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第三死 剣聖と賢者と…… 前編

       『 Result 』


         30P 

       報酬 なし 

              

       力    105+45   

       魔力   184+76   

       体力   85+42   

       すばやさ 122+60 


               

 

       女神の祝福                   

    【世界平和】Lv003          

    【神官プリースト】Lv001     

    【呪術師シャーマン】Lv001    

    【魔法使い(マジシャン)】Lv001   

    【生物学者バイオロジスト】Lv001  

    【魔導士ウィザード】Lv002    

     

      スキル

     危険察知 IV   スキルアップ

     隠密 IV     スキルアップ

     投擲 IV     スキルアップ

     暗殺 III     スキルアップ     

     魔法合成 III   スキルアップ      

     魔法操作 III   スキルアップ    

     帯電 II     

     魔導 I

     耐火 I


      必殺技フェイバリットスキル

     雷撃槍らいげきそう

     


      魔法 

     初級回復魔法プチキュア 

     初級呪魔法プチカ    

     初級解呪魔法リプチカ  

     呪毒魔法カーズ     

     解呪毒魔法リカーズ   

     初級属性魔法(火水氷土雷風)

     中級属性魔法(火水氷土雷風)                   

     上級属性魔法(雷)


     『 残り時間60秒 』



 ……はい。


 9回目のResult。どうもありがとうございます。


 絶対に助けるって誓った相手に、またまた助けられた情けない女スピカです。



 とりま、ちょっと叫ばせて下さい。



 スゥゥゥウゥ……



 があああああ無理だ~~~~~~!!! あんなの無理だああああ~!!


 剣聖って……あのどう見ても正気を失っているエゲツナイ爺が?


 2m以上ある巨大な両手剣を片手でブンブン振り回しながら襲って来るとかひどくない?


 そもそもなんでリゲル達は剣聖に襲われちゃってるワケ?


 斬光断罪剣とかいう必殺技フェイバリットスキル。あんなの反則じゃん。


 範囲がめちゃめちゃ広い上に球型で逃げ場無し。速度もむちゃくちゃ早い。おまけに威力もパナイのう!!


 岩石魔法ストーンで作った、石壁124枚を余裕で微塵切りにするって……124枚だよ?



 ありえない。



 大体さぁ。


 魔法学校の校長に魔法を封印されて、たった3個しか魔法が使えないし、まともに戦える訳がないわ。


何のために一生懸命三年間も魔導士の勉強したと思ってるのよ。……はぁ。


 ハンデ付きであんな化物爺と戦えって、どー考えても無理じゃん。


 あー……どうしよ?




 ともかくResultさんがドンドン自己アピールしてうるさいから確認しますか。



 相変わらず何のポイントかわからないけど、たった30Pでした。


 何かが間違っているって事なのかな? ともかく30Pじゃ当然報酬は無し。しくしく。



 ステータスは女神の祝福の成長補正がプラスされて、魔力がすごい勢いで伸びている。その次がすばやさかな。



 スキルには魔導と耐火が追加。魔導がどんな効果か知らないけど、3年勉強して『I』かぁ。


 耐火はイノシシ(カペラ)が火の魔法をマスターするために、火の球を体で受けてたせいね。


 あ、もしかしてカペラの魔法は教え直しってことなのかな……


 

 魔法の欄には上級魔法の雷が追加されていた。どんな魔法かは内緒ね。


 あーあ、封印されなかったらバリバリっと見せれたのになぁ。


 封印……『魔法封印マジックシール』かぁ。


 どんなに沢山魔法を覚えても封印されたらアウト。もし魔物に使われたら即死亡も当然ありえる。


 『魔法封印マジックシール』は校長対策なだけでなく、魔法使いとして解除方法を知っておかないとね。


 

 さてさて、守護女神トレミー様への祈り。今回は何にしようかな。


 切れた腕をくっつけるなら上級回復魔法ハイキュア以上が必要になる。って事は【神官プリースト】?



 斬光断罪剣を防ぐとしたら……防ぐ方法……うーん思いつかない。


 そりゃそうよね。剣聖の必殺技フェイバリットスキルなんだもの。簡単に防げる訳がないわ。


 つまり必殺技フェイバリットスキルを撃たせないってのが正解かな?


 というか撃たせない状況作り、もしくは初めっから嘆きの洞窟に行かないってのもイイネ!!



 行かない訳にはいかないだろうな……言う事聞かない男子が2名もいるんだから。


 ともかく斬ってくる校長と、封印してくる校長をなんとかしないとダメだね。


 ……ぐえー難易度高ーい。





 あ、そうそうResultさん制限時間60秒にしてくれたんだね。



 うん。地味に時間余って草。



 ……



 ……まだかな。



 ………



 お、来た来た。





 私は眩しい光に包まれ、やがて光が治まると、目の前にはハダル神父がいた。




「それではスピカよ。あなたは守護女神トレミー様へ、何を祈り何を願う。……ねぇねぇスピカはぁん。【神官プリースト】ってめっちゃ素敵やん?」 


 どうもお久しぶりですハダル神父。突然お姉みたいな喋り方になってどうしたの……とりあえず無視しとこ。


「えっと、私は魔法使いを目指しているのですが、魔法使いって魔法を封印されたら危ないですよね。負け確ですよね。死んじゃいますよね。だから私、魔法を封印されても解除出来ちゃう……そんな職業になりたいです」


 と、言いながら魔法学校の校長をチラっと見る。向こうもこっちをじっと見ていたのでガッツリ目があった。


「そうですか。魔法の封印について……ふむ」


 ハダル神父が校長の方を見る。校長はゆっくり頷いた。


「でしたら……シリウス魔法学校長のような立派な【賢者セージ】ですかね。……まぁスピカさんに今一番お勧めなのは、この超可愛い黄色の礼装付き【プリティ神官プリースト】ですが」


 どこから出して来たのか、デネブの着ていた礼装の色違い(黄色)をヒラヒラさせてくる。あ、もしかしてデネブの女神の祈りって……


賢者セージで」


「僕と契約して【プリティ神官プリースト】になろうよ。略してプリプリだよ!」


「【賢者セージ】でお願いします」


「本当にいいんですね? スピカ・プラーエ。あなたの願いはプリプリ!!」


「【賢者セージ】だってば!!!」


「もう。スピカ君そんな青筋立てて怒らんでも……ほい【賢者セージ】」


 なんかもう適当に女神様へ祈ってない?


 ともかく守護女神トレミー様の像から熱風が吹き、トレミー様の像はめっちゃ笑顔のスマイルプライスレス。


 よし、一応これで私の女神の祈りはヨシッ。…あとはカペラね。



「カペラ。よそ見をしないで壇上にあがったら、目をつぶって【魔法使い(マジシャン)】て言うんだよ。わかった?」


「わかりましたわ。もっともわたくしの願いは最初から【魔法使い(マジシャン)】ですけど」


 そう答えたカペラは、ちゃんとよそ見せずに壇上に上がり、言われた通り目をつぶった。


「カペラ・サンダルフォン。あなたは守護女神トレミー様へ、何を祈り何を願う」


「わたくしは……【素敵なお嫁さん】!!!」



 ヽ(・ω・)/ズコー


 

 後で聞いたら「目を閉じたらあの方の笑顔が思い浮かんでつい」だそうで……だめだコイツ。




 騎士学校と魔法学校の合同入学式も終わり、3回目(・・・)の中等部が始まる。


 ぐっと拳を握りしめる私の肩を、ちょんちょんとつつくシリウス校長。


 いつの間に背後に? 全然気が付かなかった。


「ふぇっ!?」


「スピカ・プラーエ。あなたはちょっと校長室へ」


「は、はい」


 入学早々校長から呼び出しですか……うん。まぁ願ったり叶ったりだね。


 私もシリウス校長には沢山聞きたいことがあるのだ。


 校長に触られた事で、『魔法封印マジックシール』を使われたんじゃないかと不安になり、慌てて両手に雷の魔法バチバチッと発動させる。


 良かった。まだ使える。他の魔法も封印されてないみたい。



 その様子を周りで見ていた生徒から、「不良が校長に呼び出されて、怒って両手がバチバチしてた。校長室でタイマンするらしい」と噂されていたけど問題はないわ。




 校長の後を無言でついて行く。


 シリウス魔法学校校長。女性でありながら、世界に3人しかいないという賢者セージの一人。


 見た目は普通のお婆ちゃんだけど、じーっと見ればすんご~い魔力の持ち主だってわかる。



 というかわかった。



 シリウス校長が、私が魔力量を見ていることに気づいて、わざと魔力を垂れ流しているからね。


 私を試しているのかな? 威嚇しているのかなってレベルの漏れ具合ですね。



「ところで校長さん」「なにかな」「魔力すごいですね」「それほどでもない」なんて会話した方が良いんだろうか。



 二人とも終始ピリピリと張り詰めた空気の中、緊張しながら校長室に入る。


「し、失礼しまーす」



 シリウス校長は机の上の花瓶とか大事そうな書類を、せっせと片し始める。




 ……待ってればいいのかな?


「……いつでもいいんですよ」


 机を布巾でゆっくり拭きながらボソっと言う校長。


「えっ?」


「いつでもいいと言ってるんです」


 え? 何が?


「この部屋は特殊な加工をしてありますから、思う存分暴れられます。さぁかかって来なさい!!!」


 バンッと机を叩き。隠してあった杖を取り出すと、クルクルと杖回転させ、私に向かって構えを取るシリウス校長。





「えっ!? ちょっ!? ええええええええええええ」

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