第16話「提案」
ここはNovember motor sportsの事務所兼工場。
メカニックたちが整備をこなしている隣で僕達もドライバーも動画編集などの事務作業をこなしていた。
「あ〜、終わんねぇ…監督〜、もう動画編集者雇いましょうよ〜」
「そんな金が俺らみたいなF2チームにあると思うか〜?」
「F2出れてる時点であるでしょうよ」
「それは一理ある。」
「監督納得しちゃったよ。」
ジャクソン、大輝、モントーヤの3人で談笑していた。
あの日の確執はどこかに行ったようだ。
その時、松下のパソコンのメールボックスに何か来ていたことに気付いた。
「あれ、松下センパイ、なんか来てますよ。」
「本当だ。なんだこれ?Storm F1 teamからだ。」
「Stormって、あの最下位らへんばっか走ってるテールエンダーだろ?」
「なになに?」メールを開く。
そこには松下の実力の高さを評価し、来年から契約を結びたいという旨のものだった。
「ってことは、これ契約すれば、俺もF1に行けるってこと…?」
「すごいじゃないか!F1だぞ!」
「でも、この返事、今度の最終戦が終わるまで待ってもいいですかね?」
「どうした?」
「F1に行くことが決まったなら、チャンピオンを取ってからにしたくて。」
「…分かった。俺からもStormに話しておいてみる。」
その頃、永野にも良い知らせが届いていた。
「????」
永野はモニターを見ながら?をずっと頭の上に浮かばせているようだった。
「どうした?駿?」
「これってどういうこと?」
指さした先にはHAAS F1チームからのオファーに関するメールが表示されていた。
「つまり、お前はF1に行けるってことだ!すごいぞ!駿!」
「え?え?まじ?やった!」
駿とノアははねながらハグする。
「あ、でも、返事するのはアブダビまで待ってもらっても大丈夫かな?」
「どうして?」
「やっぱ、F1に行くなら、ヒロくん倒してからじゃないと!」
「フフッ。駿らしいな。」
この時、2人の目標は自分が表彰台の一番高いところに立つと決まった。




