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「ようやく撒けた……。あいつほんとしつこすぎ……!」
何度も何度も浮気かと問い詰めてくる彼氏を振り払い、ようやく目的地に辿り着いた。
ここが特定されないよう、何度道を変えたか分からない。
「浮気じゃないって何度言ったら分かるんだろ……!」
ただ、私の本当の用事は彼氏に告げることが出来ないのは事実だった。どれだけ問い詰められても目的を言えないのだから、疑われてしまっても仕方の無いことかもしれない。
だけど、本当の用事は、絶対に誰にも言えないようなことだったのだ。
ここは、廃団地の敷地内にある廃公園だった。
かつては沢山の子供達の声が飛び交う公園だったのだろうが、団地が無くなってしまって今となっては放置され、草も伸び放題。
そんな廃公園に私が何の用があるのかと言うと……
「……アリス!涼だよ!出ておいで!」
私は公園の生えっぱなしの草に向かって声をかける。
するとその草をかき分けて、一人の少女がこちらに走ってきた。
「涼……!今日も会いにきてくれたのね……!」
少女は太陽のような笑顔を私に向けてくれる。ああ、本当に可愛い。
私は少女……アリスをきつく抱き締めて、誓った。
この娘を守る為なら、私はどんなことだってしてやると───────…………




