雨の日ジャンクション(小生さんがどれだけ運がいーのかのお話)
サイレント劇風
禍酉市の学生向けの住宅街に頭に空軍グラス、チョッキ、バックパックと小さい背が目印の島根みもねが歩いてる
六月らしく雨が降りしかも台風が近づいていて軍用レインコートを着ている島根みもねの体を雨粒を叩きつける
島根みもねが道を歩いてるとタバコ屋の看板の屋根の下で一人、小学生低学年位の女の子が泣いている
島根みもね、何かと思い近づく
女の子、島根みもねに気付き顔を少し上げる
どうしたのか島根みもねが訪ねる
女の子が泣き声をあげながら上の方を指差す
島根みもねが指差す方を見ると木に傘が引っ掛かっていてアメリカンの鼠アニメのイラストが描いてあるところからその女の子のだと思われる
島根みもね、女の子に任せろと言わんばかりにグーをして塀を乗り越えて木に登ろうとする
女の子、邪悪な笑顔をする
背の高い木で島根みもね、枝に足を掛け苦労しながら少しずつ登っていく
かなりの高さまで登り傘が引っ掛かってる枝の近くまでつく
島根みもね、木の幹に手を掛け傘まで手を伸ばす
が、傘まであと数センチの所までしか手が伸びない
細い木を足場にしてもう少し近くに寄る
女の子さらに邪悪そうな笑い方をする
島根みもね、木に引っ掛かっている傘を手に取る
その瞬間、足場にしていた細い枝が折れる
真っ逆さまに頭から落ちる島根みもね、地面には、ごつごつとしている石が沢山転がっている
地面まであと二メートルと言う所でいきなり島根みもねの体が落下の動きを止める
落ちる時の抵抗でレインコートが捲れて腰に巻いてあるバックパックが木の枝に引っ掛かっていた
傘は、空へと吸い込まれていった
島根みもね、ベルトのケースからナイフを取り出して引っ掛かってる枝を切って降りて傘を追うために走り出した
女の子、ものすごく悔しそうな顔をした
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島根みもね、叩きつける雨の中傘を手に入れるために走っていた
傘は、空を漂いどこかへと飛んでいってる
そのため、上を向いて走っていた
その島根みもねの十五メートル先には、普段なら閉まってるはずのマンホールの蓋が無かった
島根みもね、マンホールに気づかない
マンホールまであと三メートル
女の子邪悪そうな笑い方する
島根みもね、特に何にもなく飛び越える
マンホールがあった事さえ気づかないまま傘をそのまま追いかける
女の子、キレぎみの顔をする
×× × × ××××
島根みもね、傘を追いかけて禍酉市南部の真ん中を通る禍酉南通りを走っていた
天気は、さらに悪くなり雷が近くで光り鳴っている
傘が見通しの悪い十字路を縦に横切り飛んでいく
島根みもね、そろそろイライラしてくる
十字路の横からトラックが走ってくる
もちろん島根みもねからトラックは、見えない
十字路にそのまま突っ込んで行く島根みもね
トラックと島根みもねがぶつかろうとしたその瞬間、島根みもねが転び滑りそして街灯に腹からぶつかり止まった
トラックは、何も無く通りすぎる
島根みもね、こんな所で足を滑らせるなんて運が悪いと言いたそうな顔をする
女の子、殺しきれなかった事にキレた顔をする
××× ××× ××× ××
島根みもね流石にもう諦めて帰ろうとする
辺りを眺めると歩道橋の手すりに傘が引っ掛かっていた
島根みもね、傘を取りに行こうと歩道橋の階段を登る
空では、雷が何度も鳴っている
傘を手に取ろうとした瞬間誰かに呼ばれた気がして後ろを振り向いて端の方まで行く
歩道橋の下にコンビニで雨宿りしている御影英一が呼んでいた
島根みもね、どうしたのかと言う
御影英一、傘を盗まれたと言う
その瞬間、歩道橋に引っ掛かっていた傘に雷が落ちた
いきなりの事に雨に濡れるのも構わずに島根みもねの元に走り出す御影英一
歩道橋まで掛け上がると島根みもねは、腰を抜かしてへたれていた
御影英一、何があったんですかと慌てながら言う
島根みもね、女の子と傘の事を言う
そしたら何故か歩道橋の反対側に怒った顔の女の子がいるのに気づく
島根みもね、思い付く
鞄がわりに使ってるバックパックから折り畳み式の傘を取り出して女の子に渡す
女の子、傘を受け取り、今にも泣きそうなくらい悔しそうな顔であっかんべーをしたあと空へとふわりふわりと、飛んでいって消えた
島根みもね、御影英一、アメリカンジェスチャーでさぁ?をする
難しいね無音でするのって




