↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ゴッドギア」  作者: りゅう
第1章 闇ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/16

ゴッドホルダー

神の力を手に入れた男、ゾルゲット。


その力は、人の領域を超え、戦況すら一変させる。


立ち向かうエゼル。

しかし、その拳は敵に届かない。


圧倒的な力の差を前に、少年たちは何を思うのか。


そして、神の力に隠された秘密とは――。

「ゴッドホルダーとはなんだ?」


「下級のギルドはそんなことも知らないんですね」

ゾルゲットはエゼルの答えに笑う。


「ゴッドホルダーとは、神の力を宿した魔法士のことです」


「その力は、一人で戦況を覆し、国の運命すら左右すると言われるほどの存在です」

ゾルゲットは、余裕の笑みを浮かべた。


「各大陸に10人も存在しない。数万人の魔法士がいたとしても、かなわない」


そして、エゼルを見据える。

「その力を持つ者は、まさに人の領域を超えた存在なのですよ」


ゾルゲットは不敵に笑った。

「そして――僕も、その一人になったのです」


「なっただと?」


エゼルは眉をひそめた。

「えぇ、先ほど手に入れました」


「……その力を手に入れることが、お前たちの目的だったのか」


「そういうことです」

ゾルゲットは、まるで世間話でもするかのように答えた。


「カルタの領主はどうした」

エゼルが問い詰める。


「用済みなので消えてもらいました」


「なら、そこ男を殺したのはなぜだ」


「なんとなく、ですかね」

ゾルゲットは、くすりと笑った。


「そうか……。お前はここで倒す!」

エゼルは拳を強く握りしめ、腰を深く落とした。


「愚かな。神の力を思い知りなさい」


次の瞬間――。


ビリッ!


雷光が弾け、エゼルの姿が消えた。

一瞬で間合いを詰め、ゾルゲットの頬めがけて拳を叩き込む。


ドゴッ!


しかし――。


ゾルゲットは、その場から微動だにしなかった。


「なっ……!?」

エゼルは目を見開いた。


「どうしました? 威勢の割にこんなものですか?」

ゾルゲットは微塵もダメージを受けていなかった。


「では、次は私の番ですね」

次の瞬間、ゾルゲットの拳がエゼルの腹部に叩き込まれた。


「ぐはぁ…!」

エゼルは壁まで吹き飛ばされる。


「ぐっ…」

エゼルは苦痛に顔を歪めながら、なんとか身体を起こそうとする。


一方、ゾルゲットは自分の拳を見つめていた。

「神の力を手に入れただけで、これほどの腕力と耐久力を得られるとは……」


ゾルゲットは不気味に微笑んだ。

「我ながら、驚きですね」


「お兄ちゃん!」

マナの叫びが響いた。


「エゼル大丈夫か!?」

ラルドがアクタスを抱えながらマナとともに駆け付けた


エゼルは二人を見て、かすれた声で叫ぶ。

「逃げろ……!」


「おやおや、うちの幹部を倒すとはなかなかやりますね。」

ゾルゲットが不敵な笑みを浮かべている。


「やぁぁっ!!」

マナが剣を構え、一気に距離を詰める。


ガキィン!!


剣と鎖が激しくぶつかり合い、金属音が洞窟に響き渡った。


「そろそろ神の力も試しますか」


「神の力?!」

ラルドが驚愕に目を見開く。


その隙を見逃さず、マナが魔力を集中させた。

「メティア!!」


「チェーン・ブラスト!」

ゾルゲットが鎖を振るうと、鎖の表面から炎が噴き出した。


次の瞬間、炎がマナの魔法に激突する。


ドォォン!!


激しい爆発が起こり、二つの魔法がぶつかり合う。


「なっ……! メティアが相殺された!?」

マナは驚愕に目を見開く。


「チェーン・ウォーター!」

今度は鎖から大量の水が噴き出し、マナへと襲いかかった。


「うそ!? 2属性!?」

マナが驚いた次の瞬間、大量の水が直撃する。


「キャアァッ!!」

マナの身体が吹き飛び、勢いよく壁に叩きつけられた。


ドゴォン!!


衝撃で洞窟全体が大きく揺れる。


ポロッ……ポロポロッ。


天井から小石が降り注ぎ、岩肌に亀裂が走った。


「マナ!」

ラルドが叫ぶ。


「ライトニングヴレイカー!!」

全身に雷をまとい、ゾルゲットへと一気に突進する。


「チェーン・アイス!」

次の瞬間、鎖から無数の氷の刃が飛び出し、エゼルへと襲いかかった。


ガシャン!!


氷の刃がエゼルに迫る。


「ぐっ……!」


避けきれなかった一本が、エゼルの左肩に深々と突き刺さった。


「エゼル!!」

ラルドが叫ぶ。


「あの野郎、3属性なんて反則だろ……」

ラルドは冷や汗を流し、ゾルゲットを見据えた。


「そろそろ、君たちとの遊びはこの辺で終わりにしましょうか」

ゾルゲットは余裕の笑みを浮かべ、鎖を構えた。


「チェーン・ブラスト!」

鎖から噴き出した炎が、エゼルめがけて放たれる。


「くそっ……! 足が……!」

左肩の傷が響き、エゼルは思うように動けなかった。


その瞬間――。


バシャァン!!


エゼルの目の前に、巨大なバリアが出現した。


「これ以上、うちのガキどもを苦しめるのはやめろ!!」

ラルドが激昂し、ゾルゲットをにらみつける。


しかし、ゾルゲットの表情から笑みが消えた。

「……貴様らこそ、私をなめるな」


次の瞬間、鎖が唸りを上げてラルドのバリアに激突する。


ガシャァン!!


激しい衝撃とともに、バリアに亀裂が走った。


「なっ!?」

ラルドが目を見開いた、その直後――。


ガシャァァン!!


バリアが砕け散った。


鎖は勢いを緩めることなく、そのままエゼルへと襲いかかる。


「ぐはっ……!!」


直撃を受けたエゼルの身体が宙を舞い、勢いよく吹き飛ばされた。


口元から血がこぼれ、エゼルは地面に叩きつけられる。


「エゼル!!」


「ガキどもを苦しめてほしくないんだろ?」


「なら、そこで伸びてる女から殺してやる」

ゾルゲットは口角を上げ、不敵な笑みを浮かべる。


「チェーン・アイ…。う…」

突然、ゾルゲットが頭を抱え、苦しみ出した。


「なんだ?どうしたんだあいつ…」

ラルドがゾルゲットを見ながら警戒する。


しかし、ゾルゲットはすぐに体勢を立て直した。


「……チェーン・アイス!」

鎖から無数の氷の刃が飛び出し、マナめがけて一斉に襲いかかる。


「マ……ナ……」

地面に倒れたまま、エゼルはかすれた声で妹の名を呼んだ。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

もし面白いと思っていただけたら、ブックマークや評価で応援していただけるとうれしいです。


毎週火曜、金曜、日曜に更新しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。