、エゼルたちは追い詰められていく。


仲間を守るため、立ち上がるエゼル。

その拳に、すべての想いを込めて――。


果たして、エゼルたちはこの絶望的な戦いを乗り越えられるのか。


そして、エゼルの身に起こる変化とは……?

ガシャン!!


ラルドがマナの目の前にバリアを張る。

しかし――。


バキィン!!


ゾルゲットの攻撃を受け、バリアが砕け散る。


「くそっ……!」

ラルドはとっさにマナの前へ飛び出し、両腕を広げた。


グサッ! グサッ! グサッ!


「うっ……!」

三本の氷の刃が、ラルドの身体に突き刺さった。


「マ…スタ……!?」

エゼルが目を見開く。


ラルドは苦痛に顔を歪めながらも、マナをかばうように立ち続けていた。


「エゼル……」


「マナは……俺が死んでも守る。だから……あいつを頼めるか?」


ぽたっ……ぽたっ……。


ラルドは苦しそうに息を吐きながら、エゼルを見つめる。


「ああ…、任せろ…!」

エゼルは拳を強く握りしめ、血を流しながらも、ゆっくりと立ち上がった。


そのとき――。


「俺……が……破壊、する……」

ゾルゲットの声が洞窟に響く。


その表情から、先ほどまでの余裕は消えていた。


「すべて……破壊してやる……!」

ゾルゲットは頭を押さえ、身体を震わせる。


「うおおおおおっ!! チェーン・バイガ!!」

次の瞬間、洞窟の天井と地面から、数千もの鎖がエゼルめがけて一斉に飛び出した。


「神の力に飲まれているお前なんかに……俺たちは負けない!!」


エゼルは迫りくる鎖を見据え、全身に魔力を集中させた。

「セイレイズ・アーマス!!」


バチバチバチバチッ!!


エゼルの全身から凄まじい雷光がほとばしり、周囲の岩肌に無数の亀裂が走る。


天井付近に膨大な雷の魔力が集束し、巨大な雷雲のような光の渦を形成した。

次の瞬間――。


ズドォォォォォン!!


ゾルゲットの頭上から、巨大な落雷が降り注いだ。


そしてエゼルが全魔力を右拳に集中させ、落雷と同時にゾルゲットにぶつける。


「うおおおおおおおっ!!」


ドゴォォォォォォン!!


落雷と拳撃が重なり、凄まじい雷光が爆発的に広がる。


バリバリバリバリッ!!


無数の鎖が砕け散る。

衝撃波により洞窟内が大きく揺れる。


「ぐはぁぁぁっ!!」

直撃を受けたゾルゲットが吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。


「とんでもねぇ威力だな……!」

ラルドはマナとアクタスをかばうように両腕を広げ、押し寄せる衝撃波から二人を守っていた。


「はぁ…はぁ…」

エゼルが膝をつく。


「よくやったぞ、エゼル。立てるか?」

ラルドが心配そうに声をかける。


「……もう、動けそうにない」

エゼルは苦笑いを浮かべた。


「そうか……俺もだ」

ラルドも苦笑いを返し、その場に膝をついた。


――その瞬間


グラグラッ


「ま、まじかよ」

エゼルとラルドは驚き見合わせる。


「や、やばい……! 身体が動かない……!」

エゼルは身体を動かそうとするが、力が入らない。


「くそっ……! どうすりゃいいんだよ!!」

ラルドが悔しそうに声を荒らげた、そのとき――。


ドゴォン!!


突如、頭上から大きな岩の塊が次々と崩れ落ちてくる。

洞窟全体が激しく揺れ始めた。


そして――。


エゼルたちの頭上にも、巨大な岩が落ちてきた。


「ここまでか……」

ラルドは迫りくる岩を見上げ、悔しそうに呟いた。


――そのとき、エゼルの脳裏に仲間たちの姿が浮かんだ。


(俺は…こんなところで死ぬわけにはいかない……)


(マナを、皆を……)


「俺が……護る!!」

エゼルは震える身体に、必死に力を込めた。


その瞬間――。

エゼルの身体が、まばゆい光を放ち始めた。


『……お前は、何を望む?』


(誰だ……?)


『……もう一度だけ聞く。お前は、何を望む?』


(俺は……仲間を守る力が欲しい!!)


『ならば、見せてみろ』


『お前のその意志が、どこまで通用するのかを――』


バゴーン!!


エゼルの身体から凄まじい衝撃波が放たれ、周囲の岩を次々と吹き飛ばした。


「な、なんだ……!? いったい何が起きたんだ……!」

ラルドは目を見開き、目の前の光景に言葉を失った。


――その瞬間


エゼルがラルドたちのもとへ駆け寄った。


「マスター、アクタスを抱えててくれ」


「お、おう!?」

エゼルはマナとラルドを抱え、片足で地面を強く蹴った。


凄まじい勢いで飛び出し、洞窟の出口へ向かって一気に駆け抜ける。


「うおおおっ!? 速すぎだろ!!」

振り落とされそうになったラルドは、必死にエゼルにしがみついた。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


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毎週火曜、金曜、日曜に更新しています。

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