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退屈の殺し方  作者: 夜凪
31/35

ショッピング

「アナーシャが?」


「ついさっき目を覚ました。」


「もう大丈夫なのか?」


「まあ目を覚ましたし大丈夫だろう。」


「この中だと一番関係が深いのはお前だろ?」


「『歴史』自身も話したいと言っていたから早く行ってやれ。」





「寝てたからあんまり久しぶりって感じがしないけど……」


「そんなことよりなにかあったかい?」


「いやまあそりゃ色々あったけど……」


「直接見たかったなぁ……」

アナーシャは残念そうだった。


「そういえばそういうやつだったな……」

アナーシャの剣に助けられたとはいえお礼を言うタイミングを逃した。


「遺物が壊れた後のことを教えてくれないかい?」


「まず封印が解かれたのとエスペリアって国がノクサに乗っ取られたことかな……」


「あぁ情報量が多い。」

見逃した出来事が多いのを知って頭を抱えていた。


「細かいのはもっとあったけどね。」

ナラティアが疲れ果てた顔で入ってきた。


「もしかして『文学』かい?」


「そういえばここはどこだい?」


「分かってなかったのかよ……」


「興味深い本がたくさんあったからそっちの方に意識が……」


「ここは王国の図書室で君は3日丸ごと寝てたんだよ?」

呆れながらナラティアは答えた。


「能力と魔力を限界まで使ったからだろうね。」


「なんならここで君を見ていたのは『言語』なんだけどね……」


「本当かい?彼からはあまり力を感じなかったんだけど……」


「なんなら君から『言語』の気配も感じるんだけど気のせいかい?」


「そこはあんまり気にしなくていいよ……」

アナーシャは訝しげにナラティアを見ていた。


「何か聞きたいことがあるんじゃないかい?」


「解かれた封印ってどこの封印だい?」


「権化の封印されてたところだよ。」


「どんな感じに解けたのか凄く気になるなぁ……」


「そこにいる連が当事者だよ。」


「あとで詳しく聞かせて貰うことになりそうだ。」


「十書がこの国に3人もいるのは過剰戦力じゃないかい?」


「私とリンガリアがここにいるのは一部の者にしか知られてないから大丈夫だよ。」


「まあそういうことなら……」


「というかこの状況私は家に帰れないんじゃ……」


「必要最低限のものならここにあるから大丈夫だよ。」


「というより3日間その服で寝続けてたのかい?」

ジャボ付きの服を見てナラティアは呆れ気味だった。


「この服は止まってるから汚れないから大丈夫だよ。」


「さて、目覚めたからには仕事をしてもらおうかな?」


「仕事なんていつぶりだろうね。」


「諸外国との交流がめんどくさくて……」


「それは別に丸投げしてくれてもいいよ。」


「じゃあよろしくね。」


「おれは向こうに戻ってるよ。」

話がまとまったのを見て連は部屋を出た。





「どうしてそんなことが言えるのですか!」


「だって可能性がないとは言えないでしょ?」


「絶対にありえないです!」


「証拠を提示してくれない?」


「それは……ないですけど……」


「無いんじゃん?」


「何でそんな喧嘩してるんだよ?」

連が部屋に戻るとルミナとセリナが喧嘩をしていた。


「この方がネックレスが無くなったのはアルヴァン達が裏切ったからだと言うのです!」


「可能性があるよねって話じゃん?」


「絶対にないです!」


「絶対なんてものはないんだよ。」

やけに実感のこもった声でセリナが言った。


「そんな事言わないでください……」


「唯一私の味方でいてくれた人たちなんです……」


「だとしてもだよ。」


「そのへんにしとけって。」

ルミナは泣き出してしまった。


「私が悪いの?」


「少し部屋で休んでいます……」

ルミナは用意された部屋に戻っていった。


「結局悪者かぁ……」

セリナは少し寂しそうだった。


「おれはお前が悪者だとは思ってないよ。」


「ありがとう……」


「言い過ぎたかもな……」


「そういえば買い物行きたがってたよな?」

重い空気を振り払うように連が声を上げた。


「別に断る理由もないから行こうと思ったんだけどどうだ?」


「他の人達は?」


「ユーノは寝ててリュシオンは鍛錬しててアリアはナラティアを手伝ってる。」


「じゃあ二人で行こうか。」





「店一つと占いしか開いてなくない?」


「見た感じそうだな……しかもあの占い露天だし」


「占いはあんま信じてないんだよね。」

セリナはあまり興味なさそうだった。


「一旦店に行くか「アナーシャが?」


「ついさっき目を覚ました。」


「もう大丈夫なのか?」


「まあ目を覚ましたし大丈夫だろう。」


「この中だと一番関係が深いのはお前だろ?」


「『歴史』自身も話したいと言っていたから早く行ってやれ。」





「寝てたからあんまり久しぶりって感じがしないけど……」


「そんなことよりなにかあったかい?」


「いやまあそりゃ色々あったけど……」


「直接見たかったなぁ……」

アナーシャは残念そうだった。


「そういえばそういうやつだったな……」

アナーシャの剣に助けられたとはいえお礼を言うタイミングを逃した。


「遺物が壊れた後のことを教えてくれないかい?」


「まず封印が解かれたのとエスペリアって国がノクサに乗っ取られたことかな……」


「あぁ情報量が多い。」

見逃した出来事が多いのを知って頭を抱えていた。


「細かいのはもっとあったけどね。」

ナラティアが疲れ果てた顔で入ってきた。


「もしかして『文学』かい?」


「そういえばここはどこだい?」


「分かってなかったのかよ……」


「興味深い本がたくさんあったからそっちの方に意識が……」


「ここは王国の図書室で君は3日丸ごと寝てたんだよ?」

呆れながらナラティアは答えた。


「能力と魔力を限界まで使ったからだろうね。」


「なんならここで君を見ていたのは『言語』なんだけどね……」


「本当かい?彼からはあまり力を感じなかったんだけど……」


「なんなら君から『言語』の気配も感じるんだけど気のせいかい?」


「そこはあんまり気にしなくていいよ……」

アナーシャは訝しげにナラティアを見ていた。


「何か聞きたいことがあるんじゃないかい?」


「解かれた封印ってどこの封印だい?」


「権化の封印されてたところだよ。」


「どんな感じに解けたのか凄く気になるなぁ……」


「そこにいる連が当事者だよ。」


「あとで詳しく聞かせて貰うことになりそうだ。」


「十書がこの国に3人もいるのは過剰戦力じゃないかい?」


「私とリンガリアがここにいるのは一部の者にしか知られてないから大丈夫だよ。」


「まあそういうことなら……」


「というかこの状況私は家に帰れないんじゃ……」


「必要最低限のものならここにあるから大丈夫だよ。」


「というより3日間その服で寝続けてたのかい?」

ジャボ付きの服を見てナラティアは呆れ気味だった。


「この服は止まってるから汚れないから大丈夫だよ。」


「さて、目覚めたからには仕事をしてもらおうかな?」


「仕事なんていつぶりだろうね。」


「諸外国との交流がめんどくさくて……」


「それは別に丸投げしてくれてもいいよ。」


「じゃあよろしくね。」


「おれは向こうに戻ってるよ。」

話がまとまったのを見て連は部屋を出た。





「どうしてそんなことが言えるのですか!」


「だって可能性がないとは言えないでしょ?」


「絶対にありえないです!」


「証拠を提示してくれない?」


「それは……ないですけど……」


「無いんじゃん?」


「何でそんな喧嘩してるんだよ?」

連が部屋に戻るとルミナとセリナが喧嘩をしていた。


「この方がネックレスが無くなったのはアルヴァン達が裏切ったからだと言うのです!」


「可能性があるよねって話じゃん?」


「絶対にないです!」


「絶対なんてものはないんだよ。」

やけに実感のこもった声でセリナが言った。


「そんな事言わないでください……」


「唯一私の味方でいてくれた人たちなんです……」


「だとしてもだよ。」


「そのへんにしとけって。」

ルミナは泣き出してしまった。


「私が悪いの?」


「少し部屋で休んでいます……」

ルミナは用意された部屋に戻っていった。


「結局悪者かぁ……」

セリナは少し寂しそうだった。


「おれはお前が悪者だとは思ってないよ。」


「ありがとう……」


「言い過ぎたかもな……」


「そういえば買い物行きたがってたよな?」

重い空気を振り払うように連が声を上げた。


「別に断る理由もないから行こうと思ったんだけどどうだ?」


「他の人達は?」


「ユーノは寝ててリュシオンは鍛錬しててアリアはナラティアを手伝ってる。」


「じゃあ二人で行こうか。」





「店一つと占いしか開いてなくない?」


「見た感じそうだな……しかもあの占い露天だし」


「占いはあんま信じてないんだよね。」

セリナは興味が無さそうだった。


「とりあえず店に行くか。」


「凄い既視感あるな……」

店の中は見知ったものが並んでいた。


「色がおかしいだけで全部何か分かるな……」


「何の話?」


「ほんとに客が来るとは……いらっしゃいませ。」


「何で客が来たことに驚いてるの?」

驚いた様子の店主にセリナが話しかけた。


「いや、こんな状況だから客が来なくて暇だったんで占いに行ったら明日は客が来るって言われてな。」


「たまたまじゃない?」


「随分と疑うんだな?まあ行ってみれば分かるさ。」


「そんなに言うなら後で寄ってみるよ。」


「その前にうちでなんか買ってってくれよ。」


「どんなのがあるんだ?」


「そうだねぇ、基本的にインテリアが多いけど一応あっちに視力強化とかがあるよ。」


「じゃあそれを貰おうかな。」


「毎度あり!」


「そのお金はどっから出てるの?」


「ナラティアに貰った。」


「全然知らない硬貨だ……」

セリナはしげしげと硬貨を眺めていた。


「器用だな。」

セリナは指先で硬貨を回していた。


「このお金で占いできる?」


「それは占い師次第だからなぁ……」

店主は頭の後ろを掻いた。


「とりあえず行ってみるよ。」



「いらっしゃい。」

露天の中は怪しげな雰囲気だった。


「占い師何だって?」


「ええ、そうですよ。」

占い師は中性的な声をしていた。


「何を占ってくれるわけ?」


「何がお望みで?」


「じゃあ未来。」


「かしこまりました。」

顔につけているマスクから機械的な目が覗いた。


「そこまで遠くない未来あなたは死にます。」


「ついでに隣のお兄さんも遠くない未来大切なものを失うでしょう。」


「めっちゃ胡散臭いなぁ……」

思わず連とセリナは顔をしかめた。


「それとアドバイスですが仲違いはしない方が良い。」


「商売する気は無いでしょ?」


「払いたくないのならお代は結構です。」


「本業は占いではなく商人ですしね。」


「商人?」


「ええ。あまり購入はおすすめしませんがね。」


「何で?」

商人なのにも関わらず全く売る気のない様子に戸惑いを隠せなかった。


「強いて言うのならば大いなる力には大いなる代償が伴うって事で。」


「まあ質問は受け付けますよ?」


「その目は何なんだ?」

マスクから除いてる硬めを見て聞いた。


「企業秘密です。」


「受け付けてるだけなんだね……」

セリナは思わずと言った風に呟いた。


「言えることがあるならいろんな物使ってますよ。」

眼球部分が回り、目の色が赤から青に変わった。


「ね?」

目には金色の模様が入っていた。


「何を売ってるかだけ教えてくれない?」


「良いですよ。」

旅行鞄からいくつか物を取り出した。


「好きに見てください。」


「その目をくるくるすんのやめてくんない?」

眼球を赤と青に切り替え続けていた。


「何でこんなグロテスクなもんばっかなの?」

血飛沫を浴びた羽を持ち上げて言った。


「全部強い化物だったんで品質は保証しますよ。」


「そういう感じなんだ……」


「これは?」

電子機器なことを一切感じない電卓を指さした。


「体力を魔力に変換したり逆のことが出来ます。」


「代償は?」


「体力と魔力の上限が使うごとに少しずつ減ります。」


「これはまだ使う余地だあるかもしれないな……」


「強力ではあるけどさ……」


「お気に召しませんでしたか?」

無機質な目がセリナを見つめていた。


「これは買ってもいいかなとは思うよ。」


「こちらはどうです?」


「なにこれ?」

金色のボールのようなものを取り出した。


「ランダムで何か魔物が出ます。」


「運が良ければ契約できます。」


「運が悪かったら?」


「死ぬんじゃないですかね?」


「リスク高くない?」


「まいいやこれとそれ頂戴。」

セリナは電卓とボールを指さした。


「かしこまりました。」


「後なんか安いのくれない?弾丸にするから。」


「どうぞ。」

ビー玉や消しゴムなど小物をいくつか取り出してセリナに渡した。


「ありがとう。」


「そんな買えるほどお金持ってきてないぞ?」


「どんくらい持って来てんの?」


「払えるだけでいいですよ。」


「商売する気あるのか?」


「特に無いですね。」

呆れて言葉が出なかった。


「ありがとうございました。」


「変な奴だったな。」


「ほんとにね。」

連とセリナは話しながら帰路についた。





「商品売ったのは久しぶりじゃないのか?」


「そうだね。」


「私みたいになってほしくないからね。」


「あそこらへんのアイテムを一番上手く使えるのはお前なのにな。」


「……」


「そろそろ移動しようか。」

テントの中には占い師以外の姿はなかった。


「よいしょっと。」

ローブとマスクを机に置き、手袋を取った。

人間のような部分は殆ど無かった。

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