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第20話 抵抗する者達

精霊王朝は極秘に各国の国王に伝えた。

「精霊王朝山岳地帯で、大罪"色欲"が出現した」


そこで黄金郷皇帝は、各国の国王に招集をかけた。

「我が王宮で人類共生連盟の会議を行う」


その件で精霊王朝天帝は、上層部を招集した。


天帝エリュシオン

「知っての通り、我らの国で"色欲"が出現した。」


大賢者フリューゲル

「もしかすると……他の大罪も既に各国に潜入しているやもしれませぬな。」


司令官バシレウス

「そうなれば由々しき事態だ。今すぐに人類国家の軍を増強し、新たな大戦に備えなくては。」


天帝エリュシオン

「そうしたいのは山々だけど、それを魔王に気付かれれば大戦が早まる恐れもある。」


司令官バシレウス

「しかし…何もせぬまま魔族の侵入を許せば…!」


天帝エリュシオン

「故に5日後、黄金郷王宮にて人類共生連盟の会議を執り行う。」


大賢者フリューゲル

「さすがは黄金郷皇帝、仕事が早い。」


天帝エリュシオン

「バシレウス、それまでは今まで通りよ。」


司令官バシレウス

「はっ。」


大賢者フリューゲル

「アスラン、陛下と共に黄金郷に向かえ。」


アスラン

「なんで。」


大賢者フリューゲル

「陛下の護衛だ。」


司令官バシレウス

「儂も陛下をお側でお守りしたいが、国家の総司令官が持ち場を離れる訳にもいかん。」


大魔導師ソラネル

「僕も君が適任だと思いますよ。」


天帝エリュシオン

「フィリア、あなたも着いて来て。」


フィリア

「え……私ですか?」


天帝エリュシオン

「アスランだけでは何かと不安だからね。」


アスラン

「失礼だな。」


フィリア

「はっ!光栄です!」


フィリアはアスランを睨んだ。

「私の邪魔しないでね。」


アスラン

「黙れよ。」



天帝エリュシオン

「2人共、同行者を1人連れて来てね。」


アスラン

「なんで。」


天帝エリュシオン

「黄金郷王宮は世界で最も安全な地だけど、今は何があるか分からないから。」


【フィリア】

260歳のエルフの女性。

精霊王朝王宮直属の魔導師。

アスランとは幼少期の同門。


会議は終わり、それぞれ解散。

アスランとフィリアは一緒に会議室を出た。


フィリア

「帰ってきてたなら連絡してよ。」


アスラン

「忘れてた。」


フィリア

「レスティンもペネロペも待ってたんだよ。」


アスラン

「頼んでない。」


フィリア

「で、あんた連れて行ける同行者なんているの?」


アスラン

「居る。」


フィリア

「え……変わったね。」


アスラン

「200年経てば考えも変わる。」


フィリア

「どんな人?」


アスラン

「やかましくて面倒臭い奴。」


フィリア

「レスティンみたいね。」


アスラン

「あいつよりは常識がある。」


フィリア

「あんたも常識ないわよ。」


アスラン

「黙れよ。」


フィリア

「会わせてよ。」


アスラン

「なんで。」


フィリア

「気になるじゃん、男の子?」


アスラン

「女。」


フィリア

「え……あんたと一緒に居れる女の子がいるのね……」


アスラン

「こんなイケメンと居れてありがたいだろ。」


その頃、天帝と大賢者は水晶通信で黄金郷皇帝と話し合いをしていた。


黄金郷皇帝

「久しいな。」


天帝エリュシオン

「えぇ。」


大賢者フリューゲル

「皇帝もお変わりなく。」


黄金郷皇帝

「フリューゲル…1つ頼まれてくれるか?」


大賢者フリューゲル

「どのような事で。」


黄金郷皇帝

「実はな──」


大賢者フリューゲル

「それは……歴史が覆りますな。」


天帝エリュシオン

「危険も多いから、無理にとは言わないわよ。」


大賢者フリューゲル

「いえ……人類を代表して儂が必ず。」


黄金郷皇帝

「では…任せるぞ。」


大賢者フリューゲル

「はっ。」


一方。

フィリアは、アスランとエミリアの家に到着。


エミリア

「おかえりなさい!」


フィリア

「えっ……この子が?」


アスラン

「うん。」


フィリア

「え…すごく綺麗な子ね……びっくり。」


エミリア

「あの…そちらの方は?」


フィリア

「私はフィリア!アスランとは同門なの!」


エミリア

「そうでしたか!私はエミリアと言います!」


エミリアは、フィリアを席に案内し、紅茶を出した。

2人はそこから談笑している。

アスランは、ソファーで古書を読む。


そして夜になり、フィリアはエミリアに見送られて家に帰った。


エミリア

「今度黄金郷の王宮行くんですか?」


アスラン

「うん。」


エミリア

「私も行きたいんですけど!」


アスラン

「同行者を一人連れてこいって言われてる。」


エミリア

「じゃあ行けるんですね!楽しみ!」


そして5日後、

・天帝エリュシオン

・アスラン

・アスランの同行者 エミリア

・フィリア

・フィリアの同行者 シュバルト

彼ら5人は黄金郷王宮へ向かう。


【シュバルト】

180歳のエルフの男性。

フィリアの部下であり、精霊王朝の騎士。


人類国家王都最深部には、転移空間がある。

微量な魔素でも転移魔法が使える。

この転移魔法には古の結界が施されており、人類種族以外は使用する事が不可能となっている。

これにより、万が一王都が落とされ転移空間を所有されても、他国に転移し奇襲する事を防いでいる。

また、結界内に入る為の特殊な魔法を施さなければならない為、使用者は許可を必要とする。


5人は転移し、黄金郷王宮最深部に到着した。


人類最大国家――黄金郷プロスペリティ。

南の大陸、その全土を統治する国家であり、人口は1億5000万、兵力は500万に及ぶ。

大陸全体は巨大な防護壁で囲われており、外敵の侵入を許さない。

その圧倒的な防衛体制から、“最も安全な国”と称されている。


だがこの国の本質は、それだけではない。


黄金郷は、人間のみで構成された国家である。

他種族の移住は認められていない。

人間は、他種族に比べて能力が劣る。

だからこそ――恐怖を知り、結束する。

その弱さを統制し、力へと変えることで、最も強い国家を築く。

それが、この国の思想だった。


5500年間、体制は一度も揺らいでいない。

数多の勇者、有力者を輩出し続け、その軍は他国を圧倒する。

中でも、皇帝直属の部隊は世界最強と目されている。


黄金郷は――

人類の歴史、そのものである。


天帝エリュシオン

「久しぶりに来たわね……黄金郷。」


フィリア

「陛下、参りましょう。もうすぐ会議の時間です。」


天帝エリュシオン

「そうね。」


エミリア

「アスラン様、会議中寝ちゃダメですよ。」


アスラン

「うるさい。」

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